2013年12月31日火曜日

年越し蕎麦

大晦日の紅白のあてものは、毎年のように年越し蕎麦。
いい加減、年末気分でかなり酔ってきているので、気分を変えるためには、あっさりとした蕎麦が嬉しいところ。
特に今年のように紅白の司会者である綾瀬はるかが、出演者以上にハラハラドキドキと笑いを取る状態ではなおさらである。
食する年越し蕎麦は、テレビの中継でよく見るザルではなく、油揚げをのせた温蕎麦。

結構酔ってもきているので、ここのところは西日本らしい薄味の蕎麦が嬉しくて、これを食しながら、過ぎ去る年のあれこれをおもいだしながら、さらにグダグダと酔っていくところが年末の良いところであろう。
これが関東風のしっかりした味の蕎麦であると、かえって意識がしっかりして本気で過ぎ去る年を反省しそうで少し具合が悪い気がする。
何はともあれ過ぎ去る年は、過ぎ去るもの。来年は良き年になるよね、と何の根拠もなく思い込めるようにするのが、年越し蕎麦やら大掃除やら注連飾りのセッティングなどの儀式なのだろう、と思うのである。


今年もあと少し

巳年の今年も、あと少し。
種々、いろんなことがあった一年ではありましたが、大きくロスすることもなく、どちらかというとゲインした方が多かったと思える年でありました。
来年は、より一層良き年にしたいもの。


2013年12月18日水曜日

さくら水産の「マグロのタタキ定食」を食す

東京住まいの人にはあまり関係ない話なのかもしれないが、辺境の地から東京出張する身としては、お昼にいかに安価に腹を満たすか、ということがかなり重要なこと。そこには値段だけでなく、いかに早く、満腹になれるかということも微妙に絡んでくる。
お手軽に最近利用することが多いのは、地下鉄虎ノ門駅近くのさくら水産の定食。500円でご飯、味噌汁のお代わり自由で、生卵、海苔も取り放題という豪快なもの。
本日はマグロのタタキの定食をチョイス。

グルメというわけにはいかないが、庶民の味方であることは確かと思うのである。


2013年12月15日日曜日

「明太手羽先」というものを食す

頂き物の明太手羽先というものを初めて食べてみた。


見た目はちょっとファットな手羽先で肉が厚めだな、と思ってかぶりついたら、中から大量の明太子が出現して驚き。
そして、結構、唐辛子が効いた明太子である。
博多と名古屋のコラボという状態か




2013年12月8日日曜日

玄箱をメインのNASとして使えない理由(わけ)

玄箱の容量を折角1TBにしたのだから、自宅ではこれをメインのファイルサーバーにしようかと思ったのだが、そうもいかないトラブルが発覚。
 
なんとSAMBAのバージョンが古いせいかMACのOSX、特にmarvericksには対応していないらしく「サーバへ接続」しようとするとsmb://ともafs://ともエラーがおきて接続できないのだ。
おまけにFTPで接続すると文字化けするので、どうもDebian化しないとMACでは使えないようなのだ。
 
裸族のNASやPogopiugではそんなことは起こらないので、やはりプロダクトが古びているせいだろう。
今のところ、デフォルトの玄箱はWindows利用専用にするしかなさそうである。
 

今更のように「玄箱」をいじる

うちの玄箱はDebian化してetchまではフォローしていたのだが、Lennyになってから単純なアップグレードでは対応できなくなったので、そのまま放置されていたものが2台。

今年の猛暑と経年劣化とOSも古びてきて、さすがに使えないよな、と処分を考えて裸族のNASまで最近買ったのだが、Amazonで検索していたら、偶然、玄箱ノーマル・HGでSATAのHDDが使えるようになるアダプタが販売再開していたのを見つけたのが運のつき。
 

2004年のデビューなので、もう9年前の玄箱ノーマルを今更という気がしないでもないのだが、ひさびさにLinuxでもいじってみるかな、と妙な気持ちも起きて思わず購入。ついでにHDDの容量もあげようかとSofmapでWDの1TBの中古も合わせて購入。
1台はデフォルトのNASにして、1台はDebian Squeezeに、などと小さな夢を膨らませて作業に取り掛かったのだが、あちこちでエントリーされている1TB以上の罠にはまって、正直えらく手間取ってしまった。
 
といっても手動でどうとかしたわけではなく、ひたすら時間と根気をかけました、ということで、まず、埃をはらいながら、電源ケーブルをつなぎ忘れたり、プラスティックのねじ山を壊してしまったり、IDEケーブルが経年劣化のせいで固くなっているのを伸ばしたり、というトラブルを乗り越え、狭い駆体の中に、なんとか押し込むことに成功。
(電源ケーブルの差し込みが緩くて「DIAG6回」の罠にも嵌って1晩消費というおまけつき)
 
次に電源を入れるも、「ファームウェアが更新できない」との警告になやみ、あちこちGoogleを彷徨う。

どうやら、HDDの初期化に時間がかかるとこんな状態になるらしい(1TB以上は確実にこうなるみたい)ので、「DISK FULL」の赤ランプの点滅が消えるまで待つこと2時間少々。ここで電源を切ってしばらく放置。放置後、ファームウェア・アップデートのバージョン1.2を適用してなんとか完了(電源を切ってしばらく放置、というのが最後の肝。すぐにファームウェア・アップデートをかけると失敗した)
 
都合、1日ちょっとを使って、ようやくデフォルトのMontavista Linuxの1TB玄箱が出来上がった。疲れたのでDebian化は後日、ということで・・・。
 
追伸

どういうわけかSATAへの変換基盤が最初2870円であったのが購入後1日程度経過すると740円になっていた。早速、2台目用に購入したので、まあ不満はないのだが、この価格下落は一体どういう仕掛けなのだろうか??この際、売り切りってなことか?
 

「ウィルコムとイーアクセスの経営統合」に思う

J-castニュース「ウィルコム、イー・アクセスに吸収合併で、消滅へ」と昔ながらのウィルコム・ファン(あえてユーザーとはいわない)には結構センセーショナルなニュース。
数年前には潰れるのかも、という話もあったから、今更驚くも何もないのだか、まさかイーアクセスと経営統合とは思わなかったですな。ソフトバンクへの吸収は、ひょっとしたら、と思わないではなかったけれど。
(まあ、この辺りは大人の事情というものがいろいろあるだろうから、合併後、またさらに何か起こるのかもしれないが。 )
ともかく、キャリアの土管化は進むし、PHSのMNPは開始されるし、といったところでの撤退ということなのかもしれませんね。
ウィルコムはエアエッジの頃から、尖ったキャリアなところが好きで、応援の意味でも一回線保有していたのだが、個人的にもここらあたりが潮時かな〜。

鳥取県倉吉市「幸雅」で”なつ旨ラーメン”を食す

鳥取県の倉吉市に所用があったので、ついでに昼食で幸雅のなつ旨ラーメンを食べる。注文したのは、モヤシをトッピングしたもの。
鳥取県中部は牛骨ラーメンが有名なんだが、ここのは、とりわけアッサリと甘口。
鳥取の東部の方では、ラーメン汁にうどん出汁を使う素ラーメンというものがあるのだか、ちょっとそれに似た風合いで、モヤシをトッピングするとさらに似て、個人的には何処かホッとする味である。
なつ旨というのも、なつかしい旨さといった具合らしいので主意は同じかも。


2013年12月7日土曜日

豚モツ味噌煮込みを食す

土産で戴いた 豚モツ味噌煮込み というものを食した。
中部地方の岡崎市の名物らしいのだが初見である。


味噌煮込みらしく色はやたらと濃いどろっとした色なのだが味はそんなにしつこくない。


入っているのは豚モツ、コンニャク、ゴボウ といたってシンプル。
焼酎の水割りには合いますな、とついつい飲みすぎるのであった。

2013年12月2日月曜日

辛子レンコンというものを食した。

土産で貰ったので、現地で食べるものとは細部では違うのかもしれないが、初めてからしレンコンなるものを食べた。
口に入れた時はレンコンのコリコリした味わいの方が強調されていたのだか、噛むうちに辛子の辛さがドスンときて、いや、涙が出てしまった。
経験としては良いかも、という感じである。


2013年11月24日日曜日

Feedlyに切り替えて思った「Web情報の断片化」

Googleリーダーのサービスが終了したので、Feedlyに切り替えているのだが、最近、Webの情報が断片化してきているような気がする

Googleリーダーでは記事の一部が見えたので、一応Webの記事を見てオリジナルを結構読んでいたような気がするのだが、feedlyのデフォルト設定がタイトルだけを表示するようになっているせいか、タイトルで読む読まないを判断してしまい、Webサーフィンをすることが少なくなったような気がする。

Goolgleリーダーを使っていたときでも、それより前のBookmarkで興味のあるサイトを管理していた時よりも、記事をスキップする割合は増えていたのだが、それ以上に記事を選別する割合が増えているような気がするのである。

その一方でSmartnewやGunosyといったサービスも併用しているので、自分向けにカスタマイズされた情報は以前に比べ増加している状況であることは否定できない。

で、これが高ずるとどうなるか、というとブログやニュースサイトの情報にしても、まず「自分の興味」というフィルターをまずかけられることになるから、情報はどんどん断片化と深掘り(悪く言うと蛸壺化)の状態になっていくのではないかと思うのである。その結果、今までテレビ、新聞とかで最低限、共通化、普遍化されていた「世間の情報、共通の情報」というものが、どんどん個別になっていくのだろうな、と思う次第である。

それが今後、様々な全体的な意思決定の中で、どう影響してくるか、ということなのだが、ちょっと問題が大きいので次回の考察に送りましょうかね。

2013年11月17日日曜日

駿井麻里「魔法のフセン術」(秀和システム)

フセン(付箋)を使ったメモ、仕事術についてはWebではよく目につくのだが、の本はあるようで少ないというのが実感なのだが、その少ないのが本書。Webではどうも情報が細切れで、という人は手に取ってみてよいのではなかろうか。

構成は

第1章 フセンで悩みをかたづけよう
第2章 家事も育児も散らかり放題だった私が変わったワケ
第3章 こんなにある「フセン」のメリット
第4章 バツグンの効果を引き出すフセンの使い方
第5章 頭の中がスッキリ片づく魔法のフセン術
第6章 家事・雑事・仕事がテキパキ片づく魔法のフセン術
第7章 コミュニケーションがラクになる魔法のフセン術
第8章 人生がワクワク楽しくなる魔法のフセン術

最初は整理や仕事や日々の暮らしに付箋を活用することのメリットが説かれ、最後の方は付箋を使った暮らし方といった色合いが強いので、付箋による仕事術が知りたい人は、真ん中あたりの章を集中して読むといいだろう。

筆者の使用しているのは全面に糊のついた付箋なのだが、ちょっとお値段も張るし、入門編としては普通の付箋を使ってもいいように思う。

要は

・たくさん書くこと
・一枚の付箋に多くのことを書かず、できれば一項目にしておくこと
・思いついたらすぐ書けるよう、いつでも持ち歩くこと(筆者は金属製の名刺入れを使っているとのこと。いまは百均で手に入るからこれはオススメ)

が肝心であるようだからだ。

気になるTipsは「辺境駐在員の備忘録」の方で紹介しようと思うのだが、一つだけ紹介していくと「アイデア・バタフライ・ネット」というアイデア出しの方法。大きめなものと小さめの付箋を二種類用意して、大きめの付箋にゆーっくりとアイデアを出したい内容を書いていき、書いている間に浮かんでくる解決法などのアイデアやイメージをどんどん書いていくといったやり方である。頭の中に解決したい内容をゆっくりと沁ませていって、ブレインストーミングをやる、というイメージ。ゆーっくりと書いている間は、おそらく頭が空っぽになりつつあるだろうから、強制的に「空」に意識をもっていく方法論で、これは確かに有効そうだ。

あまり悩み込まずに使えそうなアイデアが数々あろうのだが、残念なのは、パソコンやスマホに頼らないシステムに拘っているせいか、クラウドやネット・サービスとの連携に及んでいないところ。このあたりは読者のほうで、Evernoteを始めとする今時のクラウド・サービスと組み合わせた方法を考えてみるっていうのも楽しみかもしれない。

2013年11月16日土曜日

ToodledoでNOTEのアイコンを左端に表示する

デフォルトの設定ではNOTEのアイコンは右端に表示されるようになっているのだが、スライダーを動かさないと見えてこないので使い勝手が悪い。

特にこのNOTEは入力できる文字数も多いので、タスクの処理状況や参考情報をできるだけ詳細にしれておくのに活用したいところ。
そこで、いつでもNOTEの内容を表示する操作ができるよう左端にもってくるようセッティングしよう。

まず、「Setting」→Task内の「Display Preferences」の「edit」をクリック

表示された画面の中の「Account Settiings」の中の「Grid」が選択されていることを確認し、その下の「Show note icon on the left」のチェックボックスをオンにすれば完了

ちきりん 「未来の働き方を考えよう」

ちきりん氏の「未来の働き方を考えよう」をブックレビュー。

ちきりん氏の本は実は3冊ともリアルないしは電子本で保有していてはいるのだが、今のところ読了したのはこれが最初の本。
メイロマ氏と同様、好きか嫌いか両端に分かれる可能性の高いコラムニストではあるのだが、論客であることには間違いない。

ちきりんさんのブログは特に「うむ」と唸らされ、時に「ん」と疑念をもったりと、まあ付かず離れずといった感じで購読しているのだが、この「未来の働き方を考えよう」は世情、彼女のキャリアが恵まれているからでしょ、とか、ブログが売れてるもんね、とかamazonでも否定的な談話がない訳でもないが、私的には次代に「働き方」を思い描き、あるいは考察するのに読んでおいたほうが良い一冊として上げておきたい。

特に「ワークシフト」を読もうか、と思っている人はどうかすると「ワークシフト」より先に読む方が指南書駅な位置づけとしてよいのかもしれない、と思う次第。

序章 "働き方本"ブームが示すモノ
第1章 現状維持の先にある未来
第2章 世界を変える3つの革命的変化
第3章 新しい働き方を模索する若者たち
第4章 ふたつの人生を生きる
第5章 求められる発想の転換
終章 オリジナル人生を設計するために

という感じで、有り体な感想を言えば、第3章までは、よくある「働き方本」と同工異曲(筆者の40歳までの経験や統計的なデータがでてくるのが他の本、特に若書きのものとの違いではあるのだが)の感が強いのだが、本書の真骨頂は第4章。「40代後半で働き方を選びなお」そうというところだろう。

正直なところ齢五十を過ぎ、一応の定職に就き、部下という存在も一応あり、役職というものも一定程度ある、という我が身に照らすと、これからは競争が厳しくなりますよ、組織に頼って生きるってのは社畜ですよ、悔い改めて弱肉強食の世界に躍り出るか引退しなさい、という雰囲気がぶりぶり出ているモノや定職なんてのは愚者の真骨頂で働かないほうがいいのよ、てな「働き型本」「ノマド本」には「テヤンデぇ、お前らの仕送りはお父さんやお母さんがしてきたんだぞ、この野郎(野郎だけではないかもしれないが)」と悪態をつきたくなる世代なので、ちきりんさんの「今まで20年から30年間働いてきたんだけど、これから70歳代まで、さらに20年から30年同じ仕事を続ける気がある?」という問いかけのほうが、ストンと落ちてくるのである。

冷静に考えれば、昔は50歳や55歳が定年年齢であったものが今は60歳まで伸び、さらには65歳まで延ばす(高齢者の活用なのか、年金支給の関係なのかは知らないが)、そしてさらには70歳代へ、という流れが起きているのは間違いないし、人の寿命も伸びていっているのは間違いないので、ここらで人生90年を見据えて、一体自分はいつまで働く気があって、どんな働き方をしようと思っていて、何で働こうとしているのかってことは、高齢世代に突入しつつある我々の年代こそ考えていかなければいけないものなのかもしれない。

そう考えた時に最初の就職は口に糊するため、40歳後半以降自分の気持ちにあわせてもう一回職業を選択し直してみる、変えないまでも考えてみる、っていうのはなんとも蠱惑的な囁きである。ま、そんな感じで、いわゆる定年なり先が見えてきた世代が、これからの働き方、ひいてか生活のスタイルをどうするか、ということを振り返ってみるにも読んでおいてもいい一冊では。


ちなみにこの本、Koboの90%割引サービスでやけに安価に手に入れることが出来たもの。リアル本では古本でないと無理な仕業だが、このあたりが電子本の良さの一つでもある(筆者にとってはどうかはわからないが・・・)

2013年11月15日金曜日

新幹線のぞみと羽田空港のWifi雑感

辺境の地に住まっているせいで東京などへの出張は飛行機でないととてつもなく効率が悪いので、新幹線を使う機会はめったにないのだが、運悪く満席で全く席がとれない事態になったため、久々に新幹線出張の仕儀となった。
 
そのおかげでのぞみのwifiサービスを使う機会を売ることが出来たのだが、感想はう〜〜〜、といった感じ。
 
ソフトバンクのモバイルサービスを使っているせいなのか、自由席で席も車両の端っこということなのかもしれないが、いやなんとも遅いというか、繋がらないというかネットに繋がって仕事を、というのはほど遠い状態であった。通路を隔てた臨席のビジネスマンがポケットWifiらしきものを使って仕事をしているのでセキュリティ対策かな、と思っていたのだが。どうもそれだけではないような気がする。
 
それに比べて、羽田空港のWifiは最初つかみがわるいこともあるのだが一旦接続すればかなり改暦に使えることを思えば、回線環境はどうもお粗末なような気がする。
 
東京の地下鉄内でもネット接続の環境は大幅に改善されたし、アメリカでは航空機内でもネットに接続できるようになりつつあることを考えると、首都圏を除いた地方部の鉄道のネット環境の接続改善を切に望む次第なのである。

2013年11月2日土曜日

携帯電話の番号枯渇 070利用に思う

通話専用のWillcomライトユーザー(普通のiPhoneも持ってるのでメールやあれこれはそちらで処理)としては070が携帯でも使われるようになれば、PHSで電話をかけたり、音声用の電話番号を知らせたりする時の、あれっ、という相手の反応が少なくなるので、寂しいようなホッとするような。

枯渇の原因は利用者が増えたから、ということなのだろうが、これは、けして携帯人口が増えたということではなくて、スマホとガラケーとかPocket Wifiとか複数台利用が増えたということなんだろうな、と思う一方で、実はキャリアの契約者数の中に、未利用状態なのだが番号だけは占有している幻の利用人口があるのも要因ではと疑ってもいる。
実は私も以前使っていたb-mobileの電話番号が契約切れ後そのままになっているし、e-mobileのsimを解約しようとしたら2年以上利用者は利用料金0円のプランにしておくとお得ですよ、ってなことをいわれてそうしたのだが、よく考えてみれば、こうした電話番号が枯渇の一因でもあるのだろう。

これからは、こうした未利用端末の電話番号をどうしていくか、ということも考えないといけないんでしょうね。

2013年10月30日水曜日

ノマド風な仕事の実感

公務系の仕事をしているので民間の方々より、ノマド的、モバイル的な仕事とは縁遠いのだが、今回遠くの県へ出張した際に、立て込んだ仕事を残しながら出張したせいでモバイル風の仕事をやる羽目になった。

やったことは、スマホに送ってもらった資料をチェックして修正指示。修正したものを、自分の上司に送らせて協議。その上司は外国出張中でPC環境のないところだったので電話で話をして・・・・・といった具合で、修正を指示した部下も実は会社にいなくて出張中で、といったところであったのだが、実感としては、やればできるものですね。

正直なところ、ノマド、ノマドといっても、公務系の仕事はやはり対面でデスクが中心で、と思っていたのだが、電話で話をするフワフワ感を我慢するのと本部の機能がしっかりしていれば公務系の仕事でもセキュリティのことを対応できれは十分仕事は出来そうな気がしてきたところである。

2013年10月27日日曜日

デジタルLifehack:紙のレシートを保管しない

日頃から紙の書類はスキャンしておいて、PCやタブレットが使えない時など用以外は廃棄するようにしておくのだが、知らず知らず溜まっていくのが、紙のレシートやクレジットの控え、伝言メモやアイデアメモなど。
 
メモの類いは賞味期限がごく短いものが多いので、確認しておけばいいものは見たらすぐ捨てたり、しばらく保管のいるものはスマホのカメラでキャプチャしておく(この場合、Evernoteには入れない。)のだが、領収書やクレジットの控えが財布の中に残りがちで下手をするとしわくちゃになった紙の塊がある日突然、財布の中から発掘されることになる。
 
エイやっと捨ててしまってもいいのだが、領収の類いはいつ何時といった思いがつきまとうもの。
近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」で、"仕事場から帰ったら、鞄の中身をすべて出すようにする"といったHackネタを最近実践しているので、それにならって財布に入っているレシートやメモも、それにあわせて外に出し、ついでに複合機のスキャナで何はともあれスキャンしてDropboxに保管しておくことにした。
 
幸い、最近の複合機はごく安価なものでも無線LANで繋がるから仕事場から帰ったところであれば、スリープ状態になっているノートPC(会社のPCは業務用の資料閲覧やDB入力ぐらいの用途にしていて、実際の仕事は手持ちのPCでやるようにしている)のDropboxのフォルダに格納されるという単純なやり方である。
 
ライフ・データは集まってこそ意味があるともいえるし、残すかどうするかはデジタルデータにしてから考える、という自動化をすることで、思い煩うことを少しでもなくそうという目論み。デジタル化したデータを使う機会は、正直のところ極々少ないのだが、あれはどうしたっけと思うことが少なくなって精神衛生的にはラクになりのは間違いないので、興味のある方はお試しあれ。
(複合機は、安価なエントリーモデルで十分でありますので、念のため)
 

しばらくはiPad2のままでいいかな、と思う

新しいOSの対応もそろそろ限界になってくるだろうから、そろそろiPad2も買い替えかな、と思っていたところなのだが、iPad airが販売開始となっても、どうやらiPad2 16Gは継続販売されるらしい。

てっきり、New iPadかiPad4が継続販売されるものと思っていたので。新しいiPadの廉価版といての扱いとはいえ嬉しい誤算ではある。

おそらくはディスプレイにRatinaを使っていないといった技術的な面で採算がとりやすいことからなのだろうが、iPad2 64Gの利用者としては、しばらく新OSのサポートもしてくれる(初代IPadは早々にiOS7のサポートから外されてしまったと記憶している)見込みもありそうで、精彩な画面などを求めなければ、まだまだ十分使えるこの端末が使えるのは有り難いことではある。

当然iPad miniへ買い替えという選択はあるのだが、仕事用の書類やダウンロードしたPDFファイルなどを見るのは、やはりminiでは狭くて、iPadぐらいの大きさが欲しいところなのである。

当面は、Mac book air +iPad2で仕事をする環境が続きそうであります。
 

2013年10月6日日曜日

Windows8でScansnap fi-5110EOX2が使えるようになった

性能的にも、もういい加減買い替えるべきなのだろうが、ローラーや紙送りのPADを交換などすれば、まだ現役で使えるので、なんとかWindows8でも使えないか、あちこち調べていたのだが、このKoro's place in Urawaのサイトのエントリー「Scansnap fi-5110EOX2をWindwos8で動かす」を参考にやってみることに。
 
最初、どうもWindows8の調子が悪くてトラブルシューティングがうまく動作しなかったのだが、Windows8を再インストールしてやってみると成功いたしました。
どうも、Windows7からソフトや個人設定を移行した形のアップグレードでは今までの環境の引き継ぎが悪さするようだが、クリーンなWindows8なら大丈夫みたい。
 
方法は単純で、ここからVista版のプログラム(ScanSnap Manager (V3.1L12) Setup Program)をダウンロードして解凍。回答してできたScansnapのフォルダ内のexeファイルを実行、インストールして再起動。
 
さらにグローバル版のScansnapのWindows7アップグレード版(ScanSnap Manager Update for Windows® 7 (V3.1L20))をここからダウンロード。
ダウンロードしたexe ファイルを右クリック。トラブルシューティングを適用し、過去のWindwos(具体的にはWindows7)を選択してインストールすれば完了。
 
実際、Scansnapを起動してみると、グローバル版ではあるが日本語環境になっているので、操作に迷うこともない。
インストールソフトやアップグレードソフトが、日本版ではダメで、グローバル版でなぜ良いのかはわからないが、ひとまず買い替え時期を時期Windows8.1以降にずらすことができそうだ。
 
この方法を発見していただいたKoroさんに感謝、感謝
 
でも、以前のScamsnapを持っていない人は、あっさりと最新のものを買ったほうが手間もかからないし、ストレスもないかと思います
 

庭の畑も秋模様に

トマトやキュウリ、ナス、トウガラシ、ピーマンとさんざん夏野菜を堪能させてもらっていた庭の畑なのだか、秋模様も深まったことでもあり秋植えのものに植え替え。
少々、植え付け時期は違うかもしれないが、そこは商売ものでない家庭の畑なので、人参、大根、キヌサヤ、インゲンと思いつく限り植え付けた。

まあ収穫のほどは保証の限りではないが、土に親しむってのも手仕事の確かさがあって良いものではある。


ついに本当の「何時でも、何処でもネット接続」の時代がくるのか

ロイターで「焦点:米国で離着陸時の電子機器解禁へ、航空会社に「難問」も」という記事を発見
 
旅客機の離着陸時にビデオゲームや電子図書などの電子機器を使用することは、機体に与える影響を理由に長く禁止されてきたが、米国では早ければ数カ月以内に解禁される見込みになった。
 
今回の規制緩和は、普及する携帯型電子端末を念頭にしたものだが、これにより航空会社は大きな変更を強いられることになるだろう。
 
ということで、すべての電子機器が使えるようになる訳ではないようだが、飛行機に乗っている間はネット接続できないということは、最近、本も自炊かKindle本がほとんど、仕事のデータもデジタルでクラウドに置くかiPadでという環境になりつつある当方としては、非常に喜ばしいこと。
 
それ以上に、今後さらにウェアラブル化してくるであろう動きを加速するのでは、と思うところ。
グーグルグラスとかの運転中の着用は制限が続くだろうが、日常生活のほとんどの場面でスマートウオッチやグラスが着用でき、情報もリアルタイムで、となれば、ウェアラブルPCが我々の生活をインターネット、や携帯、スマホと同じようにかなり変化させてくるのは間違いないと思う。
 
で、そこで到来してくるのは、人々のネットワーク化の強化か、あるいはパーソナル化なのか、といったところは議論があるところだろう。当方の今のところの感覚としては、パーソナルの色合いの強いネットワーク化、というか仮想的な現実の色合いの強いネットワーク化といった感じが強いのだが、これは、もう少し煮詰めてからエントリーしたい。

docomoのパケ詰まりの原因と勝手に推測すること

どういうわけか今まで「最高の品質」のはずだったDocomoのパケ詰まりとか回線品質に関わるニュースをよく見る
 
Rocket News24 「ドコモユーザーが足をガクガクさせながら目を真っ赤にして涙目 / ドコモの「パケ詰まり」がひどすぎる件」
 
ブランド総研 「新しいiPhoneで最も"パケ詰まり"しなかったのはau 山手線6駅で計測。購入意向者の6割強が「通信ネットワーク品質」を重視」
 
DocomoがiPhoneを扱い始めて、同じ土俵でネットワークの環境を比較できる状態になったせいで今までの覆っていた霧が晴れてしまった、ということなのだろうが、個人的な意見でいうと、Docomoは確かにiPhoneこそ扱っていないもののAndroid機はバンバンに普及させていた嫌いはあるけれど中心はライトユーザーが多い気がしていて、iPhoneユーザーを中心とする常にネットに接続していたり、やたら重い動画やらなにやらを、といったヘビーなところを舐めていたというところだろう(たしかauもiPhoneを取り扱った当初はパケ詰まりが酷いという話が多かったから、iPhoneを取り扱う上でくぐるべき関門なのかも)。おそらくは品薄が改善されてくれば、今のフィーチャーフォン・ユーザーがiPhoneへ大量に切り替えてくるであろうから、早急に基地局の改善をしないと、docomo再び苦難、の話がでかねないな、と人ごとながら心配してみる。
 
ただ、ここでDocomoが再びがんばってくれると総合的にネットワーク環境が競争でよくなると思うので、ぜひとも奮起をお願いしたいところであります。

2013年10月5日土曜日

裸族のインテリジェントビルNASの共有でハマった件

先日、デスクトップPCの電源やらの調子がおかしくなったのを機会にWindows8へ切り替え、さらには身の回りのものの軽量化を図るため、MicroATXのケースに換装した。そのため今までATXのケースに詰め込んでいたHDDが溢れてしまったのだが、その収容のため、中古の裸族のインテリジェントビルNASをソフマップで購入したのだが、その共有設定でハマってしまい、数日を費やしてしまったので、反省もこめてエントリーしておく。
 
ハマったのは共有フォルダをつくり、SMB設定とかをやったところから。
 
使用説明書を読むとこれでWindowsのネットワークにNASが現れるはずなのだが、まったくでてこない。何度電源を入れたりきったり、はては共有フォルダを初期化しなおしてもダメ、という状態。ここで、「Macだとマウントしないといけない」となっていたあたりとか「SMB」といった単語に反応すべきだったのだが、最近の「繋げれば、即認識」ということに慣れてしまっていて、DIY感覚を失っていたのが時間がかかった原因。
 
解決法を求めて、あちこちネット彷徨って辿りついたのが、ここ
 
 
で、原因は、というと、このNASにアクセスできるIPアドレスを指定していなかった、というSMB(サンバ)を使う上では基礎の基礎、というところでありました。
 
ということで、特に今のところ家庭のネットワーク内のすべてのPCがアクセスできる「ALL』をIPアドレスを指定する欄に記述して完了。無事、アクセスできるようになりました。
 
初心忘るべからず、ということでありましょうか・・・
 

2013年9月29日日曜日

Windows8にアップグレードしたのだが、なんともイマイチ

つい二週間前にアップグレードしたのだが、7からのアップグレードでどうも古いファイルやらが邪魔しているのか、やけに動きが鈍い。アップグレードのおかげで古い周辺機器で使えなくなっているものも多くて、イマイチ評判のよくない今回のOSなのもなんとなく納得。
アップグレードしてよく分かったのは、デスクトップ機の利用目的のほとんどが動画のエンコとScansnapでの書類や本の自炊であったこと。そうなると7のままのasus1225bとMac book airがあれば動画処理以外はあまり苦にならず、ここでScansnapの対応をどうにかすれば(asusではちょっと遅いんだよね)、つまり買い換えれば8の遅さと使いにくさに我慢しなくてもよくなるということを痛感し始めたところ。
もうすぐWindows8.1が出るそうなのだか、今度はクリーンインストールをしてみて使い勝手がかわらないようであれば、ますますWindowsから離れて行きたくなりますな。

都市緑化フェアに行ってきた

このブログはデジタル系やライフハック系のちょっとした小ネタを書くのを主としていて、地域ネタはあまり書かないのだか、仕事の関係もあって行ってみた。
写真はほぼ一週間前のものなのだが、通常のフラワー・フェアと違って身近な草花を使っているのが、良きもあり悪くもある。
ただ会場で自然の草花に囲まれているとなんとなくなごんでくるのが何よりの効能。


さらには、ご当地っぽく砂丘あたりの風情の庭園もある。


で、ライフハック的に思ったのは、ビジネスのインテリアに緑を扱うことが多いが、こういうナチュラルガーデン的なものも結構使えるこも、ということ。
えてして豪華な花やでかいプランターあたりを使うことが多いように思うのだが、こうしたナチュラルガーデン系のもののほうが、神経に触らず良いのではないかな、と思った次第であります。
そんなこんなを確かめる意味でも一度訪れてみてはいかがか。

2013年9月14日土曜日

遅ればせながらwindows8に

Macbook airを買ったことと、Scansnapの旧機種が使えなくなることでアップグレードをためらっていたのだか、ひょんなことからScansnapが使える方法を発見したのでアップグレードを行うことにした。
ところが何の事は無いと思っていたのだが、どうもグラボ の扱いでこけること数回。おまけに台風のせいか気温の高い環境で作業を繰り返していたせいなのか、あるいは経年劣化なのかHDDか電源がいかれたっぽいトラブルが発生。で、電源をSofmapに注文したのだが、さてさて、これから何が起きるやら、と思う連休の開始ではある。

2013年9月8日日曜日

伊勢うどんを食す

名古屋に住んでいる弟が贈ってくれた伊勢うどんをお昼ご飯に。



もともとは伊勢参りの参拝客に出していたもので、待たせずに、しかも大量の客に即座に出すというのが売りのものらしい。
確かにずっと煮ておくという調理方法のせいか、腰というものが感じられず、西日本でよく食べる讃岐うどんの系列とは大きく違うものだ。


しかしこのうどん、何か懐かしい感じがするのは確かで、子供の頃、家や給食でよく食べされられた煮込みすぎのうどんの味わいがあるからかもしれない。
讃岐うどんの先入観を忘れれば、それなりに趣のあるものではあります。

2013年9月7日土曜日

さて、docomo iPhoneの結末はいかに

様々なメデイアで今度こそ出る出る、と煽られながら、本家本元は否定したり、となんとも結末の見えないdocomo のiPhoneなのだが、そろそろとりあつかうんじやないか、という方に一票入れたいところ。
もっとも、そうなるとどこもかしこもiPhoneで溢れるだろうから、数年前にiPhoneが使いたくてMNPした当方としてはなんとも複雑な気分。一方で、新しいユーザーにエラそうな顔で薀蓄がたれられるのもまた良しかな、とも思うのである。

2013年9月6日金曜日

今日の雑俳

家飲みで
今日の所業を
振り返る


今日はいつになく成果をあげたなー、と、思う反面、実はいろんなところを踏みつけていたな、と一人で家飲みをしつつ思う。
戦働きの後の虚無感というのは、こんなあたりか

2013年8月29日木曜日

クラウドストレージサービスの拡大が続いていますな

アメリカのビットカーサが容量無制限のクラウドストレージサービスの日本、アジアでの提供を開始したとのこと。
 
容量無制限のクラウドストレージ「Bitcasa」が日本語版を提供開始
 
この類いのサービスは老舗Drioboxを初めとして多くのサービスが提供されているところなのだが、参入者が多いのは歓迎すべきこと。しばらく前にはBoxが無料のサービス容量を拡大したとの話もあったし、財布の厳しいユーザーは競争原理の中でより低廉なサービスが増えることを望むばかり。
 
ただ、一旦巨大なデータを預けてしまうと、いざサービズ停止という事態になると大慌てになるのはNドライブの例で身にしみてもいるので、どこが安定的にサービス提供してくれそうか、を見極めるのが大事なのは事実。当面は、いくつかのクラウドストレージを使って相互に保険をかけながらやっていくのがいいのだろうと思う。
そんな意味では、手元にデータの残るDropboxかPogopkugはおさえておいたほうがいいかもしれないですね

2013年8月28日水曜日

部門を超えたコラボレーションを容易にするオフィス

斬新なアイデアを生み出す方法の一つとして、異分野の人が出会うこと、ということがあるようなのだが、その参考となりそうなものを、
 
記事の趣意は
 
「友人関係の形成の鍵となるのは「物理的な空間」で、友人関係は、自宅への行き帰りや、近所の散歩中などに起きる、些細で受動的なコンタクトを基に構築される」という心理学の一つの考え方がジョブズがPixer社のオフィスビルを建築したり、Googleの社屋にも影響している。例えば、Pixerは経営陣からコンピューター技術者、アニメーターが一緒の社屋に入居しているし、 Googleではレストラン、カフェテリアをオフィスの至る所につくり、社員が軽食をとるたびに他のチームの社員と顔を偶然に会わせる機会をつくっている
 
というもの。
 
その上で、コラボレーションができるオフィスの共通点は
 
・偶然の交流を促進する建築設計(大勢の人が通る階段など)
・必要最低限「以上」の共有スペース
・一人用の個室ではなく、複数人で共有する空間に重点を置く
・オープンな空間に多目的の「シンキング」エリアを設置する。一人で籠るではなく、人がいる場所で考え事ができる環境
 
だそう。
 
で、何か似ているものが近くにないのか、と思ったら、これって、まさしく日本の前近代的なオフィスと言われる大部屋と給湯室の構造ではないか、と思った次第。
 
案外、日本の経済発展は大部屋で経理から営業までいろんな部署の人間がるつぼのようになっていたことが起因しているのかも、と夢想してみるのである。
斬新なアイデアが出やすいオフィスというのも、大掛かりな改造を考えなくても、よくある大部屋を工夫することで実現できるのかもしれませんですな。

2013年8月27日火曜日

「人」より「仕組み」をかえることが大事

 
趣意としては、GMが経営していた時とトヨタが経営移管を受けた後のデトロイトの自動車工場の変化をとりあげて(変化というのは、まあちょっとお決まりになっているトヨタ方式のマジックの職場の変化のことなのだが)
 
・工場の職場で問題のあったのは、従業員ではなく仕組み
・組織は人間だけで成立するものではなくて仕組みがあって成り立つもの
・重要なのは「人をどう変えるか」ではなくて「仕組みをどう変えるか」
 
というもので、アメリカ特有の個人主義、ヒーロー主義的なものではなく、どちらかというと組織主義的なところが個人的にはしっくりくる。
 
仕事やビジネスがうまく運ばない時、えてしてそれに携わる人の能力ややる気がどうか、というところに目がいって、人を変えればうまくいくような気がするものだが、実際に担当を変えてもうまくいかないことはままある話。こうした時、例えばでデータ収集の仕方や企画の練り上げ方など仕事のやり方そのものにメスをいれることが必要なのかも。ただ、その時に注意しておかないといけないのは、言葉ではないが、「怒鳴って」仕組みを変える形になっていないかどうか、ということだろうか。

2013年8月25日日曜日

先行き期待したい書店内koboストア

意気込みだけの先行が目立つkoboなのだが、久々に今後の展開を期待ニュースがあった。それがこの「楽天kobo、書店内koboストアを国内で初展開 電子書籍の購入をサポート」というもの
 
内容は
 
書店内において、電子ブックリーダーの販売に加え、スタッフが端末のセットアップや電子ブックコンテンツの購入をサポートするサービス店舗を国内で初めて展開すると発表した。まずは8月18日から、ニューコ・ワン株式会社(本社:熊本県熊本市)が運営する「蔦屋書店 熊本三年坂店舗」において開始した。
 
 書店内koboストアでは、書店の一角にスペースを設け、書店スタッフが電子ブックリーダーやアクセサリーの販売に加え、端末のセットアップ、電子ブックコンテンツの紹介など、端末を購入した顧客がその場ですぐ使えるようにサポートするサービスを提供する。
 
というものなのだが、展開に期待したいのは、このサービスが「書店」「本屋」というビジネスジャンルに新しい動きを付け加えることができないのかな、というあたり。
 
地方の書店の衰退はニュースにもならない状態になっていて、大崎梢などの書店ミステリーのわきネタぐらいにしかならなくなっているのが実態だろう。原因については寡聞にして話す言葉をもたないが、これからの書店の有り様として思っているのは、書物や本のコンシェルジェ、それは紙の書物だけでなく電子書籍を含む電子データの来んシャルジェ的な役割で、図書館が「公共」という制約から怪しげなデータや商用物に踏み込めないところを踏み込んでいくという電子ブックやペーパー本の販売と会員制のアドバイスのサービスではないかというところ。いわば紙や電子いずれの形式も含めた「本」というもののアドバイザーというものではないか、ということである。
本屋の書店員のアドバイスを受けながら、「本屋」のWifiサービスを使ってKindleなどの電子本を「本屋」で購入する、そういったこともありなのかもしれないね、と夢想をしてみるのである。

2013年8月18日日曜日

「MacBook 超実践テクニック」を買った

ごく最近Macデビューしたところで、アプリどころかごく基礎的な操作方法もおぼつかないので、「MacBook 超実践テクニック」を買って初歩のところから学習してみることにした。


根っからのWindows使いなのでBootcampしてWindows8を入れてもいいのだが、それだと何かMac使ってますと言えない気がしての所行である。


「入力」「情報収集」「編集」「整理」「効率化」「時間管理」に分けてあれこれとアプリ、操作の説明がされていて一読したところ、かなり情報量が詰め込んである気がするムック。(もちろんMac固有のものではない、例えばEvernoteなども含めてだが)。惜しむらくは、こういう取説系のムックこそKindleやKobo化してほしいものなのだが。
まあ、なんにせよ実践結果は、またエントリーしますね。

手仕事の効用

最近、家庭菜園に凝っていてキュウリやらトマトやらをつくって悦に入っているのだが、この効用といえば、仕事の面倒くささや思うようにならなくてクサクサしている時、汗だくになって手を動かす、という作業によって何かしら浄化できるのと、考えあぐねてもやもやしてることがふいに整理がつくようなことがあることだ。
 
そんな「手を動かす」ということの効用を「シゴタノ」の倉下氏の「カードシステム・情報の整理・EVERNOTE」のエントリーの
 
これは、いくつか考えたことを、簡単にまとめて京大式サイズの情報カードに記入したもの。箱には入れず、クリップで留めて机の横に立てかけてあります。向き不向きはあるにしても、「手を動かして、情報をまとめる」のはなかなか効果的なのです。もちろん、こうした作成した情報カードは保存しておきながらも、スキャンや撮影をしてEvernoteに取り込みます。
 
(中略)
 
物理的存在に定着させることで、情報を手で操作できるようになる。これがカード式の魅力です。これは発想プロセスにおいて、大きな影響を与える可能性があります。なので、私はEvernoteに取り込んである情報カードも捨てずに保管しておき、たまにパラパラめくったり、並べてみたりして、発想を楽しみます。
 
というあたりを読んでいて、情報整理とかアイデアのまとめとでも手仕事、手作業の効用というものがあるような思いがしている。
この手作業の有用性がデジタルなツールをつかいこなしている人が手書きのメモ、手帳やノートというアナログなものを仕事や企画のツールとして根強く使っている理由でもあるのだろう。
そして、こうした手書きや手作業の部分は、今のところデジタルな部分で置き換えることがなかなか難しいような機が個人的にはしている。
例えば、タブレットの手書きアプリやスタイラスペンなど高性能なもものはいろんなところで紹介されているし(例えばPRESIDENT「考えをまとめ、アイデアを出す〜「スマホ&タブレット 便利アプリ」ではコンパクトにまとめてある)、自分でもその一部は使っているのだが、どうもこうしたタブレットで手書きアプリでプランをまとめていくときと、紙に手書きで、うまくいかないところをガシガシ斜線を引きながらまとめていくときとでは、気の入り方なりまとまり具合がひと味違うような気がするのである。もちろん、いずれの場合も最終的にはPCでオフィスソフトなりをつかって綺麗にするので、単なるまとめの一段階にすぎないのだが、できばえが違っているような気がしてならない。
 
アナログから抜けきれていないといえばそれまでなのだが、手作業というものには精神面でもなにか効用があるような気がしてならないのだがどうだろうか。
 

2013年8月17日土曜日

"NTTグループがiPhone販売"で盛り上がってるらしい

NTTグループのNTTレゾナントのオンラインショップがSIMフリー版のiPhoneを売り出す、ということでdocomoがiPhoneを取り扱う前兆なのではないか、といった話があるらしく、これを肯定するものあれば、いや単にSIMフリー機を売るにすぎないんだ、との記事があったり、それなりに賑やかな気がする。
 
 
 
 
今のところ確実に言えそうなのは、同じNTTグループのNTTコミュニケーションの出している格安SIM OCN モバイル エントリー d LTE 980の販促用として抱き合わせの販売を始めた、ということぐらいで、docomoのiPhone扱いはいつものように狼少年的なお話になってしまう可能性大といえなくもない。
個人的な感想をいえば、あのツートップ戦略もどうも不振なようだから、ここでiPhone導入となれば一挙に挽回ということになるのだろうが、そうなると日本のスマホは一挙にiPhone一色となってしまって、android端末は壊滅、といったことになりかねない。携帯電話がガラケー化することで競争力を失いガジェットとしても衰退してしまったように、日本のスマホを含めたガジェット系が一斉にApple化して、別の意味でのガラパゴス化がおきてしまう気がしてなんとも面白くない。
 
ここはdocomoさんには踏ん張ってもらって、andoroidスマホの牙城を築き上げてほしいもの、とdocomoから数年前にMNPしたiPhone使いは思ってしまうのである。

電子書籍は若者から敬遠されているのか?

Bookiliveの「電子書籍の利用に関する意識調査」によると、20代のうち69.9%が「紙の本で読む方が好き」という回答が多く、また60代〜70代で電子書籍を選んだ理由は「価格が安い」が一番で、情報機器に対する抵抗感が強い層ほど"安さ"というメリットがないと電子書籍の利用に至らない。とITmedia が「若い人ほど紙が好きー電子書籍に対する利用調査結果」で伝えているのだが、この調査母体が東京国際ブックフェアの来場者を対象としたものととなれば、まあ納得というところか。
 
というのも偏見かもしれないが、ブックフェアに行こうか、と思い立つ人は若者に限らず、いわゆる「本好き」であるには間違いなくて、「本好き」というのは大概の場合、「紙の本好き」であることが多く、電子書籍に抵抗のない層というのは、「本」をデータあるいはテキストとして読むのに抵抗のない層なのではないか、と個人的には思っていて、電子書籍の利用頻度を調査するのはこの調査母体はちょっとどうかな、と感じた次第である。
 
個人的には本の「自炊派」でもあり、新刊を買っても、どうかすると自炊してしまって電子媒体で読む、といったこともやる「電子書籍推進派」としては、「紙の本」信仰は、読書好きかどうか、若者かどうかに関係なく、「読む」という行為に集中するために「紙」の触感があったほうが集中できるかどうか、また、それが安価に手に入るかといった嗜好の問題なのでは、と考えているのである。
Kindleショックから数月経過したところ、いい加減、電子書籍の市民権を認めて、紙一辺倒に押し戻そうという動きは大概にしてほしいところなんですがね〜。
 

2013年8月14日水曜日

在宅ワークの環境として大切なこと

 
①仕事環境を整える。例えばskype用のヘッドセット、考え事ができる静かな場所、安定したインターネット環境(skypeなどの環境も含む)、電気ポット、水
②ソフトウェア
③コミュニケーションをとること
④気配を消さず、存在感を示すこと
⑤「仕事開始」「お昼休憩」など状況を知らせること
⑥スタンドアップ・ミーティング、プロジェクトの進捗について立ち話程度に情報共有すること
が在宅ワークのはじめての開始には大切なのだそう。
 
この元記事は本家アメリカのもののようなのだが、どうやら人との関連性が大事というか、チームワーキングというものはどこの国も共通ということか。
それにしても、ここで提案されているのは、いわゆる大部屋的な仕事環境をデジタル的にこしらえる、というところが肝のよう。そうなると大部屋仕事の本拠地ともいえる日本においてこそ、在宅ワークの定番スタイルがでてきてもいいと思うのだがそうはならないのは、「在宅」と「会社」の仕事のスタイルをきっちりと区別して考えすぎるから、なのかもしれない。
 
 
「在宅」といっても会社組織(それがごく小さなものであっても)なり、チームで仕事をする
ことが、今のワークスタイルの主流であるのだから、空間的に一つの場所に集まる形をデジタルで擬似的に実現する、ということが実は在宅ワークの導入を拡大する近道なのかもしれない。
 
個人的な意見を言えば、通勤というロスをなくし、地方部の人材を活用する、あるいは、よりフレキシブルなワークスタイルをつくる、という面で、ノマドのような下手をするとプア・ワーキング増産になりそうなものより、「会社」という組織所属型の形態を残した上で「在宅ワーク」「サテライトオフィス」を工夫していったほうが会社の経費や効率的にも、また働く側の勤務条件的にも良いような気がしているので、できれば、こうした「在宅ワーク」環境はもっともっと伸びてほしいものではあります。
 

2013年8月13日火曜日

Evernoteのノートの名称を変更する

MacのEvernoteでノートブックの名前を変える方法をメモ

ノートブックの一覧を出す

名前変更したいノートブックに移動し、Control+クリック

メニューの中に「ノートブック名を変更」があるのでこれをクリック

あとは自由に名前をかえれば完了

Evernoteの空のノートを削除する

MacのEvernoteで空のノートを削除する方法をメモ

ノートブックの一覧を出す

削除したいノートブックに移動し、Control+クリック

メニューの中に「ノートブックを削除」があるのでこれをクリック

2013年8月9日金曜日

IIJmioのSIMを導入

しばらくSIMが空っぽだったポケットルーターに、値段やら何やらをOCNのプランなどと検討の末、IIJmioのSIMを入れた。
もともとはポケットルーターにはイーモバイルのSIMを入れていたのだが、イーモバがLTE対応を始めた途端、どいういうわけか3Gのつかみが悪くなって、2年縛りがなくなると同時に解約していたものだ。
 
IIJmioを選んだのは、縛りがほとんどないのと一番軽いプランの値段(945円)という、このSIMを選ぶ人のお決まりの思考のベクトルではある。
 
で、ソフマップからビックカメラのウェルカムパックを買って、手元にあるモバイルルーター(NTTフレッツで貸し出している光ポータブルのPWR-100Fという結構古い機種だ)に差し込んで、早速スタート。
 
設定は3G回線の設定のところでPINコードの入力のところで少し躓いた(何も数字を入力せず空白にしておかないとダメだった)ほかは、何事もなく接続完了。
 
さすがdocomoの回線を使っているせいか回線品質は良好でイーモバの時のようにぶつぶつ切れることもない。ミニマムスタートプランという一番安価な接続プランなので、通常の場合の回線速度はかなり貧弱なはずなのだがウェブ閲覧メール受信のレベルなら、あまりストレスを感じることなく使うことが出来る。
 

2013年8月3日土曜日

朝時間活用を前提とした一日の時間の使い方

「残業3時間を朝30分で片付ける仕事術」で紹介されていた、朝の時間の活用を前提とした一日の使い方を要約すると
 
①前日の午後をスタート地点とする 
②午後は情報のインプットと思考に充てる。「資料集め」と「心の中で資料に手を加える作業」の時間。少し疲れた頭でひたすら考えながら、情報をできるだけたくさん詰め込み、脳がいっぱいいっぱいでこぼれそうな状態にする 
③夜は忘れるのが仕事。潜在意識が午後に目一杯詰め込んだ情報をセッセと整理してくれるのを邪魔しないためにもいったん忘れる 
④アイデアは早朝にやってくる 
⑤午前中にアイデアを形にする
 
とのこと。
 
サラリーマンとりわけデスクワークが中心だと、社内の打ち合わせや会議などが一番時間を食って、このとおりに行かないことが多いのだが、午後に会議や打ち合わせをいれるといった工夫で、変形を加えながら、こうした一日の過ごし方も可能になるかも。
もっともサラリーマンの常として上司への説明などは上司の時間の使い方に左右されるから、午前に会議などをいれたがる上司だと、さらに工夫が必要になるんでしょうが・・ 
 

2013年8月1日木曜日

早起きの工夫 オン・オフの切り替え

 
早起きを継続するために、脳内のオン・オフを切り替える習慣としては
 
①毎日決まったメニューの朝ご飯を食べる
②15分のカフェタイムをつくる
③散歩・ラジオ体操など運動する
④シャワーを浴びる
⑤朝、半身浴をする
 
が有効なのだそう。
 
早起きして生み出すことのできる時間も限りがあり、毎朝、このすべてをやることは難しいだろうから、いくつか出来そうなことを組み合わせてやればいいんでしょうね。
 
ただ個人的には①は、毎日がなんとも平板になりそうであまり好みではないのですが・・・

2013年7月30日火曜日

「おべんとうの時間」

飛行機で移動する時、離発着の一定時間はでデジタル機器の使用が禁止されるので、KindleやiPadなどで書類や自炊本、電子書籍を読んでいる身としては、何も読むものがない、という事態に出くわす。そんなとき否応無しに手に取るのが機内誌で、ANA機に乗り合わせた場合、個人的に一番好みの記事は「おべんとうの時間」(ちなみに、2013の7月号は鶴岡市立加茂水族館の副館長の奥泉さん)

記事の構成はまあ簡単といえば簡単で、全国各地の人が自分のお弁当を公開して、お弁当について語る、というものなのだが、どうしてどうして、これがまた深い味わい。

親や妻への感謝あり、不遇時代の思いであり、新婚時代のノロケありといった具合で、個人個人の今昔の「弁当の思い出」が語られるのだが、なんとも泣かせるものあり、微笑ましくなるものありで、今のところ機内誌の記事で一番のお気に入りである。薬味ばっかり食う感じがして、これをまとめた本を買うのは躊躇していたのだが、いっそ買ってしまうかな、と思うこのごろなのである。

2013年7月28日日曜日

バックアップについて

再び、高城 剛氏の著作「サバイバル地球旅行術」から
 
氏のバックアップについての考えはかなり慎重なもので、常に"ダブルバックアップ"を心がけているよう。
 
「ペン一つをとっても・・・メイン、バックアップ1、バックアップ2まで常に携帯し、すべてダメになれば、それはもう諦めるしかない」
 
とした上で
 
「その三つは同じ場所にはしまいません。ポケット、鞄、ホテルなどに分散させておきます」
 
という具合で、こうしたバックアップの備えがあってこそ、旅をしながらビジネス活動をし、定住せずに動いていく、というライフスタイルが可能になるんだろう。これは定住系の普通の暮らしをしている者にとっても見習うべきで、日頃、定住しているせいでバックアップについては、ついおろそかになる我が身を反省したい。

2013年7月27日土曜日

自らのデータの大部分を持ち歩く

最近は揶揄の対象になりつつある「ノマド」なのだが、その本家本元というか、実践者にして伝道者でもある高城 剛氏のkindle版「サバイバル地球旅行術」を読んだ。(もともとは光文社の「サバイバル時代の海外旅行術」のリニューアル版らしいが、なんと100円だった)
というのもなかなか海外旅行やノマド的な勤務は難しい仕事柄なのだが、高城氏のように海外を渡り歩きながら、忙しく仕事をしている人は、いったい、その仕事関係を含むデータをどうあつかっているのか何かヒントがないかと思ってのこと。
 
本書によると、何か特別な手法が存在するわけではなくて
 
(持ち歩いている)カードケースには大容量でコンパクトな32GのSDカードを入れています。そのSDには携帯電話を落としたときのための主要連絡先、自分の写真、パスポートのコピー、人間ドックの身体データなどがデジタルデータで入っています。・・・・さらに同じデータを、フリーメールの自分のアカウントに保存しておくと、世界中のどこにいてもダウンドードすることができます。
 
であったり
 
PC、iPod、32GSDカード10枚など常に合計で1TB以上のデータを持ち歩いているので、その中には、仕事データ以外にも音楽が1万曲以上、映画が500本、電子ブック500冊以上も入ってしまいます。半月の旅行では十分なエンターテインメントです
 
 
ということのよう。
これに加えて電子辞書、モバイルプリンターも旅行中の荷物には入れておくということなので、すべてクラウド的な解決ではなくて、やはり物理的な方法が必須のようだ。
 
しかも「仕事も旅行も、このカードケースと携帯電話、コンピュータ、カメラがすべてで、それに収まりきらない仕事は、引き受けられないと理解し、助っ人に頼むことにしている」というあたりが秘訣ということのような気がする。
 
ノマド、モバイルといった流行ものの話ではなく、職場に過度に依存せず、少し自由なスタイルをいれながら仕事をしていくことは、デスクワークの多い普通のビジネスマンも、こうした高城氏の仕事スタイルの一部やアイデアをあちこち取り入れてもいいでしょうね。
 

ToDoはデジタルかアナログか

古くはSonyのClieから始まっているので、PDAやスマホ歴は長い方だと思うのだが、いまだに揺れ動いているのが、ToDoをデジタルでやるかアナログでやるか、はたまたToDo管理というものをすっぱり諦めてしまうか、ということ。
総じて言えばデジタルで管理していることが多くて、RTM→Toodledoといった変遷を辿って、今のところはRTMに大きなタスクを入れておいて、それを底本にToodledoで日単位や週単位のタスクを管理するという方法なのだが、このほかにEvernoteとかも絡んできてどのアプリでどう管理していくのかってことが混乱しないでもない。
 
最近読んだ、永井孝尚氏の「残業3時間を朝30分で片付ける仕事術」では
「毎日手書きでToDoリストを書き出す」
頭の中にある、やらなければいけない仕事を、すべて、毎朝仕事を書き出す(必ず手書きで)
というのも、同じやるべきことでも、数日経つとその内容も微妙に変わってくるし、優先順位も変わる。パソコンや電子手帳を使うと、その変更を反映するのがどうしても億劫になり、一度入力した内容がずっとそのまま残ってしまうことのなりがち。
デジタルでは「考え直す」というプロセスを無意識のうちに省略してしまうことのなりがち。
とデジタルによる管理が陥りがちな欠点が指摘されていて、これはそのまま私のタスク管理に当てはまることが多くて耳が痛い。
 
 
で、世間的にはどっちかが主流かっていうのは、なんか朦朧としてはっきりしなくて、例えば「Toodledo 「超」タスク管理術」を書いている佐々木正悟氏や「タスクシュート」の考案者 大橋悦夫氏などはデジタル派かと思うのだが、同じ前著の著者でも北 真也氏は仕事柄、職場ではデジタルものが使えなくてノートなどアナログ系との併用であったような気がする。そしてアナログ派がけして傍流であるわけではないようで、例えば「ロディア ToDo」「ノート ToDo」「モレスキン ToDo」とGoogleに聞けばいかに多くの人がアナログでのタスク管理をし、それを推奨しているかがわかるはず(ただ、検索して思ったのは、ToDo管理っていうのは、どうもその時の文具やデジタルガジェットの流行と密接に関連しているようでありますな)。
 
といったところでToDoはデジタルかアナログかと書き出した割にはまとまりのつかないエントリーになってしまったのだが、要は毎日ToDoリストを見直して、最新のリストになっていることを確認し続けることが大事というのが基本線なのかもしれないな。 
 

2013年7月25日木曜日

恒心を保つということ

今日、数年来の懸案がほぼ片がつくところまで漕ぎ着けたのだが、こうした固まった懸案事項が解決されるときによくある例で、黒船的にひょんなとことからはじまって、あれよあれよ流れが生まれて、最後は激流的に、過去、多くの人が関わってもできなかったことが勢いでできてしまった、というお決まりのコースを辿った次第。

で、忙しくなるとついそれに精神をとられてしまって、ブログの更新は滞るし、そっちの仕事にかける時間が増えるので、ほかの仕事が脇に置かれがちになって不平も出るし、といった、これまたお決まりの事態になっているというわけ。
 
で、今回再び反省したのは、やはり「恒心を保つ」ということの大事さでありますな。どうしても長年来の懸案を解決するときには、それなりの労力と力わざと精神的な注力が必要なのは間違いないのだが、それだけに目を奪われてしまってはいけないよね、ということでありました。

2013年7月15日月曜日

メモ帳へのアクセスタイムを短くすることが大事

これまでは、奥野宣之氏や美崎栄一郎氏に触発されたり、モレスキンの格好良さに憧れながらB5ノートを使っていたのだが、MacBokk Airを買ったのを機会に、仕事などに出かけるときの持ち物や鞄の中身を極力少なくしてみようと思い。メモはロディアのみにして、仕事場や家のデスクにはB5のレポートパッドを備え付けて様子をみている。

で、体裁と筆記用具も持ち運びもあって職場のレポートパッドはコクヨのノートカバーに差し込んで使っているのだが、そこで改めて思ったのは、カバーがあるとどういうわけかメモをとるのが減ってしまうということ。
どうも、ペンをとり、カバーを開き、といった手順が複数重なることがバイアスになっているようだ。これは、アナログとデジタルとの違いはあれど、スマホやタブレットのメモやノートアプリが、立ち上げて、アプリを開き、といった手間のあるせいで、いまいち紙のメモ帳に敵わないところと共通しているのではないだろうかと思っている。

良い企画の基礎には大量のアイデアメモがあると考えると、ひょっとすると、素晴らしい企画を生み出す環境が云々と議論する前に、メモをとりやすい環境構築を解決すればよいだけなのかもしれないですね。

執着しない強さ

PRESIDENT Onlineのコラム 金持ち運をつかむ黄金法則(7)」でこんな記事を読んだ。
 
稼ぐ人は、お金やものに執着しません。それどころかいまの仕事や地位にも固執しない傾向があります。安定して収入を得られるポジションにいても、あっさり捨てて転職や独立をしたり、まったく違う分野に挑戦します。現状が頭打ちだから新天地を求めるというわけでもありません。たとえ将来が約束されても、そんなことに関心がないかのように環境を変えていきます。
 
 
このコラムはいわゆる成功のノウハウを紹介する類のものなのでそれなりの臭みがあるのだが、成功云々を脇に置いて、日々の心構えとしてもうなづけるものがある。
 
執着心や守ろうとする気持ちが出ると、人間弱くなるもので、大概の物事が鉄壁の守りということはなくてどこかしらウィークポイントはあるものだから、通常、そこの辺りを攻められたり、中から水が漏れたりして瓦解するのが常。
 
そうであるなら、むしろ今の環境は移ろい行くものとあきらめて、「変化していく」ことが常だと割り切るのが最良の手なのかもしれない。物事が完成しつつあるときには、むしろそういう気持ちで対処していたほうが、かえって上手の手から水がこぼれることがないのかも。
 

内向型と外向型

ちょっと流行っているらしいスーザン・ケインの「内向型の時代」を買ったはいいがまだ積ん読状態なところにLifeHacker.jpの「内向的な人と外交的な人がうまく共存するための方法」という記事を見つけた。
 
記事の趣意は、例えば仕事の打ち上げをどするかや金曜日の週末に何をするか、何かの集まりに誰を呼ぶかといった社会的なイベントの中で内向型の人間と外向型の人間のコンフリクトをどう少なくするか、といったところなのだが、傍論であるが興味深かったのは、内向型と外向型を見分けるのは
 
決定的な違いは、その人がどのように英気を養うかにあります。あなたにとって活力を一番得られるのはどんな環境ですか? ほかの人たちに囲まれることで元気になるのであれば、その人は外向的な人です。彼らは、1人で孤独に向き合っていると疲れを感じます。逆に、元気になるために1人で過ごす時間が必要な人たちは、内向的な人です。彼らは、大勢の人がいる環境に置かれると疲れてしまいます。
 
といったところにあるという主張。これは非常に示唆的で、アグレッシブで外に外にと出てくる人だから外向的だと考えるのはちょっと乱暴であるというのは個人的な感じからして首肯できる(基本的に、管理人も内向型だと思っているが、仕事上はかなり強引な方だと思われているので、そう思うのですよ)のだが、このエントリーの主論は、そうした隠れ内向型も含め、内向型が「英気」を養うにはどんな効率的な方法があるのか。というところ。
 
確かに内向型が英気を養うというかエネルギーとパワーを回復するには人から離れている時間が必要なことは間違いなくて、正直なところ仕事が立て込んで、おまけにそれがグループ作業である場合、四六時中、人と身近に、生身でやりとりをする状態が長ければ長いほど、内向型は消耗してしまうのである。
 
そこで必要なのは、強制的に一人になる、あるいは一人になっている状況をつくるということが重要で、いくつかの提案をしてみよう。
 
1 出張の時は書類を復習することにしてわざと離れた席に座る
2 昼寝や居眠りをしているふりをして会話から遠ざかる
3 休みがとれない場合は、無理に出張や遠目の外回りを入れる。しかもできるだけ一人で

といったところだろうか。要は孤独の状況で英気を養える状態をつくりあげることが重要だと思うので、内向型と思われる方は、そうした視点で工夫してみてはいかがだろうか

2013年7月14日日曜日

MacBook AirでスクリーンショットをとってJPGで保存する

MacBook Airでブログを書いているとスクリーンショットを掲載したいことがある。
Windwos機であれば、大概のキーボードにPrt Sc のキーがあるのだが、残念ながらMacBookにはない。
 
そんなわけで、MacBook AirでスクリーンショットをとってJPGにする方法を調べてきた。
 
で、やり方をメモ
 
まずスクリーンショットは
 
◎「command」+「shift」+「3」で画面全体
◎「command」+「shift」+「4」でドラッグで選択した部分
 
がデスクトップにPNGイメージで保存される。
ファイルネームは、私の環境では「スクリーンショット 2013ー◯◯ー◯◯ 14:◯◯:◯◯」といった形で保存した日付、時間をスタンプした名前になっている。
(「command」+「shift」+「4」+「Space」でカメラアイコンが出て、カメラアイコンで選択した一つのウィンドウがキャプチャできるらしいのだが、これはまだ試していない)
 
PNGの形式で使うならこれでいいのだが、そうはいってもWindowsでも使うJPG形式にしておいた方がなにかと便利なので、でこれを任意の場所にJPG形式で保存する。
 
デスクトップ上のファイルをダブルクリックして表示したら「書き出し」をクリック。
次の画面が出るので、「フォーマット」をJPGにして、「書き出し名』をお好みのファイル名を入力し、画面上は「デスクトップ」となっているところを、保存したい場所に変更。
 
最後に一番下にある「保存」をクリックすれば完了である。
 

METANOTAとSimplenoteの同期

WebやiPhone、iPadで使えるSimplenoteとMacのMETANOTAとの同期ができなくて少しん悩んだのが、自力で解決できたのでメモしておく。
当初、SimplenoteのデータはMETANOTA側にもってこれたのだが、METANOTA側で作成したデータがSimplenote側に反映されない状態。どうやらMETANOTAのPreferancesのDefalt accountが「Localnotes」になっていたのが原因のよう。
METANOTAの操作画面の下の方にある歯車マークをクリックして、Preferancesを呼び出す。ここのDefalt accountを「Simlplenote」に変更。その後、一番左側のペインの選択を「METANOTA」ないしは「SIMPLENOTE」にしておいて入力すれば、Syncの時間設定に従って、クラウド上のSimplenoteと同期してくれるようだ。
 

ブログのエントリーをはじめテキスト原稿は、Simplenoteで入力しておくと自宅のでストップWindows機、iPhone、iPadはもとより、Webでも扱えるから職場のPCからでも加工できて非常に便利。MacBookでも使えるようになって、さらにどこでも執筆ができる環境が整ってきたというわけだ。
 

2013年7月13日土曜日

コピー用紙を使ったA7の簡易メモ帳

たいていの場合はロディアのメモ帳を使っているのだが、手元にないときもあるわけで、そうした時のために財布に忍ばせているのがこのメモ用紙。アイデアの出典は奥野宣之氏の「知的生産ワークアウト」の蛇腹メモ。大きさはA7で、種を明かせば普通のA4用紙を折ったものである。


作り方は簡単で、A4のコピー用紙を、まず縦に二つ折りし、次は横に二つ折り、さらに横に二つ折り、としていけば、8ピース+8ピースのメモ帳ができあがる。コピー用紙は更のものを使っているが、もちろん使用済のものの裏面を使ってもいい。

使用後は、ノートを使っているのなら、メモの部分を切り離して、ノートに貼っておいて、後からそれに関するものを追記したりといった使い方ができるし、ドキュメントスキャナでA4用紙のままスキャンしておくといったことも、

嵩張らないので、これを常用してもいいのだが、使い古しのコピー用紙の裏を使っているとなんとも気勢があがらなくて、私の場合は通常はロディアのメモ。職場でロディアが切れたときや手元になかった時の予備・緊急用にこのメモ用紙といった使い分けをしている。もちろん常用のメモにされてもよいと思うので、一度お試しあれ。


2013年7月11日木曜日

Metanotaを使う

PhoneやiPadではSimplenoteを使っている。
テキストが共有できるアプリで、WindowsにもResophNotesというのがあって、例えばちょっとしたメモやブログの下書きなどを書いておくのに重宝していた。
Evernoteを使ってもいいのだが、立ち上げやらなにやらを考えると、そうしたメモを書きなぐっておくものとしては、ちょっと大げさすぎて、Simplenoteのようなアプリが手頃なのである。
 
ということで、今回、MacBookに変えたのだが、こうしたオンラインでテキストメモを簡単に共有できるアプリがないか探してみた。
 
で、まあ、あちこちググってみて、今使っているのが"Metanota"というアプリ。
Pro版もあってこちらは有料なのだが、なに廉価版の無料バージョンで十分使える気がする。
 
ちょっとそたメモアプリをお探しなら、使ってみて損はないと思うのでお試しあれ。

2013年7月10日水曜日

イーモバを解約

2年前からNTT西日本のフレッツ利用者に月額300円足らずで提供される光ポータブルにイーモバのSIMを差して使っていたのだが、2年縛りが満了するのを機会に解約した。
 
というのも、ノートPCをMacBook air 2013に買い替えたのだが、どうにも無線LANの掴みは悪いのである。起動した時には掴んでくれることが多いのだが、しばらくすると勝手に切断してしまって、その後はMacを再起動しないと繋がらなくなってしまうのだ。
Appleのサポートにも連絡して対策を試すのだが、まったく効果なし。じゃあ2013の特徴として言われてる無線LAN全般の掴みが悪いか、というとそうでもなく、ホテルの無線LANであったり、自宅のCOREGAの無線LANのアクセスポイントはなんの支障もなく繋がるので性質が悪いのである。
 
ということで、2〜3日悪戦苦闘したが、2年縛りも切れて解約料もかからないのを幸い、回線を解約。いずれ光ポータブルの端末も返却することになるだろう。
 
機種変更の際には、いろいろなトラブルがあるものだが、なんとも理由がわからないまま解約したので少々すっきりとはしないのだが、Webで調べると以前の記事なのだがBuffaloのルータと相性が悪いようなことが書いていあるので、そんなところかもしれない。
 
ちなみにイーモバの解約はサポートに連絡すると解約理由を訪ねられることなく手続きでき、良心的でありました。

2013年7月2日火曜日

「ひきこもり」という不思議なアームチェアディクテティブの形

覆面作家で性別すらも明らかでない坂木 司のひきこもりのプログラマー+外資系の保険会社社員のコンビのミステリー連作が「仔羊の巣」「青空の卵」「動物園の鳥」の三作。

本の帯には「ひきこもり」探偵となっているが、引き篭もっているだけでは事件の解決どころか事件に出会うことすらないわけのだが、それではミステリーが成立しないので、多くの事件がワトソン役である坂木が巻き込まれて、あるいは出くわしたトラブルを鳥井が解決していくというスタイルが主。

登場人物というかレギュラーは私的にはシリーズものになったにもかかわらずそんなに多くはいないと思うのだが、うちの奥さんにいわせると結構多いと言う。ここは人様々に取りようはあると思うのだが、リアルの知り合いの多い「ひきこもりというのも面妖な感じがするがどうだろうか。
基本的には、探偵役である鳥井とワトソン役の坂木。そしてデパートガールの巣田さんと高校の同級生で警察官の滝本と部下の小宮。目の不自由な小宮くん。不良老人っぽい木村老人と高校生の利明 、といったところが主要なキャストで、これに滝本 の知り合いのバイクライダーとかが加わる。といった形である。

収録は1巻目の「青空の卵」 が「夏の終わりの三重奏」「秋の足音」「冬の贈りもの」「春の子供」「初夏のひよこ」、2巻目の「仔羊の巣」が「野生のチェシャ・キャット」「銀貨鉄道を待ちながら」「カキの中のサンタクロース」、3巻目の「動物園の鳥」は動物園を舞台にした中篇、となっている

それぞれの話のレビューは、また別のエントリーに譲りたいのだが、基本としては、どの話も、傷を負った人が、鳥井の推理により事件が解決するに応じて、傷口を塞ぎ、新しい一歩を踏み出すといったのが基本スタイルなのだが、傷口を治癒して、という形でなく、あくまでも血はまだ滲み出しているが当座塞いで、という形をとっているのが通例。
で、もっと言えば、傷口をもっとも塞いで新たな出発をしなければいけなかったのは、実は「ひきこもりの鳥井」ではなくて「ひきこもりの鳥井に全面的に関わっている(あるいは依存している)坂木」であったことが物語が1巻目から2巻目、3巻目と進展していくにつれ明らかになってきているのではなかろうか。
その意味で、このシリーズは「鳥井」が主人公ではなく、古くからの友人の事件に閉じ込められてしまった「ぼく」=「坂木」を解放する物語といっていいような気がする。できうれば、三作連続して呼んだほうがいいよ、お勧めしておこう。

2013年6月30日日曜日

MacBook Air 11'の初期設定にはまった。

買ってすぐさま必要なのは初期設定なのだが、早速にはまってしまったので、その顛末を報告。
電源を入れ、操作画面に従った初期設定を始めたのだが、この画面から先に進めなくなってしまった。

改行キーを何度叩いてもだめだし、最初からやり直して改行を強く押しても駄目。いい加減切れかけたところで、Webを検索すると・・・・
 
「スペースキー」を押すんだすな・・・(汗)
 
そこがわかれば、後ははまることなく設定が完了できたのだが、長年のWindows使いの盲点ではあると思うのだが、どうだろうか

2013年6月29日土曜日

MacBook Air 11'を買った

新製品が出た、と嬉しがるほどのMAC信者ということからではないのだが、流行に遅れまじ、というところと少しはドヤ顔をしたい、ということで衆目の憧れでもあるMacBook Airを買った。
今までPCはWindowsしか使ってこなかったので、初めてのMACである。
 

もともとモバイル用に使っていたasus 1225Bが壊れたというわけではない(もっとも電源ボタンは買って7〜8月経過後に使い方が荒かったせいか機能しなくなってしまって、Asus OSのボタン経由でWindowsを立ち上げていた状態ではあったのだが)のだが、やはりスペックが低く普段使いするには、どうにもストレスが溜まってしまって我慢ならなくなったと、今回のMacBook Airはバッテリーの持ちが半端なく長くなった(Asus 1225Bのバッテリーの持ちが悪い訳ではない。5時間はゆうに持つのだが)といったところやら、なんやらかんやらを適当に理屈づけしながら、ボーナスも出たことだし、と思い切って買ってしまった、という顛末である。
 

で、まあ買ったばかりの感想なのだが、この薄さとレスポンスの早さはには感動もの。さらにバッテリーも公称では最大9時間もつとなっていて、連続でそこまで試しみたことはないが、通常8時間程度の勤務時間で連続しようでない普通の勤務形態であれば十分保つ様子である。
 
もしノートPCが買い替え時期であるなら、個人的にいえば一番のお薦めではありますな。

2013年6月9日日曜日

グルメを裏からみるとこうなるか・・・ 菅野彰×立花実枝子 「あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します」(新書館 ウィング文庫)

それぞれのジャンルに、裏筋からそのジャンルを扱ったり、頭からなぎ倒したり、といったトンでも本は存在するもので、例えば、旅行記で言えばゲッツ板谷の「怪人紀行」シリーズ 、思想書ぽいジャンルでは、坂口 の「独立国家の作り方」といったところを思いつくのだが、この「あなたの町の・・・」も間違いなく、グルメ本のジャンルのトンでも本に間違いない。

なにせ、どの町にもあるであろう、廃墟とも間違わんばかりの「店」を訪れて、注文し、しかも完食する、という苦行ともいうべきグルメ(?)ルポ、である。

登場する店は、筆者の住む町近くの大泉学園の寿司屋と中華料理屋から始まって(この寿司屋は味は変な店ではなかったようだが)、湘南台のレストランまでの十数店。中華から洋食まで食するものは雑多であるが、さすがに命の危険に直結しそうな、刺身系の生ものの店は入っていないのは、店選びに関する筆者たちの慧眼というべきか、あるいはそこまでいくと洒落にならないという編集部の英知か?

なにせ、「死んでいる」と評された店の共通点はいつのものかわからない食材の古さと使われる油の粗悪さ。お決まりのように食べたもののオールリバース+数日間の寝込み状態というすさまじさなのである。そして、そのすさまじき食べ歩きのルポと4コママンガが、なんともアッケラカーとして陽気なのが、ますますそれらの店の提供する料理のグロさをかきたてるのである。

まあ、体力や気力に溢れている時にはお勧めしないが、暑いときには熱いものを食せ、という避暑法のように、気力が落ちているときのカウンター療法として薬効がある(かも)しれない

2013年6月8日土曜日

謎解きの味は薄いが、さくさくした味わいのミステリー 近藤史恵「モップ」ミステリーシリーズ

最近、軽めのミステリーに凝っている、うちの奥さんが読んでいるのを横目にみて放置しておいたのだが、歴史小説の重さにちょっと飽いて、読み始めたのが、近藤史恵の「天使はモップを持って」(文春文庫)、「モップの精は深夜に現れる」(文春文庫)の2冊。
主人公はフリーランスの掃除人のキリコという女性なのだが、10代でお洒落で、今風の女の子、という設定にしたのが、このシリーズの斬新さ。

主な展開は、旦那となる「ぼく」こと梶本大介がキリコと出くわし、彼の勤める会社やビル内の事件を解決するのが、第1作目の「天使はモップを持って」(文春文庫)。大介と結婚後、再び時間契約のような形で清掃業務を始め、その業務先で事件を解決していくのが第2作目の「モップの精は深夜に現れる」(文春文庫)。

どことなく気になるのは、キリコが、掃除も料理もできる、ハウスキーピングの達人といったところが、シリーズ最初の頃は斬新なキャラ設定と思わせていたものが、なんとなく鼻についてくること。特に第1作目の事件が軽いタッチなのに対し、2作目の事件は、人間関係がドヨッとしてきて重くなるにつれ、キリコの存在が浮世離れしてきている感がある。

なにはともあれ、ミステリーというのは無聊の時の暇つぶしがもと。小難しいことをいわず、休日の昼下がりや、夕食をすまして面白いTVもない手持ち無沙汰の時、手にとってみてどうだろう。第1作はKindle本も出ているので、深夜のショッピングも可能である。

2013年6月2日日曜日

定住・地域活性化のやり方・技術論としての「ノマド」

最近は、ライフスタイル、ワークスタイルの面で語られることの多い(いや、既に話題の中心からそれていっているのかもしれないが)「ノマド」論について、昨日に引き続き考えてみる。
ノマド論は働き方の側面で語られることが多いのだが、定住のあり方、とりわけ地方分部における働き方として考え直してもいいのではないか、とも思う。

というのも、このブログの表題そのものの日本の田舎に住んでいて思うのだが、田舎・地方における人口問題、定住問題が、その地方における定職をどう提供するかということとセットするがで論じられることが多いのだが、これを切り離して、「住んでもらう」ということだけを考えた定住対策を考えてもいいのでは、と思っているのである。まあ暴論に近いといえば近いのだが、定住という形で、フルスペックで住んでもらうには都会の持つ利便性と事業機会の多さは計り知れないのは事実なので、自然であるとか人情とかいったふわついたものだけでは、とても太刀打ちできないような気がしている。

ということで、フルスペックでなくパートタイム的な定住を増やせないかな、ということ。極端にいえば、快適な「デジタル出稼ぎ環境」を創っていけないかな、ということである。

例えば東南アジアのいくつかの国では、先進国に出稼ぎに行き、本国を送る仕送りがその国の経済活動に多くの影響を与えるように、週の幾日かを過ごしてもらい、住民税を払ってもらう、というレベルでの定住を考えることはできないか(東京近郊のベッドタウンに居を構え、普段の日は残業で午前様、我が家にいるのはせいぜい日曜日、なんていう企業戦士も言ってもレバ同じようなもののような気もする)ということを考えてもいいのではないだろうか。

もちろん、都会の持つ魅力に効し難いところもあるから、全ての人というわけにはいかないだろうが、通信環境が整っていさえすれば仕事ができる人たちにとって住みやすいところを考えていく、というのもこれからの定住対策を考えていく一手法なのかもしれませんですね.

2013年6月1日土曜日

「ノマド論」を再び働き方の面でとらえるべきではないか

最近は下火になってきた「ノマド論」なのだが、どうもライフスタイルの面で語られることが多くなってきたためか、本来、この話がもっていたはずである、「どこでもビジネスに参画できる」「どこからでもコラボできる」という、かって佐々木俊尚氏の「仕事をするのにオフィスはいらない」で示唆されていた、地方、都会関係なく、繋がり関係性をもちながら仕事をする、という可能性や、場所が離れたままコラボする、といったビジネススタイルの可能性が欠落し始めているのは、どうも寂しい。
 
なんとなく、カフェでMacBook Airがどうたら、とかコワーキングでどうとか、といった議論が先行したせいか、物理的に離れたところにいるままで時間的に共同、コラボして仕事が出来るといった仕事環境がつくられることによって生じる、強固な組織が柔らかく変化していかざるをえない状態や、いわゆる組織への従属性の変化(この変化は、単純なフリーランスというものでもなく、組織への従属性を、従属する数とロヤリティの面で多層化すること などなど)といった面がどこか置き去りにされてきたように思う。
 
ここらで「ノマド」というものを今一度、ワークスタイル、場所に拘束されない働き方というものを行うにはどういう環境(電源とかWifiとか物理的なものではなく)が必要で、組織への関わりようをどうしていくか、再定義してみてもいいのではないか、と思っているところなのである。

2013年5月6日月曜日

ラップデスクを買った

奥野宣之氏の「知的生産ワークアウト」の自宅リビングで書き物や作業をするために勧められている「ラップデスク」を買ってみた。


種類も値段も色々なのだが、ここは貧乏性の故、1500円以下で買えるものにした。
現物はこんなもの


車の助手席で使って書き物やらPC作業をしてみたのだか、裏のビーズの入っているところで膝に固定出来てなかなか便利である。

仕事の教科書「伸びるノート術」

どうにかして仕事を効率的かつ効果的にやりたい、と思うのはビジネスマンの常、ということで「ノート術」がはやり始めたのは、美崎栄一郎氏の「「結果を出す人」はノートに何を書いているのか」あたりからだろう。

以来、数多くのノート術、ノートのノウハウ本が巷に溢れるようになったのだが、もっと良いやり方があるのでは、と不満が溜ってしまうのが「ノート術」というものだろう。

本書はノートを使っているのだが、使い方にもっと良い方法があるのでは、と不満の溜まっている人向けのムックといえる。


本書中、参考になるのは

「ノートメーカー社員のノートを拝見」

「美崎栄一郎のノート添削講座 ノートのお悩みズバッと解決します

「ベストセラーの「超」ノート術ー佐藤優、神田昌典、、小室淑恵、 出口 汪」

といったところ。

思うに、こうしたノート術というのは万人共通の究極の使い方というものはなくて、仕事の種類やポジションなどによって千差万別の「究極のやり方」があるものだろう。
そうした意味で、「ノート術」の本をあらかた読んだら、後は他人のノートと方法論を実地に見るのが一番といえる。本書はそのあたり、いわゆるクリエイターとかデザイナーとかではなく、デスクワーカーを中心に実例が収集されているところが個人的には好ましい。

ノート術のヒントを探している人はチェックしておいてもよいムックである。

自信を取り戻すには「他人を気にするのはやめる」こと

LifeHackerの記事で「自分に自信が持てないあなたへ:他人を気にするのはやめましょう」を読む。
 
この記事によると
 
自尊心が危険ゾーンにまで落ちている時は、自分の精神的状態や感覚を直すのではなく、他人の目を気にするという姿勢を正すほうが、正しい反応と言えるでしょう。
 
とのこと。
 
確かに、自信を失っているときは、自己評価や達成度合いの評価が自分の目線ではなく、他人(特に社会的な意味で評価を気にしている人、上司、親、恋人とか)の目線や評価で自分をとらえていることが多いもの。郎自大に陥らず、客観的な評価や立ち位置を確認するのは「他人の目」というのが大事だが、それに囚われすぎることは、自分の人生を他人の考えのままに生きていることにつながってしまう。
 
とりわけ、今まで数々の実績をあげてきた人や出来の良い人は、他人の評価・目線をより意識してきていることが多いから、とりわけ、他人の評価で一喜一憂してしまいがち。
 
適度な「自分目線」というのが大事なんだろう。

2013年5月5日日曜日

鰹のタタキ

5月ともなると江戸っ子ならずとも鰹のタタキが恋しくなるのは、日本人の常だと思う。
私の好みの食べ方は、ガラスのボールの底に鰹を敷き詰め、上にたっぷりと胡瓜を載せ、その上から三杯酢をヒタヒタになるぐらいたっぷりとかけて味を馴染ませて食べる方法。高知の食べ方に似ていなくもないのだが、以前高知で食べた時はちょっと違っていたので、我流には違いない。


ただ、欠かせないのは生ニンニクのスライスであるのは高知と変わりなくて、これをこんな感じで乗せて食す。鰹の甘みと胡瓜のサクサク感とニンニクの辛味がマッチしてなんとも良いのだが、なにせ大量にニンニクを食べることになるので、翌日が休日でしかも世間とあまりかかわらずに過ごせる時ぐらいしか食べられない。

まあ、顰蹙を覚悟で平日も食べてもいいのだが、勤め人の身としてはそうもいかない。その辺りは引退後の、楽しみとしておこうか。


2013年5月4日土曜日

岡山で「ソースカツ丼」を食す

今日は六ヶ月ぶりの岡山である。乗り換えの関係で岡山駅には数日前にも立ち寄ったのだか、市内に降り立つのはひさびさという次第。

 ひさびさといっても特段何をすることもなく、一先ず昼食を取る。 入ったのは、岡山駅西口の「男うどん」という名前だけ聞けば、ちょっとギョッとするのだが、いたったマトモなうどん屋である。注文したのは、折角、おかやまなので、ということで、デミカツ丼とかけうどんのセット。

たしかデミグラスソースのカツ丼は岡山特有だったような気がする。特筆は量の多いこと。普通、セットものの場合、どちらかが小さめなのが普通だが、この店のは、双方が単品として通用する量なのである。また、ダイエットから遠ざかった岡山の昼下がりであった。


岡山 誕生寺近くの中島ブロイラーの鶏焼き各種

岡山に行く時の楽しみはR53沿いの中島ブロイラー。
年々、客が増えているような気がして、今年のGWは駐車場の整理をする人まで。
5〜6年前から近くを通りかかった際は必ずかいもとめていたのだが、こんなに客がふえてくるとは思いもよらず。景気も本当に回復基調なのかもしれない。
では、原形をあまり留めてはいないのだが、我が家の食卓に供された鶏の丸焼きの一部と手羽先、串焼など


岡山県岡山市 岡山駅前の”男うどん”の「デミカツ丼」

今日は六ヶ月ぶりの岡山である。乗り換えの関係で岡山駅には数日前にも立ち寄ったのだか、市内に降り立つのはひさびさという次第。
ひさびさといっても特段何をすることもなく、一先ず昼食を取る。
入ったのは、岡山駅西口の「男うどん」という名前だかきけば、ちょっとギョッとするのだが、いたったマトモなうどん屋。

注文したのは、折角、岡山なので、ということで、デミカツ丼とかけうどんのセット。
たしかデミグラスソースのカツ丼は岡山特有だったような気がする。
特筆は量の多いこと。普通、セットものの場合、どちらかが小さめなのが普通だが、この店のは、双方が単品として通用する量なのである。また、ダイエットから遠ざかった岡山の昼下がりであった。


2013年5月3日金曜日

筍と若布の煮物

春の食べ物といえば、筍を無視していてはバチがあたるというもの。
といいながら、田舎のこととて筍のお裾分けが重なるのが常で、いざ処理しようとなると皮を剥がして、輪切りにして煮て、と大量のごみがでるのと、台所を占拠する時間が長いのと、作れば作ったで消費までに時間がかかるので、うちの奥さん的には、この時期の筍はあまりお好みではないらしい。

しかも、続くときは続きようで、お隣から筍の煮物のお裾分けがあったりもして、ますます大量の筍に悩まされることもある。
とはいっても、栄養は少ないにしても歯ざわりは格別でこの時期の晩酌にはもってこいである。



2013年4月21日日曜日

葉山葵

4月の中頃になると、そろそろ葉山葵の季節かなと思う。葉も茎も付いたものに軽く湯通しして、醤油にひたせば出来上がりなのだが、加減がかなり難しくてへたへたになってしまうこともよくある。

緑色がしっかり残っていて噛むと、辛味が鼻をツーンと通ると最高なのだが、本日のは少し茹ですぎか


2013年4月20日土曜日

KoboのiOSアプリがやっとリリース

もうすぐ、と言いながら、とても長く待たされていたKoboのiOSアプリがやっとリリースされた。今春リリースということでキャンペーンには登録してのでリリースの時にはお知らせメールがくることになっていたのだが、メールを見逃していて、C-netの記事で知った次第。
 
楽天グループの電子書籍サービス「kobo」、日本向けにiOSアプリを公開
 
楽天のKoboのページはこっち → http://kobo.rakuten.co.jp/application/
 
待ちきれなかったのと評判がいいのでKindle PaperWhiteを購入してしまった身としては、なんとなく感激も薄いのだが、一頃に比べKoboの販売書籍数も増えてきた(Kindle化とほぼ同じくしてKobo化される本も増えているように思う)のと、自炊本をChainLPで加工した後、暇があるとき用に大量に持ち歩くにはやはりKindleの容量の小ささは気になるので、KoboのSDかーどによる拡張も棄てがたいところであるのだ。
 
ここまでリリースが遅れるとKindleとの差は埋めようもないのかもしれないが、適切な競争を働かせる上で是非とも楽天さんにはがんばってほしいところ。なにはともあれ、iPhoneとiPad使いである私としては、KindleアプリとKoboアプリが同一端末で使えるの大変うれしい。
iOS対応を祝してクーポンキャンペーンも始まっているようだからご祝儀にいくつか買ってみますかね
 
(ちなみに、普段の携帯用読書端末としてはKindleを持ち歩いて、枕元にはKoboを置いておく、といった妙な使い方をしております)
 

2013年4月19日金曜日

祝!週刊アスキーのKindle配信始まる

Kindle版の週刊アスキーの配信が始まったとのことで、大変めでたい。
 
週アス プラス 「Kindle版週刊アスキー本日から提供開始!お待たせしましたっ」
 
実は週刊アスキーは数年来、定期購読をしていて、なじみの本屋さんが届けてくれていたのだが、田舎のこととて配送が遅れ気味になるのがちょっと玉に瑕で、なんとか電子版に切り替わらないかなーと思っていた。今年の4月からNewsstandやBook☆Walkerでは配信されはじめたので、そろそろこれ切り替えるかなと思っていたのだが、Kindleで提供してくれるのであれば、もう願ったりかなったり、である。
 
最近、ぽちぽちとついてきていた付録は当然つかないとしても、(これは日経アソシエの電子版も一緒だよね)、店頭や配達を待たなくてもいいというのは、正直、田舎の読者にとってはありがたいところなのである。(その一方で、電子書籍の普及で田舎の本屋さんの窮状といったらかなりのことが予測されるのだが、これは別の稿で)

2013年4月14日日曜日

iPhoneのアプリ「マップルナビ S」が以外にカーナビとして使える

車載型のカーナビといえば、TVから何からセットされていて高性能なことは請け合いなのだが、その分お値段も高い、というのがお決まり。車載型でないポータブルでもそこそこのお値段がするので機器更新をちょっとためらっていた。かといってPSPカーナビは地図の更新も遅れ気味なので、これで済ますってなことにもいかないかな、と思っていたのだが、スマホのGPSの地図ソフトが以外にカーナビとして使えるというので試してみた。

私が利用したのは「マップルナビ S」(今はセール期間も終わっているのでストアで1400円するのだが、普通のカーナビを買うよりずっと安価)。これが実際に使っているところ


近場の1時間程度のドライブに利用したのだが、リルートも結構早くて、音声案内も良。iPhone利用者で、ナビの買い替えに悩んでいるのだが、そんなに多機能は求めないという方にはお勧めである。

ただ、床置きだと音声が聞こえにくいのと、バッテリーはかなり消耗するので、スマホを車載するホルダーとシガーホルダーから充電するUSB機器はセットで買っておいたほうがいいかも。

個人的にはカーナビ替わりに、これで代用してみるつもりであります。

2013年4月1日月曜日

家庭内植物工場に新たな自給自足経済を見た

Wired.jpの7月号の記事で、家庭内植物工場の記事を読んだ
詳しくは、こちらの記事を参照してほしいのだが、千葉県の柏の葉キャンパスエリアで家庭内実験が始まっているらしい。

家庭内で消費する野菜を自給自足できる規模なのかどうかはちょっと、この記事だけではわからないが、もし自給自足できるようになるとすれば、現在のように、消費すると生産が分断されている農業現場に意識的な意味でも新しい風が吹くのでは、と思う。

TPPなどの論争をはじめとして、農業の議論も、なんとなく居心地の悪いのは、我々の労働市場と消費と生活の場の調和をどうするかという議論が、なぜか工業生産と農業生産の対立軸として議論されてしまうところ。
もし、我々が自ら食べるものをある程度自給自足できるようになれば、もっと冷静に食の安全の話から農業生産の効率化の話までをトータルで語れるようになりはしないか、と思うである。

まあ、こうした小難しい話とは別に、野菜とかを自分で育てるっていうのは、別の意味でも楽しいものであるんですがね、特に私のような年配者には・・

2013年3月20日水曜日

宮部みゆき「蒲生邸事件」(文春文庫)

サンデー毎日に連載されていた当時、大学入試に失敗した受験生が予備校受験で宿泊したホテルで火災に巻き込まれるが、そこでタイムトラベラーに出会い、戦前の2・26事件当時の東京へ・・・、といったところまで読んだあたり、よくあるタイムトラベラーものか、と思い、そこでスルーしていたのだが、今までそんな扱いをしていたのを改めて後悔した。

筋立ては、ホテル火災の中で、予備校受験のためそこに宿泊していた受験生 尾崎孝史が
タイムトラベラーの血筋を引く男 平田に救われるが、彼に連れて行かれたのは、2・26事件が起きた昭和の初期。しかも、着いたところは、ホテルがあった所で、そこは元陸軍大将の蒲生憲之の私邸で、2.26事件が起きた場所に程近いところ。そして、そこで起こる蒲生元大将の死亡事件・・、といった感じで展開する、2・26事件の勃発から鎮圧までの数日間の物語である。

主な登場人物は、主人公とタイムトラベラーの平田以外は、蒲生大将の弟、後妻、息子と娘、そして使用人の女性2人で、はじめの展開は蒲生大将の死亡は果たして自死なのか、といった風で展開するのと、本書の紹介文もSFミステリーといったことになっているので、思わず犯人探しを始めてしまうのだが、ここでうかうかと乗ってはいけない。
個人的に思うのは、この物語は、ミステリーとして読むのではなく、戦前の、しかも2・26事件あたりの戦禍への危惧が濃厚になるなかで生きている人々を描いた「歴史もの」としてとらえるべきであろう。
それは、孝史が女中のふきに戦争が始まり、負けると告げる場面で、彼は冷静な対比でもは未知のこれから選択する出来事として考えている当時者性の違いであろう。
で、まあ、これは作中の蒲生大将と東条英機首相との対比でもあるのだが、まあこれは本書で。

相対に言えば、ハインラインの「夏への扉」がSFものでありながらリリカルなラブストーリーであると同じに、この物語をSFでありながら、戦争へと進んでいく時代の人々を描いた「歴史もの」であるといっていい。
どっしりとした読後感の残る中篇小説である。

2013年3月17日日曜日

Kindleのカバーを買った

ずっと裸で持ち歩いていたのだが、さすがに液晶への傷がつくのも癪なので、Amazonからカバーを購入した。
といっても、もともと本体価格が8000円しないのだから、純正のもののような値のはるものはどうかな、ということで、かなり安価なものを購入した。
ものはi-Beansのもので1000円以下のこんなの。


装着して開いたところはこんなかんじなのだか、オートスリープにも対応していて、厚みもおもったより薄いのが良い。
いつもカバンに放りこんでいる人で、さほどスタイリッシュなものにこだわらない人にはオススメ。


今更なのだが、Google Reader終了の発表に思う

3月13日の発表で、C-netにも様々に論じられているので、しっかりとした識者の意見は、そちらを見ていただきたいのだが、個人的には仕事中にTwitterやFacebookにあまりアクセスしているわけにはいかないもので、静的なこうしたRSSサービスが終了するのはかなり痛い。
 
ただまあ思うのは、私たちのネットライフはおろか、様々な知的生産がこうした無料か無料に近いサービスにいかに支えられているかということだろう。RSSサービス自体は確かにGoogle Reader以外にもあるので、他への乗り換えができるのだが、例えば、将来的にGoogleドライブやドキュメント、Dropbox、Evernoteといったサービスがある日突然中止なんてことになったときにことを考えてほしい。
 
おそらくは、ほとんど知的活動hがストップしてしまうのは間違いなくて、その意味では、「紙」や「アナログ」が一番と言っている人たち(いるかどうかは別にして)の言うことも一理ある。
ただ、じゃあ今更なしでいけるか、となるとそんなことはインターネットを使わずに暮らせよ、といっていると同義なので、まあ無理に近いのは言うまでもない。
 
これからもネットに寄りかかって生活をしていく以上、サービスのあちこちと彷徨ったり、時にはできるだけの代替手段やバックアップの仕方を考えながら、細々とした自衛をしていくしかないんでしょうね。

2013年3月2日土曜日

Yahooの「在宅勤務禁止令」に思うフェイス トゥ フェイスの復権

Googleから移籍したメリッサ・メイヤーCEOがYahooで在宅勤務禁止令を出して、えらく物議をかもしているようだが、在宅勤務自体が未だ認められていない、いささか古い勤務スタイルのところに勤務している身としては、まあ別世界に近いのだが、どうもいくつかのサイトをみると、彼女が言っているのは、単純に在宅勤務が悪いといっているんじゃなくて、在宅勤務を隠れ蓑にしてサボっている社員のあぶり出しとYahooのイノベーションの能力を高めるために、ベンチャー企業(特に草創期のGoogle)がそうであるように社員の熱心なディスカッションを増やそうということらしい。

NewsWeek Japan ヤフー社メイヤーCEOの「在宅勤務禁止令」を考える

PC Online ヤフーの「在宅禁止令」、本当の狙いは何か wired.jp

在宅やノマド環境であっても、SkypeとかITツールを使えばディスカッションもできるし、トレンディといった類の議論があった昨今の日本とはちょっと違うなと思うのだが、共通しyているのはフェイス トゥ フェイスの重要性といったところではないだろうか。

個人的にはそんなに進化したIT作業環境で働いてはいないのだが、グループウェアやメールを中心に仕事が進められることは増えていて、それはそれなりに便利はいいのだが、なんとなく議論とかディスカッションに深みが出ないと感じてはいる。

とりわけ、小難しい問題の方向付けを行う場面では、どうもグループウェアの会議室などを使っていると議論が浅薄になって深まっていかない気がするのは私だけだろうか。原始的なやり方ではあるのだが、やはり面と向かって口角泡を飛ばすといった形で仕事をしたほうが、深まった議論と結論がでるような気がするのは、当方も齢をとったせいだろうか・・。

まあ、趣旨を誤解しているかもしれないが、メイヤーCEOの蛮勇になんとなくエールを送っているのである。

2013年2月24日日曜日

松尾由美 「安楽椅子探偵 アーチー」(創元推理文庫)

アームチェア・ディクティティブといえば、現場に行くことなく、助手役の人物がもってくる現場の様子や状況をもとに推理を働かせて犯人を当てる役どころだが、これを文字通り「安楽椅子」がやってのける仕立てにしたのが本書の憎いところ。

収録は
首なし宇宙人の謎
クリスマスの靴の謎
外人墓地幽霊事件
緑のひじ掛け椅子の謎
の4編

最初の「首なし宇宙人の謎」で、本編の主人公である安楽椅子と助手役である及川衛がいかにして出会ったかが語られるのだが、出会いとしては小学生の衛がゲーム機を買うためにもらっていたお金で、つい(つい、ですよ)安楽椅子を買ってしまう、しかもなにやら昼寝をしているらしい安楽椅子を、といったあたりは結構無茶で乱暴な出だたしなのだが、、意識のある椅子という設定を考えるとこれぐらいは許されるか・・

ざっくりと収録された作品をレビューすると、はじめの3編は、衛の学校行事(家庭科の時間のナップザックのいたずらや横浜の外人墓地での課外授業に出会った暗号もの)か家族の椿事(クリスマスに父親が他人の靴を片方手にいれる)を発端とする事件で、なんとなくほぁっとした展開なのが、本書の持ち味。
最後の「緑のひじ掛け椅子の謎」は、この肘掛け椅子アーチーの以前の持ち主の過去にまつわる事件で、衛が誘拐されそうになったり、「間諜」などといった大時代の道具立ての事件がおこるのだが、それでも緊迫しているようで緊迫していないのも特徴。

キャストは、意識のある安楽椅子と、持ち主の小学生の男の子とその友人の女の子なのだが、受ける印象は、老人と孫の推理ものといった風情。ただ、老人と孫といったキャストでは、ぱっとしないというか興味を引かないところを、上海でつくられた、海を渡ってきた椅子と小学生といったキャストを使って、その味わいを出したのが、本書の手柄だろう。

総じてギスギスとしていないミステリーなので、仕事で追い立てられているときに、少し気を抜いてリラックスしたいときに、効能があるような気がする。

2013年2月23日土曜日

ガラパゴス化は今に始まったことではない

itProの「PCでも危惧されるガラパゴス化」を読んで思ったこと
 
ガラパゴス化ってのは、今に始まったことではなくて、江戸幕府の鎖国もそうだし、平安時代から、この国が「開国」の状態が、そんなに常態としてあったのかな、ということ。
 
もともと島国という特殊性もあるとは思うのだが、異民族に侵攻されたことがないっていうのは周知のことだし、なにかしら「閉じて」「自分仕様」の状態であることに心地よさを感じたりしているのが実感。
まあ、そんなガラパゴスしやすい日本の中でも、PCの世界は、いまさら言うまでもなく、昔も今もガラパゴスなのでは、と思っている。
なんといってもメーカー製のPCでバンドルされたソフトを使って、というのが一般の状況で、デスクトップの世界では自作の灯もゆらゆらと小さくなりつつあるし、OSだけのノートPCっていうのもほとんど見ない、っていうのがその表れなのではないかしら。
 

2013年2月16日土曜日

Win8苦戦中ということらしいのだが・・・。やむをえないか・・。

asciiデジタルの「新Officeも起爆剤とならず--Win8の苦戦はいつまで続く?」によると
 
BCNの調べによると、2007年1月に発売されたWindows Vistaの際は、発売3ヵ月後時点で、販売されたPCの79.8%を新OSが占める結果となり、2009年10月に発売したWindows 7では69.4%が新OSとなっていた。それらに対して、Windows 8では、発売3ヵ月後となる2012年12月の集計では47.3%と構成比は半分以下。2013年1月の集計でようやく67.5%と3分の2を占める水準まで高まってきたところだ。しかし、それでもまだ、従来OSの3ヵ月時点での構成比には達していない。
 
ということのようなのだが、まあ、むべなるかな。
 
個人的には1月末までアップグレード・キャンペーンがあったので、自分用のWindows7ノートPCと子供のWindows XPパソコン、そしていつかやるであろうデスクトップか茶の間のWindows VistaのAVPC用にアップグレードのダウンロード・パッケージを買ったのだが、今のところの感想としては、優待版を手に入れておこうとうセコイ考えがなければ、まあ、待ってもいいじゃね、というのが正直なところ。
 
というのが、今回のOSバージョンアップの目玉が「タイル」であったわけだが、タッチ機能が使いたいのが本旨ならばiOSやAndroidのタブレットを使えばいいわけで、どうかするとWindowsタブレットは数が少ない上に、やけに高価なのである。そもそもPCという形に拘るのはキーボードなしではどうも落ち着かない、というところなので、タッチ機能は興味深いかもしれないが、なんとなくタブレットでは落ち着かなくてPCを所有する人のニーズにぴたっと答えているように思えないのだ。
 
まあ、いずれ市販のPCはWindows8一色になるのは間違いないのだが、キーボードつきという視点でみれば特に8にこだわる必要もないわけで、Macの人気を突き崩せるの?と思わざるをえないし、どうかすると今はすっかり下火になっている(と個人的には思っている)UbuntuなどのLinuxの利用に火をつけてしまうおそれすらあるように思うのだが、いかがだろうか。

2013年2月15日金曜日

ウェアラブルの時代か

つい最近、iPadやNexusとかが一般家庭で認知されてきたと思っていたら、どうやらappleがウェアラブル・コンピュータの開発に着手したとのこと
 
 
アップル、「iWatch」開発の可能性浮上 - ウェアラブル分野参入への布石か
 
アップルがスマートウォッチを出す動機と時期
 
appleの開発はなかなか製品化まで時間がかかるものや、初期のappleTVのように、製品化されてもうーむといった製品もあるから、開発を始めたといっても製品化されて私たちの手元にくるのは時間がかかるのだろうが、なにはともあれ、PCの進化の方向性がビルドインされたことには間違いない。
 
それはPCがいままで歩んできた道をみれば当然予想されるものではあって、大型コンピュータ→デスクトップ→ノート→タブレットないしはスマホとたどってきた道の先は、より人の身体に密着し、より人の精神に寄り添う形をとっていくのは自明の理ですらある。
 
ただまあ、単純にウェアラブルということでよければ、モデルチェンジ前のiPod nanoがそれ用のリストバンドを装着すればウェアラブルのミュージックプレイヤーがセットされた時計などの数々の機能をもったガジェットとなっていたことは間違いなくて、今開発されようとしているものが、そういう類のものであればappleも名折れというものだろう。
 
できうれば、iPhoneやiPadが私たちの生活スタイルにとんでもない影響を与えたように、今回のウェアラブルPCもそうしたガジェットであってほしいもの。これがappleにとどまらずgoogleグラスなんかと連携できることになれば、その可能性はもっと広がるわけで・・・。
そうした期待を持ちながら、一般の愛好家としては、楽しみに待つこととしましょうか。

2013年2月11日月曜日

タスク管理とプロジェクト管理を改めて考えてみる

昨日、佐々木正悟氏の「スマホ時代のタスク管理 「超」入門」を注文したところなのだが、、そのせいか、改めてタスク管理とプロジェクト管理を考えてみるために同じ筆者の「クラウド時代のタスク管理の技術」と「できるポケット「公式ガイド」Nozbe クリエイティブ仕事術」を読んで、自分なりのやり方を考えてみた。
 
考えてみたはいいのだが、二つの本とも自分的にはどことなくしっくりこないところがあって、それはいずれも「自分」からスケジュールというか仕事の段取りを動かしていけているというところ。
これはお二人とも自由業ということがあるのかもしれなくて、いわゆる普通の雇われの勤め人は、自分でタスクの進捗やスピード管理や、優先付けができる場合ばかりではない、というか、そのあたりはほとんど外部要因によらざるをえないというのが違和感の原因のようだ。
 
これは地位の上下、というもので解決できるものではなくて、上司のわがままに左右されるよな、と思っている人は、部下の出来具合や取引先のきまぐれに、当の上司が悩まされているのを知らない場合が多い。自分の少ない経験に照らしても、若いころは上司の指示によって自分の思う仕事の優先順位と段取りがぐちゃぐちゃになることは日常茶飯事であったのだが、管理的な立場になった今は、部下の仕事の出来具合とか調子に左右されることが大半で、今に至るまで自分だけの力量でスケジュールやプロジェクトがコントロールできたためしがない。
 
と愚痴を言ってもしょうがないのだが、外部要因というものを抜きにしてタスク管理というものを考えないと、管理のシステム自体が破綻してしまう恐れがあるというところを踏まえないとタスク管理、プロジェクト管理自体が脆弱なものになってしまうと思うのだがどうだろうか。
 
てなところで、OminifocusやNobzeに浮気せずにToodledoでどこまでできるかやってみるので、また機会あればレポートしましょうか。
 

2013年2月10日日曜日

佐藤 優「読書の技法」(東洋経済新報社)

評判と評価の程はいろいろあろうが、インテリジェンスと外交問題では識見の高い筆者の読書論。
もともと外務省時代から、その知識量や情報量にかけては外務省きっての人物であった人の読書論、いや読書論にとまらず情報の処理論と知識の集め方、身のつけ方の処方というべきなのが本書。

構成は
第Ⅰ部 本はどう読むか
 第1章 多読の技法ー筆者はいかにして大量の本を読みこなすようになったか
 第2章 熟読の技法ー基本書をどう読みこなすか
 第3章 速読の技法ー「超速読」と「普通の速読」
 第4章 読書ノートの作り方ー記憶を定着させる抜書きとコメント
第Ⅱ部 何を読めばいいか
 第5章 教科書と学習参考書を使いこなすー知識の欠損部分をどう見つけ、補うか
  【世界史】
  【日本史】
  【政治】
  【経済】
  【国語】
  【数学
 第6章 小説や漫画の読み方
第Ⅲ部 本はいつ、どこで読むか

となっていて分量的には第Ⅱ部もかなりあるのだが、個人的にも読者的にも、やはり興味を引くのは第Ⅰ部の読書の手法の様々だろう。

といって、多くの速読法といった読書技術を競うものではなくて、それぞれの分野の基本をどう熟読するか、どうエッセンスを抽出するか、といった技法が愚直な在り様で教示されているのは、表現者として誠実といっていい。とりわけ、「すでに十分な知識のある分野」でないと速読しても得られる成果はほとんどない、といったあたり、技術一辺倒の速読術への痛烈な批判といっていい。

まあ何はともあれ、本書で語られるのは、知的生産を行ううえで必須である「読書」を通して、知識の集積をどうするか、について「熟読」「超速読」「速読」というステージごとに論じられる手法は、これから知的生産と表現活動を志す人たちにとって参考となることは請け合いである。しかもその手法が、有体にいえば「要点を掴むよう読み、まとめ、ノートに記す」という手間のかかるもであるが故に信頼してもいいのでは、と思う次第なのである。

手法そのものをあれこれ紹介するのは、こうした読書論・技法の書籍のレビューとしては反則行為であるから詳述はしないが、読書手法のノウハウを知るという目的だけでも一読しておいた方がよいと思う一冊である。
(本書で紹介されているテクニックはた別の機会に・・・)

2013年2月3日日曜日

Kindle Paperwhiteを買った

Kobo touchを持っているから、まあいいかと思っていたのだが、いつまでたってもiOS対応は進まないし、ショップの使い勝手と販売書籍の増え方も・・、と不満がたまり、とうとうKindle Paperwhiteを買った。
 
注文は1月27日夜で、届いたのが1月29日なので注文してから3日程度で届いている。ひと頃に比べ、在庫は十分になっている模様。
 
で、届いてさまざまにHackをと思っていたら、仕事上で緊急事態が発生したので、落ち着いていじれるようになったのが、この休日まで伸びてしまった。
Kindle本の読み勝手は、当然専用端末なので快適だが、Kobo touchに比べ少しずっしりと重い感じがするのは意外なところ。
 
で、ひとまず、自炊本の処理なのだが、加工はKoboと同じchainLpを使用。設定とかはあちこちのサイトを見て適当にやったので、また改めてまとめてみようと思っているのだが、pdfとかePubとかでなくmobi形式のファイルで読むとストレスなく読めるのは間違いないところ。
 
残念なのは、やはり容量の限界。
自由に使えるのがシステム全体としては2Gとはなっているが、実際には1.3G少々しかない。今回、20Mの自炊本(PDF)をmobiに加工すると大体1Mぐらいの大きさになったので、まあ、10冊程度を持ち歩けばいいところ。Koboの場合は32GのSDカードが使えるので、この差は結構大きい。
 
シリーズ本とか、とりあえずピックアップしておきたいものはKoboに入れておいて(あと、自炊本を家族が読む場合のガジェットとしても使うとして)、読書中の本はKindleで持ち歩く、というのが当面の使い方になりそうですね。
 

2013年1月20日日曜日

坂木 司「切れない糸」(創元推理文庫)

「和菓子のアン」とつながる連作ミステリー、と帯にはあったが、厳密な意味での
連作というわけではなくて、、「和菓子のアン」主人公のアンちゃんの住む街で起きるミステリー、といったところ(アンちゃんのお母さんがこのクリーニング店でパートをしている、というおまけはあるけどね)。
主人公は。「和菓子のアン」の冒頭のところで噂になっていた「就職の決まらないアライ・クリーニング店の一人息子」新井和也。彼が、父親の急死をきっかけにアライ・クリーニングをアルバイト気分が抜けきらないまま継ぐことになるのだが、たどたどしい営業活動の中で、いろんなトラブルやプチ事件に出くわし、それを大学の友人で同じ町内の喫茶店ロッキーでアルバイトする沢田の推理で解決をしていくという筋立て。

構成は

プロローグ
第一話 グッドバイから始めよう
第二話 東京、東京
第三話 秋祭りの夜
第四話 商店街の歳末
エピローグ

となっていて、乱暴に集約すると、成行きでアライ・クリーニング店を継いだ和也が、さまざまな事件を通じて成長していくという、ミステリー仕立てのビルドゥングス・ロマンっていうような風合いが強い。

解決していく事件の相手方も、第一話が、マンションの住人の河田さん、第二話が幼馴染の糸村麻由子、第三話がマジシャンの渡辺、第四話がアライ・クリーニングに長年勤務するシゲさん、とあちらこちらに飛び跳ねるような展開ではないようにみえて、実は、その謎とともに抱え込んでいる人間模様は、離婚から、都会人の抱える田舎性など、複雑と言っていい。

全体的な構造としては、ひきこもり探偵シリーズの鳥井と坂木に似てはいるのだが、新井と沢田の関係は似ているようで、もう少し軽妙である。それは、最後のところに表れていて、鳥井と坂木が別れと再開といった形をとるに対し、この「きれない糸」の場合は、沢田の旅に従い飯の友は届くにしろ、旅立ったままで終わっているところが、むしろ未来への道筋を感じさせるのだが、どうだろうか。

坂木 司 「和菓子のアン」(光文社文庫)

引きこもり探偵シリーズで妙手をみせた坂木 司のデパ地下ミステリー。舞台は都心に近いデパートの地下街。そこの和菓子屋の出店(ちょっと表現が古いか・・)で繰り広げられる、ちょうど管理人の最近のミステリーの嗜好にあっている、ちょっとほんわかんとしたミステリー。

収録は
「和菓子のアン」
「一年に一度のデート」
「萩と牡丹」
「甘露家」
「辻占の行方」
の5作

「和菓子のアン」は高校を卒業してニート状態になりかけていた杏子(通称 アンちゃん)がデパ地下の「和菓子舗・みつ屋」に勤める物語のスタート。
みつ屋の店長の椿さんとか職人まがいの知識をもつ同僚の立花など、この作品のキャストが揃うスタートアップ。店長と立花くんの秘密は、まあ本書の中で確認を。謎解きは、会社の役員会に出すらしい茶菓子を買いに来るOLさんの注文に関連したもの。「おとし文」や「水無月」といった菓子の名前にちなんだ謎解き。


「一年に一度のデート」は、七夕にちなんだ恋愛の話が二つ。七夕は地方や国によっては旧がひと暦で祝うところも多いのだが、そんな風習の違いを織り込んだ、若い女性の恋愛話が一つ。もう一つは、一年に一度というのは七夕ばかりではなくて、夏の列島大移動を巻き起こす、あの行事に絡んだ、年配のお客さんのセピア色の話。さらに、この作品で、同僚の一人、桜井さんの昔のやんちゃが最初のほうにでてきて、店長のなにか悲しそうな昔の出来事が最後の方に暗示され、登場人物のディテールがだんだん詳細になってくるのもシリーズものの楽しみ。

「萩と牡丹」ではアンちゃんに妙に絡んでくる、少し強面のおやじの登場。店でなにやら暗号か符牒のようなことをいってアンちゃんを混乱させる。和菓子にちなむことらしいのだが、なんのことか意味不明で・・・、といった感じで展開。この人の正体は、みつ屋に勤める人の関係者なのだが、詳しくは本書で。

「甘露家」では、今まで早番だったアンちゃんが遅番にも回ることに。和菓子屋の時間によっての客層と売れ筋の違いが興味をひく。話の主流は、こうした食べ物を扱う店の暗い部分。数年前の、賞味期限の偽造騒動を彷彿させる。そんな中で、売れ残りの弁当をごっそり買っていく、お酒売り場の生き字引の楠田の、温かい話が心を和ませる。

「辻占の行方」の時期は正月、そこで新年らしくお菓子に挟まれた辻占(おみくじ)が謎の題材。工場の手違いで辻占が印刷されていないものが販売されたのだが、一人の客が持ち込んだものは、どういうわけか絵が描いてある。こうしたデザインのものは工場でもいれた覚えがないというこrとなのだが・・・、というのが主筋の謎。で、これに平行させながら、椿店長の悲しい過去のお話が披瀝される。

よい出来のシリーズものというのは、続きそうでなかなか続編が出ず、終わったのかな、と思っていると思う出すように出て、といったことがあるのだが、この「和菓子のアン」もなんとなく、そんな感じ。まあ、社会を揺るがす巨悪とか、歴史的ななぞっていいようなところから無縁の、日常のちょっとした謎やいい話、というのがこのシリーズの持ち味だから、そんなところでいいのかも。

2013年1月19日土曜日

タブレットはPCより優位に立てるか

Asusがスマホをタブレットのように使える「Padfome2」とやらゆうものを発売するらしい。(ASUS、スマートフォンをタブレットとしても使える「Padfone 2」を披露)
 
それによると
 
Padfone 2はの米クアルコム製「Snapdragon S4 Pro」を搭載する4.7型Androidスマートフォン。スマートフォン単体として使うほか、10.1型タッチスクリーン液晶付きドッキングステーションの背面にはめ込めば、タブレットとして使える。動画や電子書籍などを、スマートフォンよりも見やすいタブレットの画面に切り替えて楽しめる。なお、ドッキングステーション単体での利用はできない。
 
ということで、タブレット需要は、ますます高まりそうで、少し古い記事ではあるのだが、タブレットの需要がPCを近いうちに上回るのではといった観測記事もある(「まもなくタブレットの出荷台数がノートPCを上回る」のだが、仕事を含めあらゆる場面でタブレットがPCを凌駕する場合のネックはやはり入力かな。
 
個人的な事情をいうと、最近、PCをできるだけ持ち歩かないようにして、家から一歩出たら、タブレット(iPad)で仕事をすますことができないかな、と試行中なのだが、やはり、がっつりとした仕事をしたいときはPCを持ち歩いてしまうこの頃(試してみようと思ったのは、少し古いが、大石哲之氏のこのブログエントリー「ガチノマド実験。南の島リゾートでノマドワーク を試してみた」
 
やはりタブレットで仕事をしようと思うとBlueToothのキーボードは必須なことはもちろんなのだが、もう一つは、Office系のソフト。
アップルには残念なのだが、ビジネスの現場は、やはりマイクロソフトの牙城であることには間違いないので、Office系のソフト、できればマイクロソフト純正が安価にでないかな、と思う次第。

2013年1月17日木曜日

Windows8でChromeの挙動がおかしい件

昨日、Windows8にノートPCをアップグレードしたのだが、どうもChromeの挙動がおかしい。かなり落ちるようになったし、なにより新しい認証ファイルをインポートしようとすると、青い画面になって動かなくなること多数の状態。
IEでやるとなんともないので、これはMSがGoogleに意地悪しているのかな、と思った次第。もう少しして、Chromeのアップグレードを待つしかないのか....
<追記 2013.1.12>
アップグレードしたんだが、画面の拡大・縮小や格納ボタンがでない。さらには、うちの環境ではIMEだけ使えて、ATOKはダメみたい。
このOS大丈夫なのか????。それともスペックの低い機種は切り捨てっていう訳かな??
MSさん真面目に考えたらどうなの・・・・

<追記 2013.1.13>
アップグレード後、設定画面からWindows8モードで云々を選択したら、なんとか回復

2013年1月14日月曜日

Windows8のストアでアプリがインストールできない現象が解決

しばらくの間、Windows8をインストールしたASUS1225Bで、ストアからアプリのインストールや更新ができない状態になっていたのだが、
 
Microsoft Communiyのこのページで紹介されている、かなり原始的な方法で解決した。
 
その方法とはなんと "アカウントを取り直す" というやり方
 
どうもWindows8にアップグレードする前のWindows7の段階で、Yahooメールでアカウントをとっていたのだが、どうもそれがよくなかったらしい(真偽のほどはよくわからないが、Windows7から引き継いだ際にファイルが云々とあるので、まんざら間違いではなさそう)。
 
ということで、インストールできないMicrosoftアカウントにすっぱり見切りをつけて、一旦、ローカルアカウントでログインし直しし、そこから@live.jpのメルアドを新規登録し、これをアカウントとして登録すると、どういうはずみかストアから無事インストールできるようになった。
 
ついでに、@live.jpのメルアドは、自分の姓名をローマ字表記したものhが、運よく使えた、というのも儲けものだったかも。
同じような現象に悩んでいる人で、現在使っているMicrosoftアカウントに未練のない人はお試しあれ。

2013年1月13日日曜日

Googleの再生可能エネルギー戦略は何だろう

Googleがアメリカ・テキサス州の風力発電プロジェクトに出資をすることにしたらしく、再生可能エネルギーに対する投資はますます増加していっている様子
 

 米Googleは現地時間2013年1月9日、テキサス州の再生可能エネルギープロジェクト「Spinning Spur Wind Project」に約2億ドルを株式投資したと正式発表した。出資の手続きは2012年12月に実施している。

 
 (中略)

 
Googleの再生可能エネルギーに対する投資は同社のエコプログラムに基づくもの、とされているのだが、さまざまなプロジェクトの裏には、計り知れない深謀遠慮があるのが同社の常なので、おそらくは単なるエコだけを考えているのではないだろうと思ってみたりする。
(最近のシュミットGoogle会長の訪朝はは、実はオバマ大統領の命を受けて、中国の影響を排除して、あの国とコミットしようとしているのだ、ってな与太ともなんとも言えない話だってあるんだから→「プリンストン発 新潮流アメリカ」のこのコラム
 
アメリカは資源大国でありながら、実は将来の資源枯渇を睨んで、自国の資源の乱開発を極力抑えているのでは、なんて謀略めいた話を以前何かで読んだ気がするのだが、Googleの再生可能エネルギー投資も、環境のことは当然だが、何か将来的な同社やアメリカのエネルギー戦略を含んでのことのような気がしてならない。同社の11件のエネルギー投資がすべてアメリカ国内向けのものなのかどうかは調べきれていないが、ネットで見る限り、多くはアメリカ国内のものように見受ける。
 
日本の商社をはじめとした再生可能エネルギーへの投資家たちは、日本国内だけではなく、海外も含め、貪欲に投資をまき散らしているように思うのだが、将来的なエネルギー安保やエネルギー自給のことを考えると、当座の採算性の課題はあろうが、国策的に国内向けの投資を最優先すべきだろうと思うのだが、いかがか。

105円のHDDケース

デスクトップを小型化したので裸のHDDが幾つか出現したので、安価なHDDケースを物色した。あちこちネットで調べてみるとどうやら百均のハガキケースがサイズが合うらしい。
ということで購入したのがこれ。100枚収納できるケース


HDDを入れてみると、こんな風。
使えそうであります。


2013年1月12日土曜日

Gメールを使った書類管理

niftyのBizmashの記事
Gmailだけで書類管理ツールに! 新規作成・下書きメールのラベル分け機能を活用
にメールを使ったファイル管理の方法が紹介されていて
パソコンからGmailにログインし、「作成」ボタンを押してメールの作成窓を開いた後、右下隅の「その他」のドロップダウンメニューを開くと「ラベル」という項目が見つかる。すでに使っているラベルを付けてもいいし、その場で新たなラベルを作成して付けることも可能だ。
作成中のメールに例えば「社内会議」「営業資料」などのラベルを付けた後、関連するPDF、Excel、Wordといった書類を添付ファイルとしてアップロードし、そのまま下書きとして保存してみよう。
後からラベルを検索し、任意の下書きを選択すれば再び最初の作成窓に戻ることができ、添付ファイルをダウンロードしたり、追加でアップロードしたりできる。
下書きをいわばフォルダー代わりにして、Gmailだけで簡単に書類を管理することができる。
とのこと
DropboxやSkydriveをはじめ、クラウドのストレージサービスがたくさんあるので、どこまで使うのかはわからないが、Gメールを普段使いのメールにしている人は、あれこれ切り替えをせずに利用できると思うし、社内のIT関係の制限で外部のクラウドサービスに接続が禁止されている人にも、簡易ファイル保管庫として便利かも。
残念ながら私の場合、職場のPCでは、外部のオンラインストレージはもとより、オンラインメールもアクセスできないないので、この恩恵にはあずかれないのですが・・

Kindleストアが日本でも利用トップになったらしい

niftyのBizmashによると、Kindleストアの利用が日本でもトップになったらしい。
 
 
これによると
 
Kindleストアの利用率は40%となり、他を圧倒した。2012年10月に日本でサービスを開始したばかりだが、短期間で多くの利用者を獲得した。
 
とのことだが、実はKindleに限らず紀伊国屋とかReaderも利用率を伸ばしたらしい。
 
唯一の例外がKoboらしく、記事によると
 
例外として4位の「楽天koboイーブックストア」は前回調査の8.5%から7.4%に減少した。インプレスR&Dは「息切れが感じられる」としている。電子ペーパー型の専用端末中心で、iPhone、iPad、Android端末向けのアプリ投入が遅れたことが影響したと分析している。
 
との分析でまったく同感。個人的にいえば、iPad、iPhone、Kobo touchを所有していて、残念ながらAmazonの端末は持っていないのだが、実は電子書籍を買うとなるとKindleを見ることが多くて、これは別にAmazonが大好きというわけではなく、いろいろなガジェット特に普段持ち歩いているiPhoneで読めるかどうかっていうのが大きい。
 
どことなく楽天さんの方向は、電子書籍を売るのが目的でガジェットは手段というAmazonの方向と違って、ガジェットを売ることが第一みたいな気がしているのだが、個人的にはそいつは方向違いでは、無料のKoboを配ってもYahooオークションが賑わうだけですぜ、と言いたい。
 
端末の性能を比るとKobo touchの場合はSDカードが使えるので、自炊した書籍を読むにはKindleより一利あると思っているので、ぜひKoboのiOS対応を急いで欲しいところではあるのだが・・。
 

2013年1月11日金曜日

Windows8でCanon MP500を使う

CanonのHPではWindows8のドライバは提供しないということで、最初、OSのアップグレードをした段階では、ドライバがないってな表示が出て動かなかったのだが、Windows7用のドライバを再インストールしたら、動きました。このあたりCanonのサポートに感謝。
 
しかし、WindowsはOSの切り替えの度に、各種のデバイスが使えるかどうかってなことがいつも問題になって、この辺が古くからWindowsを使っていると、OSアップグレードの障害になっているのは間違いない。
 
Appleの場合がどうかは寡聞にしてよくわからないが、いい加減、このデバイスの対応の問題は、サードパーティーの話だからと放っておかず、サードパーティーのメーカーに要請してほしいもの。
 
とりわけ、日本の場合、F社とかN社とかS社とか古いガジェットや周辺機器はドライバの提供をせずに切り捨てようという意気込みがありありというところばかりのような気がしているので、OSの普及を図る意味でも(昔のWindows独占の状態でもないように思うので・・・)古い機器でもドライバの提供はしっかりお願いしたいものなのだが・・。
 
Cliudがここまで普及してくるとOSに依存する部分っていうのはだんだん少なくなってくるのは間違いないので、この際indowsからAppleあるいはLinuxに全面切り替えしてやろうかしら、思ってさえいる、今日この頃なんである。

2013年1月10日木曜日

windows8ではScansnap fi-5110がつかえない

サービス保証期間が過ぎたとのことでドライバか提供されないみたい。PFUを始め国内メーカーは、この辺りはドライというか、なんか古いものの切捨てがひどい感じがする。メインマシンのOS切り替え は延期かな。

2013年1月6日日曜日

asus 1225BにWindows8をインストールした

電源ボタンが機能しなくなったり、とかなにかとトラブルの多いasus1225Bなのだが、フォルム的には気に入っているので、性懲りもなくWindows8のアップグレードをしてみた。
 
MicrosoftのWindows8のキャンペーンが1月末までなので、安いうちにね、というケチな根性もある。
 
インストール自体は、MSのページの指示に従って、アップグレードを検証するソフトを実行し、検査がすんだら、Pro版が3300円で
買えますよ、といったページが出るので、クレジットかPaypalで購入して、ダウンロード→インストールとほぼ自動的に進む。
 
インストールに要した時間は、現在のPCのアプリや設定を引き継ぐ形にして、2時間半から3時間ぐらいかな。
今のところ、使用できなくなったアプリもなく(もっとも、Acrobat6などVistaから使えなくなったアプリはXP互換モードで動かしているから、基本的にはデフォルトでは使えない状態を無理やり使っているところなのだが)
 
で、効果は、というとメモリの使用環境が改善されたという売り込みのせいなのか、起動とシャットダウンが早くなったような気がする。さらには、アプリの起動も若干早めになったような気もするような、しないような。
もともとネットブックに毛の生えたような非力なマシンなのであまり期待してはいけないのだが、まあまあ使える状態ではある。
 
ただ、難があって、タッチパネルに対応していないせいなのか設定がいけないのか、最初のスタート画面のタイルが地図以外は動かないんですよね~。基本的には従来ながらのデスクトップで使用しているので支障はないといえばないのだが、動かない機能があるというは、なんとも気にかかる状態ではある。
 
まあ、あちこち彷徨って原因を探すとしましょうか。
 
 

2013年1月5日土曜日

地域課題へのオープン・システム開発の応用はできないか

 
日本の開発会社はオープン化という発想に弱いから、だいたいがクローズ化して、独占化しようという意識に向かってしまう。結果的に正のスパイラルを起こせず、孤立していく。これはゲーム産業のみならず、いまの日本を象徴するような話だと思います。
 
と論じられているが、至言。
 
個人的には、かってPC○○シリーズで我が世の春を謳歌していたN社とか、液晶ディスプレイでブイブイいわせていたS社とかが思い浮かぶ。
 
まあ、企業体であれば、独占へ向かうのは企業の行動原理としてやむをえないのだろうが、行政体の場合の意志決定プロセスも、独占的にどこかの機関が意志決定をしてしまう構造になることが多い。一頃の「地域間競争」という名のもとに、狭い地域で資源を食いつぶすような競争を繰り広げるのも、そういったことか。
 
国家的な機密を取り扱う場合は、国家同士のぶつかり合いがあるからなんともいえないのだが、地域振興といった側面では、できるだけオープン構造にして、地域の関係者がよってたかって問題を解決していく、というようなシステムができないものかと思う。
 
たとえば、Linuxなどのオープンシステムで、コードをよってたかって仕上げていくように、地域の心ある人たちが互いにフラットな形で課題を語り、解決策を仕上げていくようなプラットフォームが出来れば、よほど効率よく進むのではないかと思うのである。
 
 
問題は、そうしたフラットなプラットフォームをどうつくるか、なのだが、この際、Linux開発よろしく、参加自由にして、こんな問題解決しろ、っと参加メンバーに期限を決めて投げ出してみて、良さげであればやってみる、バグでればそこで直す、といったゆる~いやり方でやってみる、というのもどうかしら。

2013年1月4日金曜日

Elecom TK-FBP013のiPadの漢字変換キー

毎日ノートPCを持ち歩くのも嵩張るので、少し身軽なモバイル環境を目指してみることにした。
 
長期の出張など手元に全くPC環境がない場合は、ノートPCを持ち歩くとして、短期の出張や業務用のPCがあるデスクワークの日は、iPadとiPhoneだけでやれないか試してみる。
ただ、iPadだけでは、やはり入力環境がネックになるので、しばらく使っていなかったElecomのTK-FBP013を引っ張り出してきて使っている。使い始めて、windowsの漢字と英数字の切り替えキー(半角/全角キー)がお決まりのように使えないので、早速ハマる。
 
なんのことはない「無変換」キーで英数字入力に、「変換」キーでひらがな入力になる。
 
その他、キーボードの表示と出てくる文字が違っているものについてはElecomのこちらのサイトで紹介されている。
 

2013年1月3日木曜日

日本、とりわけ地方の仕事の場はどうなるのか

J-castニュースの会社ウォッチの「月給1万人のカンボジア人が「日本語入力」 日本人に残された仕事はあるのか」という記事で

今回、カンボジアで衝撃的な光景を見ました。10年前に日本人のアルバイトがやっていた文字データ入力の仕事を、カンボジア人が行っていたのです。

日本語が分かる人は少ないのに、なぜそれが可能なのか。それは、マウスでできる画像データの修正と、アルファベットの入力作業のみ行っているからです。その作業が終わると、次工程の中国やタイにデータを飛ばしていました。

日本人がインターネットで送った元データを、カンボジア人が一次加工し、中国人やタイ人が完成データにして日本の顧客に戻してくる。データの移動コストは、金額・時間共にほぼゼロです。

を読んで、これから日本の若者の就職環境というか労働環境は、普通の子達にとってますます厳しくなり、、2極化を迎えるのか・・。

特に都会地で企画的な業務は多くあるだろうが、地方部ではなーとちょっと暗澹となっていたら、さらに追い打ちをかけてGigazineの「Amazonが買収した倉庫ロボットの自動システムが一体どれほどスゴイのかよくわかるムービー」という記事で

Amazonが買収したKiva Systems社の倉庫内を自動で動き回るネットワークロボットの動く様子がYouTubeにアップされています。ロボットにはカメラとリアルタイム画像処理システムが搭載してあり、物流センター内を自律的に動く様子は、まるでSF映画を見ているようです。このシステムの導入によって、近い将来、Amazonの倉庫における作業のほとんどがロボットに置き換わってしまうかも知れません。

のあたりを読んでさらに暗澹としてきた。これによるとロボットによる倉庫作業は空調や照明も不用なので、人間を使うよりかなりのコスト削減になるのだそう。

どうやら、今までの工場という労働集約的な労働の場が、海外へ移転するだけでなく、「日本語」といういわば閉鎖された言語環境に依存した仕事ですら海外にいってしまうのかー、と「仕事をするのにオフィスはいらない」で書かれていたアメリカの子供の家庭教師をインドの人がやるっていうような環境が、もう現実になってきてしまっているんだよね、と痛感した次第。以前、コールセンター機能を中国の大連あたりに移すのが流行ったことがあったが、どうやら、それ以上に仕事の中の総務的、あるいは日本語環境を使う仕事が海外流出しているのだろう。

となると、日本、とりわけ地方部の仕事の量が細っていく一方なのは避けようもなく、どうも、今までの仕事観というか、就労の場のあり方を根本から考え直さないと、地方部の労働環境の厳しさは解決しないのではないか、と思い始めている。つまり、企画立案的な仕事は、様々な環境から都会地において消費されるだろうから、地方部においては、もっと地面というか、その地ならではのもの、あるいは現地性の強いもので雇用を創っていかないといけないのでは、ということである。

ただ、それが観光とか農林漁業では今まで、うまい具合にいっているところは限られているのは間違いなくて・・・。
うーむ、というところなのである。誰か妙案はないものか。

2013年1月2日水曜日

井川香四郎「ホトガラ彦馬 写真探偵開花帳」(講談社文庫)

時は明治初期。警視庁に、写真家の上野彦馬と富重利平が川路大警視を訪ねてやってくるところから始まる歴史ミステリー。時代背景としては、西郷隆盛が征韓論争に破れ、下野したあたりから、江藤新平が佐賀の乱を起こし制圧されるあたりまでにところ。

構成は

第1話 証拠写真
第2話 西郷の顔
第3話 青い血痕
第4話 幻影都市

となっているが短編集ではなく、謎解きはそれぞれにあるものの連続した中編である。

ざっくりとした紹介をすると

第1話は、牛鍋屋の近くで女装した男が短銃で撃ち殺される事件。この男というのが、幕末の官軍の一派、赤報隊の生き残りとわかって・・・、といった話

第2話では福地桜痴こと福地源一郎登場。彦馬とこの小説の一連の事件の黒幕らしきものとの仲介役をつとめることになる。一連の事件とは、なぜか西郷隆盛の写った写真が狙われているというもの。

第3話は、彦馬と旧知の写真家内田九一の写真館に勤めている女が、海岸へりで死んでいる事件。自殺か他殺かでまず揉めて、明治の法医学をオランダおいねが披瀝する。このあたりでそろそろ一連の事件の黒幕の明治の元勲が姿を現す。

第4話で、彦馬が東京にやってきた理由が明らかになる。第1話では日本で鑑識捜査を確立するため川路から呼ばれたことになっていたのだが、実は西郷との・・・
といった感じ。

殺人事件の謎解きと平行して、西郷は病弱で、実は影武者がいて、なんと、幕末の時も・・・てなことが途中で明らかになってくるのだが、ここでは詳述しない。本書を読んでのお楽しみとしておこうか。

明治といっても、大久保利通や伊藤博文の専制がまだ始まらず、国としてまだ定まっていない頃のことで、そうした時代特有のわさわさした感じやどこか力が流れ込む先を探しているような脈動の時代感覚がいい味付けになっている。いったいに、日清・日露戦争に至るまでの明治というのは、歴史・時代小説にしろ時代ミステリーにしろ、もっと書かれていい面白い時代であるように思っているのだが、どうだろうか。

そういった意味で、このミステリー、筋立ての乱暴さはちょっと感じるのだが、明治初期の勢いが感じられて、それなりに愉しめた。これも、明治の頃は化学に精通した最先端科学者である"写真"の第一人者の"上野彦馬"というキャラクターを造形できた筆者の腕というものか。

大仰な本格・謎解きを期待してはいけないが、幕末好きは、幕末の後に続く"明治"ということで読んでみてはどうだろうか。