舞台は、素人に毛の生えた程度のバーテン 松永が勤めるバー.
大学の文学部の教授で日本古代史を専攻している三谷教授と同じ大学の助手の早乙女静香、そして民間の研究家らしい(職業限りなく不明状態の)宮田六郎三人が、酒を飲みながら、世界史の大事件や謎について、推理を与太をとばす、という設定の、なんとも人をくったような設定である。
収録は「悟りを開いたのはいつですか?」「邪馬台国はどこですか?」「聖徳太子はだれですか?」「謀反の動機はなんですか?」「維新が起きたのはなぜですか?」「奇蹟はどのようになされたのですか?」の6篇。
「悟りを開いたのはいつですか」は仏陀の悟り。解脱の時期の話。
まず
仏陀の本当の悩みは人生とか生とか死じゃなく奥さんの浮気だった。
つまりその子ラーフラは仏陀の子じゃなかったから「障害」とか「邪魔者」という意味の名前をつけたんだ(手塚治虫のブッダでは、解脱への邪魔になるから、そう命名したとなっていたが、どっちにしろ子供にしたら迷惑な話だよね)
と仏陀の修行の原因あたりからはじまって
「仏陀は本当に悟りを開いたのか?開いたのなら、解脱後、三ヶ月も坐禅をなぜしたのか」
や
「雑阿含経によると、仏陀は、解脱したといわれた後も、師を探していた」
といった論拠というかいいがかりを一杯だしてきて、「仏陀はまだ解脱していない、悟りを開いていない」だからまだ輪廻して生まれ変わっているんだ、新興宗教の教祖が仏陀の生まれ変わりというのは、そういうことだ、なんてかなりの結論にまでいってしまうのである。
ほかの5篇も同じようなもので、
邪馬台国は東北にあった。で、卑弥呼の墓は八幡平にある(「邪馬台国はどこですか?」)
とか
蘇我馬子=推古天皇=聖徳太子で、山背大兄皇子一族を滅ぼしたのは中大兄皇子たちだった(「聖徳太子は誰ですか?」)
といった、おいおい本気かよ〜、といった珍説が飛び出してくる。そして、である。この珍説の論拠が、また尤もらしくて思わず信じてしまいそうになる(存外に真実だっったりして)のである。
まあ、説の真贋は別として、話の流れに任せて、ほうほう、へー、と面白がってもいいのではなかろうか
(ただし、入試や試験の答案に書いたら、まちがいなく×だろうな)
ということで、それぞれの話のサマリーは、もろネタばれするようなものなので、ここらへんで止めて
おこう。
あとは原本で、珍説とその珍論拠を楽しんでくださいな
0 件のコメント:
コメントを投稿