2011年4月30日土曜日

"「DQ_PR」 フォロワー1万人突破記念キャンペーン"をやっている

明日(5/1)まで"「DQ_PR」 フォロワー1万人突破記念キャンペーン"をやっている。
 
ドラクエの思い出をTwitterでつぶやいて、スライム・トートバッグをもらおうってキャンペーン
 
ドラクエファンはどうぞ。
 
URLはこちら
 

iPhoneにも美肌対策が必要だったのか・・・

engadet日本版によると
 
 
とのこと
 
紫外線が原因とは、思いもよりませんでしたねー。
しかも白の方が紫外線の影響があったとは。ただ、遅れた原因を後付けした言い訳じゃないでしょうな。
 

成毛 眞 「本は10冊同時に読め!」(知的生き方文庫)

読書術の本と思って読むと、ちょっと火傷する。
どちらかというと、「凡」から脱するために如何に大量の書物を読むべきか、また読むべきだとアジテートする本である。

いわく

日本の成果主義はアメリカと違って成果を挙げれば青天井の給料がもらえるというものではなく、他の社員よりほんの少し待遇がよくなるだけだ。そんなことに一喜一憂しているぐらいなら、読書の合間に仕事をするぐらいでちょうどいい

だとか

思考力も想像力も決断力も、柔軟性も将来性もすべて読書によって養われる。それを知っている人は、すでに普通の人の何十倍もの本を読み、どんどん先を歩いているだろう

など、この人独特の煽り方で、読書の必要性と(人とは違う人生を歩むための)有効性を訴えてくるのが本書でもある。

「でも」と書いたのは、当然それだけではなくて、


クリエイティブな仕事をしている人たちは、仕事のオンやオフという概念とは無縁である。9時から5時まで働いて、一歩会社の外に出たら仕事を忘れるような切替はできないし、してはならない。遊んでいる最中でも、頭のどこかで仕事について考えており、鵜の目鷹の目でつねに「何か面白いことないかな」と探すようにしていなければ、新しいアイデアのタネなど拾えない。面白いものを発見できるチャンスを逃してしまうだろう。

クリエイティブな人は、いわば採取民族である。ダラダラと森の中を歩き回りながら、おいしそうな木の実はないかとあたりを見渡すことも欠かさない。ふだんはスイッチを切ったようにじっとしているが、いざ獲物を見つけるとわき目もふらず猛突進する狩猟民族とは違うのだ

といったアグレッシブに歩んでいくための数々の蘊蓄も傾けている。

まあ、こうした氏独特のアジテートになじめなくても、最終章のオススメの本は参考にしていい。

さて、本を鳥瞰するために目次の紹介をして、このレビューは終わりとしよう。

はじめにー人生に効く「超並列」読書法

第1章 仕事も生活も劇的に変わる!

「速読」かつ「多読」の読書術
「超並列」読書術とは何か?
なぜ1日に何冊もの本に目を通すのか?
本は最後まで読む必要はない
「クリエイティブ・クラス」になる読書術
本当のようなウソー情報への判断力はここで磨く
すき間時間ーだから「速く・深く・多く」」読める
地頭がいいい人、悪い人
一目置かれる人のものの考え方
一流の経営者は、みんなすごい量の本を読んでいる

第2章 一生を楽しみつくす読書術 人生は読書でもっともっと面白くなる!

「生きた証」を残せなければアリと変わらない
人生は遊ぶためにあり、仕事も道楽の一つである
女王アリの読む本、働きアリの読む本
まずは「成功本」を捨てよ
本を読まない人間はサルである
本嫌いの人とつき合う必要はない
こんな「頭でっかち」なら将来有望
「使える金」はすべて本に注ぐ
"その他大勢"から抜け出す生き方
読書に目的を持つな

第3章 「人生を楽しむ力」と「読書量」 忙しい人ほど本を読んでいる!
「自分の価値」は読書量で決まる
真っ先に切り捨てるべき時間
「合間読み」「ながら読み」の極意
お金で時間を買う発想
「行列」と「混雑」は二大ムダ
「自分のための時間」を人に使われるな
つねに「何か「面白いことないかな」と考える
時間は増やすより「生かす」こと
「1日は40時間」と考える
一見ムダな時間、これが大切

第4章 まずは「同時に3冊」から 実践!「超並列」読書術

自分にとってのいい本を選ぶための眼
1を読んで10を知る本の選び方
私が参考にしている書評家
選択する本の幅を広げて、どんと10冊まとめ買い
いい本を見抜く目を持て
「かっこいい本棚」をつくろう
読書メモはとらない
読書を100%楽しむ法

第5章 「理屈抜きで楽しめる」読書案内 私はこんな本を読んできた!

私の生き方・考え方を変えた本(少年~青年時代編)
私がもっとも感化された本(社会人編)
若いときは「仮説力を鍛える本」を読もう
35歳を超えたら「遊びのノウハウ本」を読もう
日経新聞だけは丹念に読む
人生の糧になる本・ならない本
「本は捨てない、借りない、貸さない」
本は、大きな決断のときの判断材料となる

おわりにー本は「人生を楽しむ」知恵の宝庫である!


アクはあるが、読んでおいて損はない、読書論の一冊である。

2011年4月28日木曜日

DocuWorksが閲覧できるiPad/iPhoneビューワ

PDFはGoodreaderという神アプリがあるのだが、仕事関係で時折送られてくるDocuworksのファイルの閲覧に困っていて、こうしたファイルをiPadで扱う時は、PCでPDFに変換してiPadに送ってたのだが、IT Proの「iPadが促す職場のペーパーレス化」の「書類データの扱いやすさにも一工夫」の記事を見ているとこんな記述が

小規模向けのECM/ファイリングソフトを利用する方法もある。PFUの「楽2(らくらく)ライブラリ」や富士ゼロックスの「DocuWorks(ドキュワークス)」などがそれ(図2)。これらはファイルの保管・管理の機能だけではなく、ページをめくったり、付箋やメモ書きを追加したりといった、紙と似た使い勝手を実現できる。
 
 なお、同社はDocuWorks文書やPDFを閲覧できるiPhone/iPad用ビューアー「DocuWorks Viewer Light for iPhone/iPad」を2011年1月末にリリースした。アップルの「App Store」から無料でダウンロードできる。
 
どうやら知らないうちにアプリがリリースされていたようだ。iPadのビジネス現場での理容範囲がますます広がった気がする。
 
でも、この記事にもあるように、会議メモや学習ノート、アイデアメモってのはまだまだ「手書き」でされることが多いようだ。すべての「手書き系」をiPadに取り込むことはおぞらく無理というか非効率(実際、私の場合も、ノートやブロックメモに手書きすることが多いし、その方がレスポンスが高い気がする)だと思うので、あとの課題は手書きでアウトプットされたものを、どうシームレスに取り込むかってことなんだろうな。

2011年4月27日水曜日

ついにiPad2が日本でも発売される!!

iPadをもっているので、iPad2に買い換えるまでの許可は奥さんからでないけれど、とても良いニュース。
 
田舎のことゆえ、実機に触ることが出来るのは、ちょっと先のことになるだろうけどね。
 
 
ところで、気になるiPadユーザーの内訳ですが、やはり最も多い購入者層は25~34歳の年齢層で、意外にもiPhoneもiPadも両方持っているまたはiPod touchもiPadも両方持っているというiOS搭載製品の2台持ちユーザーは1割未満に過ぎないんですって。逆にスマートフォンはBlackBerryやAndroidなんだけど、タブレットにはiPadを購入して利用してるよって人が海外では目立つんだとか。
 
とのことらしい。
 
私は年齢は外れ。2台もちの「1割未満」に入る口なんだが、昨年の冬頃までの選択で、スマートフォンとタブレットの2台持ちの選択肢は、iOSでそ揃えるしかなかったような気がする。docomoもauも冬まではろくなスマートフォン対応してなかったし。
Android端末がショボかったのは別としてdocomoは料金も含めてBlackBerryの対応をもっときっちりやってれば、ビジネス面でのスマートフォン路線をリードできてたと思う。
現に私は旧docomoユーザーなんだが、iPhone4が出た時に、BlackBerryかiPhoneか迷って、結局ソフトバンクにMNPした口だ。そうすりゃ、今頃はアメリカの例よろしくSBとdocomon両方でiPhone販売ってな具合になってたかもしれないな、と素人がつぶやいてみる。
 
とはいっても、Androidもちょっとそそられるのは間違いないんだよな

2011年4月26日火曜日

奥野宣之 「人生は1冊のノートにまとめなさい」(ダイヤモンド社)

奥野宣之のノート本の3作目
情報、読書の次は「人生」ということで、端的にいえば、ライフログをノートで残そうということ。で、筆者が「ノート」というアナログ媒体にこだわるのは、「空気か残せる」から」だとのこと。空気という言葉を使うかどうかは別にして、デジタルでライフログを残そうとすると、便利なことは間違いないが装備をそろえることが必要だから、」とりあえず手軽に始めるには「ノート」が壱番手っ取り早いのは間違いない。

ライフログの残し方は単純なのだが、ポイントを抽出すると
・とにかく「済んだこと」をライフログノートに書いていく
・資料やモノを貼ってビジュアルにする
・日記ほどまめに書かない
・ノートに記録を一本化する
・行動記録は1~2時間に一度くらいは書く
・就寝・起床時刻、飲み食いしたモノなどの生活の基本情報は必ず記録する
・時刻は「まで・「いま」「から」といった感じでアバウトでよい
・嫌なことより楽しかったことを書く
といったことか。

今回、ライフログで使われているのはA5(「情報は・・・」の時はB6だった)になっていて、理由は書くことや春物が増えたり、座業が増えたとうことが理由のようだが、」ここらは、自分のライフスタイルにあわせてサイズを合わせればいいだろう。私の場合、業務用のノートもライフログのメモも一緒くたでB5のノートを使っている。


あともうひとつ、こうしたライフログノートをつけていて大事なのは、「読み返す」ことなのだが、これはなかなか出来ないなってのが実感。本書では読み返しをする工夫として「アクセスをよくしておく(使用後のノートを並べておくスペースをつくる)」とか「わざわざ読み返す時間をつくって、マーキングをする」や「一日の終わりに必ず読み返す」といったことが提案されているのだが、ここらは試行錯誤でやるしかないような気がする。

読んでいると、なんとはなしにライフログがやりたくなったり、続けたくなるから不思議な本ではある。

最後に、目次は

序章 ライフログノートで体験を「資産」にする
 ライフログとは「人生そのまま」を記録すること
 「空気」を残すにはアナログ手法がいい
 過去を消さずに自分をつくれる
 「読み返し」を身につけることでノートの高価は数倍に
 焦らず、自分のペースで、とにかく前に進もう

第1章 ただ行動を記録することの意外な効果
 「一冊のノートにまとめる」三つのルール
 手帳術よりずっと簡単、誰でもできる
 日記より気軽に日々の雰囲気が残せる
 なんでもないメモが「自分の分身」になる
 厚く、太く、ノートとともに自信が育っていく
 「やめたい行動」がやめられる
 「続けたい行動」が続けられる
 書いてみることで「しっかりやっている自分」を認める

第2章 ノートを自分の分身にする
 効果発揮のための三ステップ「書く」「貼る」「読み返す」
 {ステップ1]書くー「行動記録」で、ライトな自己管理を始める
 {ステップ2]貼るー「資料収集」して多くを語るノートを作る
 たった一枚の紙切れがすべてを語る
 手を使って作業することが「自分化」につながる
 {ステップ3]読むー「読み返し」で、じわじわ自分を変えていく
 パラパラめくることで得られる「思わぬ発見」
 体験をリサイクルし、今の自分に活かす
 自分で考え、自分の言葉で語れるようになる
 すべては「楽しく使って、生々しく残す」ために
 「軸足」は必ずノートに置いておく
 どんどん試して「自分の分身」となる一冊を選ぼう

第3章 どうやってノートに残すか
 続けるためにも効果的な「記録への工夫」
 ノートに向かうことで自分の「つくり直し」をする
 書くことで体験を引き寄せて「自分化」する
 読み返しのためにWHY・HOWの情報を盛る
 「行動の切れ目」でなく「ふとしたとき」に書く
 時間情報は「までログ」「いまログ」「からログ」で
 「ねぎま式」っで行動&思考を対照させておく
 因果関係は「→」を使って略記・追記
 「一日あたりXページ方式」で使う
 縦書き・横書きだけでなく、筆記具も使い分ける
 貼ると10倍楽しくなる
 ポラロイドでお手軽育児日記
 「割り付けプリント」で一日流れを残す
 とどめの一発としての「ご当地スタンプ」
 表紙にもどんどん貼って「キャラづけ」する
 本の帯、補充カード
 パッケージ、タグ、説明書
 お酒のラベル
 古切手、ハガキ、手紙など

第4章 何をノートに残すか
 まずは「普通の生活」をそのまま記録してみる
 睡眠と飲み食いー基本的なことから自分を知る
 自分の行動と状況ー生活の意外な豊かさに気づく
 思ったこと、考えたことー自分の考えをつくる
 旅行・行楽・イベントーライフログノートの醍醐味
 自分を追うドキュメンタリー取材班
 社会や世間のニュース
 見たもの、聞いたこと、食べたものーすべてに「自分」が映る
 ノートと連動する「書き込みシート」で定点観測
 継続するための大原則は「一シート一テーマ」
 ○×シートーいちばんシンプル、でも効果大
 グラフシートーわずかな増減を視覚的につかめる
 僕のある一日ーラフログノートがある日常
 「いい過去」=「自分の歴史」を持っておく安心感

第5章 どう継続し、読み返し、活用するか
 ノートを書きっぱなしにせず、読み返す方法
 体験の「使い捨て」をやめて、リサイクルする
 定期的に自分にカウンターパンチを浴びせる
 「自分だけのノート」は、かっこ悪くていい
 あらかじめ「自分の要素」を薄めておく
 「自分のテーマ」が見えるようになる
 心理状態をなぞってテンションを高める
 読み返せない最大の理由は「アクセスが悪いから」
 読み返しの真髄は「マーキング&タイミング」
 マーキングー読み返しを「作業」にする
 タイミングー読み返しを生活に組み込

 使用中ノートの「逆読み」と「順読み」
 システムで定期的に読み返す
 索引を作る課程でで読み返す
 X年前の今日の記述を読み返す

付録 ライフログノートを補助するツール23
 行動記録の補助ツール
 読み返しの補助ツール

となっている。本を鳥瞰するには目次を見るのが一番らしいので、どうぞ。

2011年4月25日月曜日

奥野宣之 「情報は一冊のノートにまとめなさい」(NaNaブックス)

ノート術のはしりとして超有名になった奥野宣之氏のデビュー作。この本で紹介されているノートは、B6の小さなノートに全てを記録しようということで、一頃は、この本で紹介されていた百円ノートを持った人がビジネス現場に溢れていたように思える。時代は変わって、スマートフォンがかなり普及し、Evernoteが一般に流布するような時代になって、一頃のような百円ノートのブームは落ち着いたように思えるが、この本で筆者が訴えていたエッセンスは今でも普遍のように思える。

私なりに抽出すると

・情報はとにかく、何でも一つところにまとめる(この場合はB6ノートだ)
・安価なシステムにすること(高価なシステムは長続きしない)
・分類せずにひたすら日付順に、どこでも記述すること
・検索する仕組みはつくっておくこと(本書では日付と
タグと題名をテキストファイルにまとめる形だ)
・メモは捨てない
・ペンは何でもいい(あるいは、どこにでもペンを置いておく)

といったことだろうか。


そして、こうして、全ての思いつきや日々の記録を一つのところにまとめ、時に見返して反芻し、関連する項目をまとめたりして発酵させることで、知的生産活動を活発化させようということであるように思う。本書中にも「基本的には、量が質を作っている」という言葉があるが、すべてをメモしたり記録することによって発酵する「量」をつくることが大事なのだろう。

ただ、こうしてつくりあげたメモ帳群は、本書では「物」として保管していくように提案されているが、ドキュメントスキャナが普及してきた現在では、切り離してデジタル化しておいた方が良いかもしれない。確か、同じくノート術の達人である美船栄一郎氏も今はデジタル化して保管している(iPadで)のようにされているはずだ(「物」として保存するかどうかは別として。。思い出みたいなものもあるからね)

最近では、デジタル的なメモツールも数多く出ているし、ノート術の本もたくさんあるが、「ノート術」の基本書として押さえておきたい一冊である。

最後に「目次」を引用しておこう。これを見れば、本書で著者が言いたかったことが一覧できるはずだ。(詳細なノウハウは本書を読んでね)

一冊にまとめるほうが、結局うまくいく

第1章 複雑なのは続かない、使えない

 これだけのことが一冊でできる
 一冊だけでいいから「シンプル」
 シンプルだから「続けられる」
 低コストだから「いくらでもメモ」
 文庫本サイズで「携帯できる」
 一元化するから「必ずある」
 探しやすいから「活用できる」
 続けるうちに「データベース」ができる
 自分だけの「かけがえのなおノート」に

第2章 情報を一元化する技術

 何でもここに書く
 時系列を守る
 日付ラベルは六桁で
 暗記は「ローマ字母音抜き」
 「とりあえず貼る」効用
 探書リスト
 ペンはなくすのが前提
 家のなかでも使おう
 A4書類の貼り付け方
 膨張への対策
 ページでポケットを作る
 これだけは欲しい文房具
 最小労力で「代替わり」

第3章 予定と記録を一元化する「時間管理術」

 スケジュールシートを自作する
 自作シートのメリット
 スケジュールも一元化を
 「行動記録」から過去データがわかる
 年中行事の記録がすぐ調べられる
 日記も一元化する
 不安も記録すればカウンセリングになる

第4章 ネタになる断片メモの「保存法」

 IDやパスワードを管理
 タグで一覧を呼び出す
 資料の保存は「無分類+検索」
 アルバムも要らなくなる
 ハガキ・手紙の保存とスクラップ
 読書ノートも一元化
 ネタ帳にする
 メモからネタまで育てる
 断片情報をあとから引っ張り出す
 ジョッタの活用
 風呂のなかでメモ
 すばやく正確にメモするテクニック

第5章 メモを宝に変える「アイデア術」

 アイデアとは何だろう
 インプットとアウトプットのあいだ
 いい材料がなくてもいい
 宝くじの当て方
 レスポンス人間に
 ゴミの中にはお宝が
 紙ベースでじたばたする
 発酵を経てこそのアイデア

第6章 分類せず一発検索する

 情報をたぐり寄せる「ひも」
 索引をデジタル化する
 テキストファイルは軽量・軽快
 テキストエディタを手に入れよう
 索引ファイルの作り方
 ヒットするタグとキーワードのコツ
 検索してみよう

仕事関係のメールはアナログ・ノートとEvernoteのどちらにスクラップするか

仕事の関係のメモやら会議録は手書きでアナログのノートにメモすることが多いのだが、少し迷うのが、仕事関係のメールをアナログ・ノートに貼り込むか、それともEvernoteに保存するかということ。
 
日程に関することやToDoっぽいのは、G-mailに転送するか、Googleカレンダーにコピーしてしまえばいいのだが、仕事の報告とかをどうするか悩んでいたところなのだ。というのもアナログ・ノートにすると、メールをプリントして、切って貼って、といった手間がかかるし、Evernoteに送り込むと自分の考えなどをメモしたノートとごちゃごちゃになりがちなこと。
 
で、今の使い方は、アナログなやり方なのだが、会社のグループウェアのメールで、当分の間参照することが想定されたり、情報として残しておいたほうがいいものは、プリントアウトして、切り貼りすることしている。こうすれば、必要に応じて注釈も加えられるし、社内で協議しているときも、その話題について話すときはiPhoneやiPadを開かずにノートの該当ページを開いて話をすればいいから、相手に不審がられないといういう利点(?)がある(結構古い体質の職場なのでiPhoneやiPadを開いていると奇異な目で見られることがあるのだ)。
 
今のところ分類するとこんな感じ
 
・アナログ・ノート・・・会議の手書きメモ、打ち合わせメモ、仕事の報告、情報提供などのメール(会社のグループウェアのもの)、領収書・納品書といった紙系のもの、外出中の手書きメモ
 
・Evernote・・・アイデアメモ、書きかけの原稿、ウェブ・クリップ
 
ロディアとかのメモがいまいち格納場所があやふやになるのだが、事実関係のメモや打ち合わせメモはアナログ・ノートに
貼り付け、それ以外はFasteversnapでEvernoteに取り込みといった感じか。
 
心がけているのは、Evernoteを思考系の格納庫、第2の脳にしようということで、単なる参照用の資料は別途においておこうということ(アナログ・ノートも使い切れば、Scansnapで即座にPDF化することにして、NASかPCに。必要なものはGoodreaderに転送)。
 
とはいっても、まだまだEvernoteの中もごちゃついているところもあるし、ノートの見返しも工夫の余地ありなので、発展途上というところでしょうか
 

2011年4月24日日曜日

北村 薫 「玻璃の天」(文春文庫)

昭和初期の東京を舞台に女学校に通う令嬢とお付きの女性運転士のミステリーである、
ベッキーさんシリーズの第2弾。

収録は
「幻の橋」
「想夫連」
「玻璃の天」
の三作

時代は、戦争の臭いを漂わせ始めた昭和初期ということで、どことなくセピア色の懐かしさを漂わせながら、硝煙の臭いも混じってきている時代である。その時代の中で女学生時代を過ごす主人公の英子は健気で、まっすぐで、良い娘なんだよなー。このシリーズの本当の主役はベッキーさんかもしれないが、私は英子お嬢様の動きがなんとも元気で好きだな。

さて、収録作の様子はというと

「幻の橋」はお金持ちや格式のある旧家の子弟の通う女学校らしく、明治の時代に兄弟がけんか別れした二つの家の孫息子、孫娘の恋愛話。両家の和解の席で起きた浮世絵消失事件の謎解き。絵画の消失の謎が両家の不和の原因にまでつながっていく因縁の深さがちょっと怖い。この話の最後の方で、ベッキーさんの昔の秘密がちょっと明らかになるので注意。

「想夫連」は、主人公 英子が公家出身の華族のお嬢様の同級生、綾乃さんと仲良くなるのだが、彼女と始める仮名を使った手紙のやりとりを始めるのだが、しばらくしてその綾乃さんが行方しれずになる。綾乃の母親から渡された、仮名を使った封筒には、暗号らしき紙も入っていて・・・という展開。まあ、この主人公の英子さん、勢いは良いお嬢さんなのだが、ちょっと奥手のところがあるから、色恋の手引きの片棒を知らず知らず担がされてしまう典型だな。

作中に出る二人が仲良くなるきっかけとなるのがウェブスターの「あしなが おぢさん」なのだが、この表記がなんとも旧弊っぽくてよい

表題作の「玻璃の天」は兄と食事をした、銀座 資生堂パーラーで、財閥の大番頭の息子、末黒野氏に会ううところから始まる。再び末黒野に会った英子は、ひょんなことから末黒野の新築の屋敷の披露に招かれることとなる。その屋敷は、そのパーラーで見かけた末黒野の友人乾原の設計するものだったのだが、その披露の宴の時に転落事故が発生する。転落事故の犠牲になったのは、ベッキーさんとも因縁のあったような段倉という男だったのだが、その事故の陰にある謎とは、といったところで留めておこうか。


三作とも、時代の風情を反映してかちょっと重く、暗いところがあるのだが、陰鬱にならず、曇天であるのだが、一筋の陽の光が差し込んでいるように思えるのは、やはり、英子お嬢様の明るさかな。

気になった記事"「アマゾンが独自の7型アンドロイドタブレット」を準備中説」"

2011.4.21のengadget 日本版によると
 「Amazon が独自のタブレットを準備していることはもはや公然の秘密。OSはAndroidだが、自社のデジタルコンテンツサービスに最適化するため、タブレット用の3.0 Honeycomb ではなく2.x の可能性もある。製造は「99%の確かさで」サムスンが担当する。価格は Kindle や B&Nの Nook と同様に、自社サービスの端末として戦略的な設定をしてくる可能性が高い。タブレットとして競合する iPad が500ドル~であるのに対して、Amazonタブレットは7インチなら250ドル、あるいは199ドルすら考えられる。発売時期は近い将来、おそらくは夏より遅くならないだろう」
 とのこと。
 amazonからタブレットが出れば、Kindleのユーザー数を考えて、かなりのiPad対抗機になるはず。価格設定も記事によれば199ドルもあり、とのことなので、かなり欲しいかも。
それより以前に、Kindleが日本のローカル展開してくれれば、確実に注文してしまうはず。
wifi版もかなり値を下げて、日本語PDFも使えるようになって、かなり物欲を刺激されているのところなので・・・・・

2011年4月23日土曜日

canon MP500のプリンタヘッドが・・・

ひさびさに、新聞をMP500でコピーして、とやっていたら、なんと黒が出なくなってしまった。モノクロ印刷が全くできない状態になって、うーむ、とネットを検索すると、なにやら同じような状態がYahoo知恵袋にある。
 
どうやら、互換インクを使っていたのが災いして、プリンタヘッドが目詰まりしてしまったらしい。
 
canonのプリンタのヘッドは自分で交換できるということを聞いていたので、ネットで探すのだが、古い機種のこととて、オークションしかなく、結構高価い。
 
しょうがない。注文するか、とあちこち見ていたら、なんと自力で、プリンタヘッドの目詰まりを修理したサイトをみつけた。
 

ここのサイトを参考にして、プリンタヘッドを取り出し、L字状のフィルムを破らないように裏のプラスチックの留め部分を削ってノズル部分を取り出し
 

裏の部分や


表のところや


ノズルの裏のあたりを、お湯を使って綿棒で洗い流すこと、1時間。


なんとか復活した・・・。
 
明日は純正のインクを買ってこよう。
 

2011年4月22日金曜日

東芝が「レグザタブレット AT300」を発売(6月下旬)

東芝のプレスリリースによると
 
最新のプラットフォーム「Android? 3.0」とグラフィック処理性能に優れたプロセッサ「NVIDIAR Tegra2」を搭載し、広視野角と高精細の10.1型LED液晶ディスプレイを搭載した「レグザタブレット AT300」を商品化し、6月下旬に発売します
 
とのこと
 

価格はPC Watchによると6万円ぐらいらしい。
iPad2対抗としては、ちょっと高価かも。

気になった記事「AcerがiPad2より安価なAndroid3.0のタブレットを米国で発売」

GIZMODEの「これぞAndroid 3.0タブレットの真打ち!iPad2を上回る高性能なのに低価格をついに実現・・」によると、10.1インチのディスプレイでTegra250 1GHz、Wi-Fiモデルで449.99ドルとのこと。
 
 とうとう性能面でも、価格面でもiPadのキラーコンテンツが出現したかもしれませんね。 
 
iPadを持っているので、仮にiPad2の日本発売が延期しなくても、iPad2には食指が伸びなかったのだが、これはちょっと欲しいかも。
日本発売はしないのかしら?

2011年4月21日木曜日

気になった記事「図書館からKindleに借りて読めるサービス発表」(engadget日本版)

engadget日本版の2011,4.20の記事によると
 
アマゾンが、図書館から Kindle に本を借りられるサービス Kindle Library Lending を発表しました。年内に全米1万1000か所以上の公共図書館や教育機関の図書館から、Kindle デバイスや Kindle アプリで読める Kindle 本を借りることができるサービスです。借りた Kindle 本は全世代の Kindle デバイスのほか、iOS / Android / BlackBerry / Windows Phone および Windows / Mac OS X 用に無償配布されている Kindle アプリでも読むことが可能。
 
とのこと。
 
 日本の電子書籍事情はプラットフォーム争いと携帯キャリアの囲い込み路線で鬩ぎ合っているうちに、アメリカの電子書籍事情とは3周ぐらいの周回遅れになってしまった気がする。
 
 kindleデバイスだけじゃなく、iOSやAndroidのスマホでも使えるようだから、ほぼ、全ての端末で図書館のKindle本が借りられるサービスのよう。
 
アメリカのように国土が広いところはもちろんだが、日本でも実現すれば、例えば中山間地や離島など図書館と距離がある、市街地と遠く離れたところや老人や子供が小さくて気軽な外出が出来ない親御さんなどにも喜ばれるサービスになるではなかろうか。

2011年4月20日水曜日

諸星 裕 「大学破綻」(集英社新書)

ミネソタ大学を経て、桜美林大学で大学改革を教える諸星 裕氏の題名は大学破綻となっているが「大学改革」についての著作。


同じ筆者の「消える大学、残る大学」と一部重複するところはあるが、今現在では、両書とも、「わかりやすい」大学改革についての著述といえる。
構成は

 はじめにー日本の大学の致命的欠陥
 第1章 崩れ始めた日本型「大学ビジネス」
 第2章 教育力は再生するか?ー脱「旧帝大モデル」という活路
 第3章 タイプ別・日本の大学それぞれの「いま」
 第4章 受験生はなぜ「大学選び」を謝るのか?
 第5章 大学から日本がよみがえる
 おわりにーEU「ボローニャ宣言」が示した大学の未来

 となっていて、「大学が倒産する」時代が到来していることの警鐘を鳴らすとともに、そうならないための処方箋について述べていくのが本書の主眼。
筆者の目指す大学づくりとは、あえた簡略に言うと中途半端な研究大学になるのではなく、小規模でいいから教育をきちんとする大学になりなさい、ということにつきるのではないか。大学は都会にある必要はない、というところや金沢工大や日本福祉大の実例をあげる時の好意的な記述がそれを推察させる。


 私自身、昨年から大学改革に携わらせてもらっているのだが、どうも、大学の教職員が教育に徹底しない地方の小規模大学はうまく行かないことが多いし、地方の小規模大学ほど、教職員が妙に「教育」にこだわっているような気がしてならない。

 その一つの象徴が全入時代を明確に意識した「勉強のできない子」を育てられる大学であろう。そして、そうした少子化時代に必死になって対応していこうとする大学の筆者の目は温かい。

 ここで、本書の最終章、「第5章 大学から日本がよみがえる」の最後のところを引用して、レビューの締めとしたい。


大学という古い体質の組織体は、・・・自身では本当に変わらない、変わることができないのです。しかし、そういう体質をもった大学界であっても、少子化という環境変化に産業界からの外圧が加わることが、変革に向けた大きな後押しになるのではないか、と私は確信しています。



「大学を変える」ということに対する著者の熱い思いを感じる一節である。

電子書籍配信サービスで望んでいるのは、こういうことではないんだが・・

KDDIがAndroid搭載スマートフィンへの電子書籍配信サービスを始める、ということで、auユーザーには、まずは朗報。
 
 ただ、電子書籍配信サービスで望まれるのは、こうした囲い込みのサービスではないように思うのだが・・。
 
 アメリカの電子書籍の配信サービスがSonyリーダーのような囲い込まれたユーザーへのサービスもあるのはあるのだが、中心はamazonによる、機種を選ばない(iOSだろうがAndroidだろうが、はたまたiPhoneだろうがGalaxyだろうが、)Kindleアプリさえあれば使える状況とは雲泥の差だ。
かって、NECが独自のPCのODSを展開し、windowsに敗れ去った轍をまた踏むのかな、と思わざるを得ない。
 
 
 残念ながら、日本語を母国語として使う人口はこれからさほど増加しないであろう事を考えると、この際、ケータイ・キャリアの枠を越えて、統一的なプラットフォームの構築とそこへの壁を越えた参入であるように思うのだが・・・

2011年4月19日火曜日

重松 清 「きみの友だち」(新潮文庫)

重松 清の作品は人前で読まないことにしている、と言ったら笑われるだろうか?
理由は「泣いてしまう」から。
とりわけ、子どもたちが懸命に、自分なりに精一杯に頑張っているものを読むと涙腺がゆるゆるになってしまう。この「きみの友だち」もその例外でなく、というか例外でないどころか涙腺がだだ漏れになってしまった。


収録は
「あいあい傘」
「ねじれの位置」
「ふらふら」
「ぐりこ」
「にゃんこの目」
「別れの曲」
「千羽鶴」
「かげふみ」
「花いちもんめ」
「きみの友だち」
の10編。

事故のため、足が不自由になった恵美と、腎臓の病気で学校を休みがちな由香、そして恵美の弟のブンと、ブンのクラスに転校してきて、出来る奴としてブンの立ち位置を脅かすトモ

これは、恵美が11歳、小学校5年生の頃から中学3年生(ネタバレを承知で言えば、由香が亡くなるまでだ)を中心にした「恵美と由香」の物語 と 同じく 小学校5年生から中学3年生までの 「ブンとトモ」の物語を中心として、「堀田ちゃん」であり「西村さん」であり、「ハナちゃん」であり、「三好くん」である、彼らの周りの子どもたちを主人公としながら繰り広げられる、「友だち」の物語群だ。


この「友だち」の物語群は、恵美と由香が、それぞれの障害を抱えるが故に、「みんな」とは離れており、それは、離れてはいるが、「みんな」の近くにあり、「みんな」もその世界と無縁ではないゆえに、もの悲しい。「みんな」が「みんな」であるうちは、「わたし」をはじく存在であり、「わたし」も「みんな」という顔のない世界に属する限り、「わたし」ではない。そんな物語だ。

そして、「死」ということ、「別れ」しかも、まだ若い、幼いほど「若い」頃の別れを意識しながらの友情であり、友との絆であることが、恵美と由香の物語を、悲しく、しかし、私たちの心を暖めるのだろう。

「ほんとうに悲しいのは、悲しい思い出が残ることじゃないよ。思い出が何も残らないことがいちばん悲しいんだよ。だから、わたし、いま幸せだよ。」という由香の死を間近にしながら思う恵美の言葉を胸に置きながら、由香のお父さんの、由香の誕生日の歌をかみしめる。

「さーんねんせーいっ」「よねんせーいっ」・・・「おとーもだちがでーき、まーし、たっ」

そう、これは、君の、私の、あのひとの、あの娘の、私の娘の、あなたの息子の、「友だち」の物語だ。

「ちゅーがくせいに、なりました」「にーねんせいに、なーりました」

歌はまだまだ続いていい。すべての未来ある者たちへ、すべての過去を持つ者たちへ。

「おとーもだちがでーき、まーし、たっ」

藤原緋沙子 「藍染袴お匙帖 紅い雪」(双葉文庫)

千鶴先生の捕物帖も第4作目になった。彼女の医者の傍らの探索も堂に入ってきて、そこらの同心には負けない感じになってきている。

収録は、「紅い雪」「恋文」「藤かずら」

ネタバレ覚悟のレビューをやると

「紅い雪」は、盗人に入られて今では行商をやっている小間物屋の父親が、愛娘を吉原に女郎に出す。商いは細々ではありながら順調になりつつあるので、商売がらみの借金ではない。訳を聞いても父親は「恩ある人のため」としか言わない。娘の幼なじみで将来を誓った松吉は自暴自棄になっていく。娘と松吉をなんとか救おうとする千鶴、といった展開。物語の最初の方で千鶴の診察する老夫婦が意味深。最後のところで、娘を請け出すために金を握りしめて吉原に駆けっていく松吉と娘の父親と母親の若い頃がダブってくるのが、なんともうれしくなる終わりかた。


「恋文」は、うってかわって、ちょっともの悲しいお話。冒頭で暴漢に襲われている札差し 奈良屋を千鶴先生が助けたことから、「なつめ」という娘につけ狙われることになる。なつめは奈良屋を襲った若い男と顔見知りのようなのだが・・・といった具合で、なつめたちを幼い頃襲った津波の話が、何とも今の東日本大震災の話と重なってきて、なんとも泣ける展開。

「藤かずら」は、うら寂しいながら、でも爺さん、あんた思いは無駄にならなかったよ、最後、ちょっぴり安心するお話。出だしは、千鶴先生が診察をしている大きな料理屋の女将のところに、藤かずらを老人が届けてくるところから。この老人、実はもとは腕の良い職人だったのだが、とあることから妻と子供と離別し(まあ、奥さんを弟分に寝取られたのが原因だが)、身を持ち崩した過去がある。そして、その身を持ち崩している間に、ある悪事に手をそめ、それが今になって・・・といった感じ。「鑿」に込めた父親の思いは今は成人して石工になっている息子に届くか・・・ってのがミソ。


全体に、このシリーズ、最後が陰惨にならなくて救われる。大団円、皆よかった、よかったってのは最近の時代物にしてもありえない展開であるとはいえ、幼い子が死んだり、正直者がバカをみただけで終わりってのは、現実の世界だけで願い下げにして欲しく、せめてこうした捕物帖ぐらい、最後はすっきりして終わりたいよな、という思いをある程度満たしてくれるのが嬉しいシリーズものである。

エレコムのキーボード TK-FBP013 とTKFBM023

週刊アスキーの「なんでも使用レポート パソコンが好きだ」のコーナーで杜野まこさんがエレコムのBluetoothキーボードのレビューをされていたので、ついでに私もレビュー。
 
といっても杜野さんんがレビューしていたのはTKFBM023で、私の使っているのはTK-FBP013なので、ちょっと古いタイプ。私の場合は、ちょうど初代iPadを購入した昨年6月あたりの購入。当時、Aplle純正のワイヤレスキーボードにするかどうか迷ったのだが、値段の安さにつられて(といっても3千円程度の差だったかな)これを購入。
 
で、使ってみると、かなりの逸品。今の使い方は、持ち歩いて、職場のPCのキーボードとして使うほか、職場でも、家庭でもメインPCの横に置いているiPadのBluetoothキーボードとしても使う、といった具合なので、ファンクションキーで9つまで切り替えることができる、このキーボードはもってこいなのだ。
 
難を言えば、ちょっとキーが小さいこと。ブラインドタッチはちょっと無理で、タイプミスも出るのが、玉に瑕なのだが、サイズを大きくするとモバイルには適さなくなるから、まあこのあたりが妥協点かも。
 
安価で、バシバシ使えて、壊れても惜しくないキーボードとしては、かなりオススメである。最新のタイプだとiPadの置き台も付属しているようなので、かなりお得感があると思う。
 
TK-FBP013 とTKFBM023の違いは、パンタグラフかメンブレンかの違いなので、キーを打つパシパシ感が好きな人(私もだが)はTK-FBP013かな

藤原緋沙子 「藍染袴お匙帖 漁り火」(双葉文庫)

最近、矢継ぎ早にレビューしている千鶴先生のシリーズ第5弾。この5作目で、お助けキャラだった、貧乏旗本の跡継ぎの菊池求馬と、なんとはなしに、双方「ホ」の字の風情が見えてきているような気がする。

それはさておき、収録は「漁り火」「恋しぐれ」「雨のあと」

で、おきまりのネタバレ覚悟のレビュー

「漁り火」は病気がちの妻を抱える小間物屋の吉蔵と、その妻おぶんのお話。この夫婦、娘を拐かして女郎屋に売り飛ばしている八十介という女衒が絡んでくる。なんと八十介はおぶんの身内で、しかも吉蔵には、隠された悪事がある。それをネタに強請をかける八十介。おぶんは見るにみかねて・・という展開。
最後はこのシリーズの安心して読めるところで、収まるところに物事は収まる。時代物はこうでなくちゃといった定番仕立て。


「恋しぐれ」は、第3作目の「父子雲」の井畑家の後日談。シーボルトの襲撃騒ぎの後、どういうわけか、井畑家は再興が許されない。その陰に、非業の死を遂げた父親井畑進作の長崎の上司、貝塚伊勢守が暗躍してるらしい。そして、その貝塚を襲う長崎から上京してきたらしい若侍が絡み・・・という筋立て。今回の話には、千鶴先生のお弟子で大店のお嬢様でもあるお道の、その若侍に対する恋もからんで、まあ、なんとも。

「雨のあと」では、千鶴の父親代わりの酔楽先生のところでのたくっている五郎政がメインとなるお話。もと仏師あがりで、今は根付師で、縁起物の根付けを掘るとたいそう売れっ子の徳治郎を襲う若い乱暴者の武家。それを偶然通りかかった五郎政が助けるのだが、その根付師にはお秀という養女がいて、なんとお秀は、五郎政の昔を知っていて・・、といった感じで進んでいく。最初の登場の頃は、なんとなくむさ苦しいだけのように思えるだけだった五郎政の男っぷりがこの話であがるのが面白い。徳治郎が襲われた訳は、まあ、お話をよんでくださいな、といいたくなるようなショボい理由。全く甘やかされたボンボンは懲らしめないといけないやね。まあ、最後は徳治郎も息子と和解するし、めでたしめでたし。


と、まあ、こんな具合で、円熟味がましてきた「藍染袴お匙帖」シリーズ、目が離せませんな。

気になった記事 "仕事場を携帯するための10のコツ"(LifeHacker)

LifeHackerさんの「ノマドワーカーさん必読! 仕事場をケータイするための10のコツ」によると
 1.ケーブル類はきちんと巻く
 2.カバンの中を整理整頓する
 3.カフェで生産性を上げることを身につける
 4.ラップトップPCよりもタブレットを使ってみる
 5.USBメモリを携帯型プライバシーツールにする
 6.コンピュータ間で同期をとる
 7.バッテリーを長持ちさせる
 8.普段使っていないメモリ容量は、なんでも活用する
 9.インターネット環境を確保する
 10. 盗難に気をつけ、備える
 だそうです。
 0番目にノマドで仕事をする習慣と意欲を持つってのがあるかもしれませんね。
 11番目には、行き先をきちんと会社に伝えておくってのがあったりして・・・

2011年4月18日月曜日

藤原緋沙子 「藍染袴お匙帖 父子雲」(双葉文庫)

おなじみになってきた藍染橋の袂の治療院の千鶴先生の捕物帖第3弾。

収録は「父子雲」「残り香」の2作。

普通なら3話程度収録されているのだが、今回は父子雲がちょっと長いせいか2作の収録。それもそのはずで、千鶴が長崎で師事しようとしていた、シーボルトが江戸にやってくる。しかし、そのシーボルトを、同じく長崎で世話になった通詞の息子が敵とねらっている。どうやら、その通詞は、シーボルトのために刑死したようで・・・、てな感じで、千鶴の長崎時代の思い出を取り混ぜながら、父親と息子の物語が語られる。

もう一作は、千鶴の親代わりの酔楽先生にどうやら隠し子がいたようで(おっと、酔楽先生は独身だから隠し子ってのはちょっと表現が変か)、その母親と名乗る女に、酔楽はメロメロなんだが、その陰に男の姿が・・、といった筋立てで、こちらは酔楽の昔の恋を横糸にしながら、わざと騙されてやる酔楽の優しさが光る一篇。

だんだんと、千鶴先生の活躍も堂に入ってきて、縦横無尽の活躍を見せる一冊である。
とんとんと、勢いよく読める時代小説だ

皆神龍太郎 「iPadでつくる究極の電子書籍」(講談社+α新書)

iPadが出始めた頃にでた、自炊による電子書籍を激しく勧誘する本。

なにせ筆者はiPadが出るまえから、ドキュメントスキャナどころではなくフラットヘッドのスキャナを使って自炊をしていたということだから、筋金入りである

構成は

第1章 蔵書はすべてデジタル化しなさい
第2章 蔵書デジタル化の実践 スキャン文庫の作り方
第3章 デジタル蔵書とiPadで変わる読書スタイル
第4章 「究極の電子書斎」の活用術
第5章 同時に1000冊を読む!「ギガバイト読書術」


私個人としても、実は古くからのScansnapユーザーで、自宅の蔵書はあらかたデジタル化されている。(古くからといったのは、Scansnapは結構値が張るので、新しい機種はなかなか買い換えられないだけなのだが)
で、本書の中にもでてくる、「本を切る」という蔵書家からしたら言語道断な仕業に最近は慣れてきたとはいえ、なんとなくまだ罪悪感に駆られる段階なのだが、筆者のように思い切った自炊家(これは私の造語だ。あしからず)の話を聞くと勇気百倍になってくるのである。

そして、こうして作成したデジタルのPDFの本を、i文庫HDやGoodreaderで読むと、まさに場所をとらないし、何十冊も持ち歩けて、成毛 眞氏の言う「本は10冊同時に読め」が意欲の面は別にして、物理的な面では十分可能になるのである。

しかも、i文庫HDはメモやしおりをEvernoteに送る機能が実装されたし、最強のファイルビューワであるGoodreaderはPDFのアノテーション機能も付いた。iPadユーザーは本格的に自家本の自炊を始めて見てはどうだろうか

気になった記事 "同業者の動向を気にしない"

プレジデントロイターの連載 社長の仕事術 でCoCo壱番屋の創業者の宗次特別顧問が「なぜウチのカレーは高くても売れるのか」と題してコラムを連載しておられるのだが、
2011.4.12の記事で印象に残ったのが
 
私は同業者の動向を気にしたことはありません。ほかのカレーチェーンへ入ることもないし、今、話題の300円弁当を気にすることもありません。他店のことを考えるよりも、自分たちの商売に徹するのがうちのやり方です。
 
 大切なのはお客さまが何を欲しているのか。私は常にそれだけを考えてきました。自分たちの考えが正しいかどうかを教えてくれるのはお客さまだけだと思っています。それに、うちはただの町の食堂ですから、難しいことを考える必要はないんです。
 

という冒頭のところ。
 
こういった飲食業に限らず、何らかのビジネスをやっていれば、他店とか同業他社の動きというのは気になるものだし、またマーケットの動向とすいて同業他社の動きはきちんと押さえるように言われるのが定番なのだが、やはり、一代で店を大きくする人というのは、剛腹というか大胆だな、と思う。
 
 氏は、「02年、53歳で引退するまで、年間5000時間以上も働いたこともある]といった猛烈な働き者だから、こういった言葉もまた迫力が違ってくるのだが、そこまで、自店のサービスに磨きをかけ、自店のサービスを深掘りすれば、確かに同業の些細な動きには惑わされることはなくなるのかもしれない。
 
ただ、こうした自店の深掘りは、自己満足にならないようにすることがセットにあって、はじめて有効なものになるのであって、月6万通から7万通届くアンケートに全て目を通すという営みが基礎にあるからこそできることなのだろう。
 
 
  サービスとはお客さまの身になって、洞察力を働かすことです。という氏の言葉をかみしめたい。

2011年4月17日日曜日

美崎栄一郎 「iPadバカ」(アスコム)

ノート術の達人で「「結果を出す人」はノートに何を書いているのか」などの著者である美崎栄一郎氏のiPad本。

ノート術や文具などのビジネス・ハウ・ツーやLifeHacksに長けた人っていうのは、その分野に関して、どこか良い意味での「狂」的な部分を持っているもので、美崎氏のiPadの使い倒し用は半端ではない。いわくアプリに10数万使い試したアプリは800種以上、とか、所蔵の書籍の1000冊余りを自炊して、iPadに格納し、iPadは常に持ち歩く、といった感じで、まさにiPadを「しゃぶり尽くす」といった印象である。

ただ、通常のiPad本と違って注意してほしいのは、単なるiPadの使い方マニュアル本、クラウドのマニュアル本ではなく、いかにビジネスに、プライベートにiPadを使い切るか、といった類の本である。

そうした感じは、本書の

そうした感じは、本書の
1 iPadバカのフォルダー術&マルチタスク活用術
2 絶対外せないiPadバカの7つ道具
3 iPadバカの書類整理術
4 iPadバカの時間&タスク管理術
5 iPadバカのノート術
6 iPadバカのプレゼン術
7 外出先でもiPadバカ
8 家族を愛し、趣味を楽しむiPadバカ

といった構成にも現れているといえる。

また、800種試したというだけあって、紹介されるアプリもGoodreaderやMobileRSSといった定番系だけでなく、すでにiPadを使っている人も、こんなのがあったのか、とものが見つかること請け合いである(GooereaderやDropBoxなんかを麗々しく取り上げているiPad本って多いんですよね)

とりわけオススメは、書類、手帳、ノートをどうやってiPadと融合させるか、とったところで、このあたりはさすがノート術の達人、と思わせるアイデアが満載である。さらに、「書類はスキャンして月ごとにフォルダーにする」とか「資料に書き込む時は、買い込んだことがわかるように色を変えて書き込む(筆者の場合は青らしい)」といった小ネタもうれしい。

ありきたりのiPad本を読んだ後で、オススメしたい一冊である。

2011年4月15日金曜日

"新聞・雑誌にまた災難、東日本大震災で紙の次はインキ不足が痛撃"とのことだが、電子書籍への移行は進むか?

東洋経済オンラインによると
 
 
ということで、震災の影響で新聞・出版業界を襲った災難は紙の次は「インク」らしい。
広範な地域に渡る災害なので、直接の被害だけでなく、間接被害もかなりのものは出るのだろうな、と思ってはいたのだが、紙、インキとはちょっと予測もつかなかった。
で、これをきっかけに電子書籍、電子出版が進むといいのだが、そういうわけにもいかないのだろうな、と若干悲観している。
 
 週刊アスキーあたりも、震災のため電子媒体での提供を行っているが、この時期の臨時的措置にもなりそうな気がしないでもない。
 
 電子書籍、電子出版のプラットフォームは統一性がないまでも出来あがってきていると思うので、そうした動きになりそうもないのは、やはり、"やる気"の話なんだろう。
 
 東洋経済の記事も、もうすぐ問題は解決しそうなんだんだが、まだまだ供給不安はあるよね、メーカーさん頑張って、といった調子である。
 
まあ、もともと新聞などのマスコミは紙の出版と親和性が高いから無理もないのだが、かなりの意識の変化がない限り、電子出版が日常化した世界は、ちょっと遠いな、という感じがする。
せめて、今回の紙不足、インキ不足を教訓に、「電子」による提供を、「紙」による場合の数割引でいいから日常化してもらえないものだろうか。

"電力不足の首都圏を離れて 夏はニセコで仕事を"って、かなり訴求力ある地域アピール

wada-blog さんのこのエントリー「北海道の貸別荘、コンドミニアム」で知ったのだが
 
電力不足の首都圏を離れて夏はニセコで仕事を と倶知安町の倶知安観光協会でPRしている。
 
詳しくは
 
同町ひらふ地区のコンドミニアム管理会社が被災支援の一環として同協会に提案した。ひらふ地区に241棟あるコンドミニアムは《1》全室に光ファイバーケーブル網を完備《2》居住スペースが広い《3》貸事務所と異なり敷金や礼金が不要-などの利点がある。冷蔵庫やテレビなど家電製品がそろっており、事務所として必要な椅子や机などは、観光協会を通じてレンタルできる。光熱費込みで月額約15万円から。現在約30室が利用でき、今後約700室を目標に確保する予定だ。
 
ということらしく、小さな会社なら十分そうな感じ。
 
なんとなく、便乗っぽいよなという感じがつきまとうのだが、まあ、地域振興、企業誘致の一環として訴求力はあるのは間違いない。これを機会に、夏は北海道なんて会社がでてくるかもしれないのだが、それにさら便乗して、じゃあ、冬は暖かい九州、沖縄で、とか、秋は風情ある京都で、なんて具合に春夏秋冬で、オフィスの場所を移すところもでてきるかも・・と妄想。
 
さらには、トラックに、オフィス用具を詰め込んで、モバイル・カンパニーなんて、日本中をまわる企業も出てきたして・・・
 
なんか、養蜂家が、花を求めて日本中を旅するのと似てきたぞ、と思考はあちこちを彷徨うんである。
 

2011年4月12日火曜日

iPad と Android のシェア

 
Gartnerが2015年までにタブレット市場で起こるシェアの変動についての予測を発表した。昨年におけるApple iOSのシェアは84パーセントで、Androidは14%だった。予測によるとiPadのシェアは年内に69%まで低下し、来年には64%、そして2015年の47%にまで下落し続けるだろうとのこと。その時点でも最大のシェアを握ることにはなるが、Androidの方も39%のシェアを保持することになるだろうと予測している。
 
とのこと
 
今のAndroidの勢いを見ると、この予測の数値が当たるかどうかは別にして、iOSのシェアが低下して、Androidのシェアが増すのは自明の理だろう。
 
Appleは、シェアの寡占状態が続くと頭が高くなって、高慢な行動を始めることが多いので、Androidのシェアが増えることは歓迎すべきなんだろう。ユーザーとしては使い勝手のいいタブレットが数多く出現すればいいこととで、個人的にはiOSでもAndroidでも、どちらにもさほどの抵抗感はない。
 
ただ、あまり自由度が効き過ぎると、以前のWindows mobile のように、サードパーティーのソフトが乱立して、OSの提供者はほとんど面倒を見ずに混乱、群雄割拠状態に
陥って、利用者の使い勝手が極端に悪くなる、あるいは、その筋の好事家だけに開放されていて、一般の利用者は何がどこにあるやらわからなくなる、といったことになりそうなので、Googleには、そのあたりの緩やかな統制をお願いしたいところである。

2011年4月11日月曜日

X PLATE の新色がでるらしい

 
Willcomの新しい機種と言えば、Honey Beeぐらいしか最近動いていないような状態だったのだが、全く新機種ではないまでも、新色が出るというのは嬉しいこと。
 
アドエスに最近飽きてきたこともあって、機種変更するか、あるいは使い続けるか、といったことを考えている今日この頃なのだが、古い機種ではあるのだがX Plateは小さくて、余計な機能がついていなくて、iPhoneなどのスマートフォンとの2台持ちの音声端末の選択肢としては非常に魅力的なのである。
 
 
願わくば、PC経由でいいから、G-mailの連絡先やらと同期できるようになるといいのだが。
 
利用者も増えてきているようだし、何とかならないかな

2011年4月10日日曜日

藤原緋沙子 「藍染袴お匙帖 雁渡し」(双葉文庫)

キャラが自由に動き始めた感じのする「藍染袴お匙帖」の2冊目。

収録は、「別れ烏」「花襦袢」「月下恋」「霧雨」の4作

ネタバレぎりぎりのところで、サワリを紹介すると

「別れ烏」は、押し込みで捕まった一味の一人が牢内で毒殺されたところから始まる。この探索をする中、近江から小さな頃西に家出した母親に会いに来た娘に出会い、母親にあわせるが、実は、母親の今の境遇は。そして残りの押し込みはどこに・・・ってな感じのお話


「花襦袢」は、夜鷹の客引きや用心棒をしている浪人の遺児と大店のぐれた息子の行う、大身の武家に殺された夜鷹の敵討ちと彼らの落ち着きどころの話。

「月下恋」は記憶喪失のまま焼き物をしていた武家崩れらしい男に惚れた女が人を殺めた理由とその武家が記憶をなくした経緯は・・・、ってな具合

最後の「霧雨」は千鶴の父親の名医 桂東湖の死因となった襲撃事件の犯人が遠島から戻り、千鶴の前に現れる。父親の事件の黒幕は・・・

というのが大概のところで、キャストも出揃い、千鶴先生も落ち着きを見せ、診療所から牢内まで縦横無尽の活躍を見せる。そして、この2冊目の良いところは、陰惨で、先行き暗くなってしまいそうな話が鳴りを顰めて、予定調和というか、はまりどころに収まって良かったな、といった話が多いこと。

心地よくない出来事やニュースの多い昨今、せめて小説ぐらい、しかも時代小説ぐらい、とんとん、すとんと落ち着くべく所に落としてもらって、すっきりしたい人たちにオススメの時代小説である。

藤原緋沙子 「藍染袴お匙帖 風光る」(双葉文庫)

ミステリーとか時代小説というのは、どこか似たところがあると思っていて、それは、筋立てで読ませるものか、設定で読ませるものかに大きく分けることができるのではないか、というところ。

そういった意味で。この「藍染袴お匙帖」は初手は、前者の匂いを持ちながら、大別すると後者に当たると思っていて、女牢付きのうら若い女性医師「千鶴」、しかもこの女性は女だてらに長崎帰りでシーボルトの教えを受けている、という主人公を思いついた時点で「設定で読ませる時代小説」である「藍染袴お匙帖」は成功したと言っていい。

収録は「蜻火」、「花蝋燭」、「春落葉」、「走り雨」の4作

少々ネタバレを許していただけるなら、

「蜻火」は立て替えされる店の後から見つかった白骨から行方不明になっている男の顔を復顔する話であり、「花蝋燭」は想い合っている男の将来のために、自らを犠牲にする話。
また、「春落葉」は非業の死を遂げた弟のために、永年の恨みを晴らそうとする話。
最後の4作目の「走り雨」は千鶴の親代わりの医師 酔楽 の友人が職務柄せざるをえなかった、とある藩の改易の後日談である。

第1作ということもあってか、2作目以降と違って、千鶴先生の立ち居振る舞いも固いせいか、話も少し暗いところを残している。とりわけ、個人的には、3作目の話で犯人の弟が非業の死を遂げるところあたりは、泣けてきて困った(最近、年をとって涙腺がゆるいせいか、年若い人や幼い子が悲しい目にあう話ってのはかなり苦手になってきているのだ)。


ま、それはそれとして、久々に、凜とした女主人公の登場である。千鶴先生の後ろ盾になったつもりで読もうではありませんか。千鶴先生って、結構気が強い割にナイーブな、ツンデレ系なので、はまってしまう人が出そうなタイプなんである。

ポストイットを使ってモノを片付ける

昨年の「断捨離」といい、ずっと以前の「捨てる技術」といい、我々は、モノを捨てるのが非常に苦手らしい。
 
そんなことを思いながら あらかわ菜美さんの「頭のいいポスト・イットの使い方 貼る技術」を読んでいたら、こんな記述に出くわした。
 
 「ポストイットで家の中をスッキリ」という章で、ポスト・イットを使って、ダイニングテーブルの上を片付ける(ダイニングテーブルの上が片付いているかどうかが基本らしい)技を見せているところなのだが
 

まず、ピンク、黄色、青、緑の4色のポストイットを用意する。
 そしてテーブルの上にあるモノを次の4つに分類しながら、ポスト・イット貼って行く
 

ポストイットの分類は
 ピンク; 長い間置きっぱなしのモノ
黄色;元に戻すのが面倒で、チョイ置きしているもの
青;決まって使うモノ 
緑;今使っているモノ 
 
今までは「風景の一部」として見慣れていたテーブルの上のモノたちが、ポストイットイットを貼ったことによって、非常に目障りに感じるはず。
自分のだらしなさを直視することにもなり、心がザワザワするはず。 
 
ポストイットを貼ったらじっと見つめる。じっと見ているうちに答えが見えてくることもあるはず。 その後「キッチンに収納場所をつくろう」とか「ボールペンは1,2本でいいや」(たぶん、これは残りを捨てるか、収納するということだろうね)とかの行動に移すことができたら大成功。
 
とのことだが、このやり方のミソは、ポスト・イットを貼っておいて、放っておく、ということかな。
 
つまり、ダイニングテーブルの上が、ポストイットがやたらと貼られた、「分類された状態」のまま「不安定な状態」においておく、といことが大事なのだ。
 
 「不安定」は「安定」に向かう。
 
ダイニングテーブルの上でポストイットが貼られたモノたちというのは、かなりの非日常的な状態で、心情的にも落ち着かないことこの上ないから、どうにかして落ち着く状態にしてしまおう、となかば強制的に駆り立てることが、このやり方の眼目であるように思う。
 
 
あと、残る課題は、数日すると、また、ごちゃら、としてくるであろうダイニングテーブルをどうするか、ということなのだが・・・。それはまた次の課題。
 

2011年4月9日土曜日

MT5でページ分割を可能にする

ながらく使っているブックレビューなどのブログのエントリーが、最後まで表示できなくなっていたので、ページ分割をやってみる
 
参考にしたのは 「むらごんの思い込みWeblog」の
MT5 ブログ記事が増えてきたら、PageButeプラグインによりページ分割。 のページ
 
このページのやり方を真似て、テンプレートの記述は、コピペして、ってな具合でやりました。
 
このページの下の方をみてもらうとわかるように、できました!!!
 
むらごんさんありがとうございました。

2011年4月8日金曜日

"実はスマホより「ガラケー」のほうが売れている"らしい

ダイヤモンドオンラインの消費者インサイドの記事によると
 
 BCNランキングでは携帯電話販売台数に占めるスマホの割合も発表しているが、2月は44.3%であり、これまで5割を超えた月はない。つまり、まだ5割以上は日本独自の従来型携帯電話、いわゆるガラパゴスケータイ(ガラケー)が占めている。 
 
マスコミやPC関連の雑誌などでは、主流はスマホのような感じをうけるのだが、やはり、ガラケー強し、ということか。
 
たしかに、私の周りを見ても、たいがいの人は、未だガラケーというか、フィーチャーフォンがほとんど。
 
おまけに、最近の日本のAndroidスマホは、携帯メールがそのまま移行できたり、おサイフ機能がついたり、いままでSynbianが主流だった携帯のOSがAndroidにかわっただけじゃね、なんて思ってしまうのである

2011年4月3日日曜日

岡山県岡山市 岡山駅前の「浅月」で”カツそば”を食す

本日は、春休みで帰省していた娘を岡山まで送った。
で、昼ご飯はひさびさに、駅前の「浅月」というラーメン屋。
ここにくるのは数月ぶりだろうか、ひさびさにこってりしてるようで、あっさりしている、ここのラーメンが食べたくなって来店。
目の前の「富士屋」と競い合うように、お客が入っているが、少々、こちらのほうが客席の数が多い(座敷の分)せいなのか、行列をほとどせずに入れた。
注文したのは、もちろん岡山らしく 「カツそば」。とんこつラーメンに、トンカツがどんとはいっているラーメンなのだが、他の地ではあまり見たことがない。見た目は、かなり脂っぽい感じがするのだが、しつこさを感じない。カツもほどよく、ラーメンスープがしみこんでいて、ジュワ、サクッといった感じ。カツだけではなく、チャーシューもメンマもきちんと入っているのが、がっつりラーメンを味わいたい派には嬉しいところ。
岡山の駅前に来ることがあれば、ぜひ、どうぞ。私は、かなりオススメの店である。