2017年2月26日日曜日

「移住振興策」の重点は「住んでもらうこと」か「働きつつ住んでもらうこと」か

 縁あって、移住促進の番組収録に出ることになって、発言も求められるので、「移住振興策」が重点をおくものについて考えてみた。

東京都など一部の都道府県、市町村を除いて、今、移住定住の振興に多くのお金と人を費やしているのは周知のことなのだが、どこの対策も金太郎飴的になっているのは、重点を置くのが「住んでもらうこと」に特化しすぎているのではないか、ということ。「住んでもらうこと」に最重点をおくから、「自然」自慢の競争や、「子育て支援」の充実競争に陥ってしまって、どこもここも同じような施策競争になってしまっているのでは、と思う次第である。

施策競争は当然、財源や支援額競争に陥るから、果のないチキンレースとなっていくのは容易に想像できることで、そういう競争をやっていては、もともと人口も財政も豊かな都会に近い自治体に勝てるわけがない。さらには「住んでもらう」対象がかなり茫漠として、芸術家志望から農林水産業希望者まで多様な人の要望に答えないといけなくなるので、ますます施策の幅が茫漠としてくる。

で、ここで提案なのだが、「働きつつ住んでもらう」しかも、都会地でやっていたことをそのまま移植して住んでもらうということを重視して、「ネットワーカー」に的を絞ったことをやってみてはどうかな、ということである。企業誘致や農林業の後継者・新規参入施策はそれはそれで地元振興にとっては重要だからやるとして、ネット会議の環境を含んだコワーキングスペースの整備などなど、ネットワーカーが働きやすい環境の整備にお金を回してみてはどうかな、と思う。

「WORK SHIFT」の世界はそう簡単には実現しなさそうだが、ゆっくりとその方向で動いているのは間違いないように思うので、人口施策もその辺へすり寄っていってみるのもよいのではないかな。

2017年2月16日木曜日

米子市西福原 ”今を粋ろ” の「中辛つけ麺」を食した

大雪で突然に有名になった鳥取県の西の方、米子。本日は陽気が良くなって気温も上ったのであるが、やはり夜になるとちょっと肌寒い。こんな時は、熱いものがよいよね、と富士見町の「今を粋ろ」に入店。

この店は吹田市のオープンした店の二号店と食べログにあるのだが、なぜ吹田の次が米子という疑問を解けぬままに、券売機で「中辛つけ麺」を購入。

カウンター席に座り、カウンターに券を置くと、ジョッキに入った水がリザーブされる。けっこう豪気でありますな。今回は「にんにく」をトッピング、少し辛めにしてもらう。この店は。もやし、野菜、にんにく、背脂が無料で「増し」できるのだが、なにせもとの量がかなり多いので。不用意な「増し」は要注意なのである。

さて、やってきました。

どうでありましょうか。見るからに量もたっぷり。ここの麺は平打ち麺。実は当方がはじめて外でラーメンを食したのが、富山県など北陸のチェーン店「八番ラーメン」で、そこのラーメンが「平打ち麺」。なので、平打ち麺はソウルフード的な扱いであるのだ。

つけ麺のつけ汁は、あとからくる辛さで、じわじわと汗が出てくるのが結構気持ちが良い。

モヤシの「増し」はしなかったのでありますが、満腹になりました。

2017年2月4日土曜日

「大学の学費無償化」のための教育国債ってのは・・・

Yomiurli Online(http://sp.yomiuri.co.jp/politics/20170203-OYT1T50001.html)によると
自民党は、大学などの高等教育の授業料を無償化した場合の財源として、使い道を教育政策に限定する「教育国債」発行の検討に着手する方針を決めた。
 高等教育の無償化は、安倍首相が検討に前向きな姿勢を示している。1月20日の施政方針演説では「憲法が普通教育の無償化を定め、義務教育制度がスタートした。高等教育も全ての国民に真に開かれたものでなければならない」と述べた。
ということなのだそうだが、これって返済の停滞とかで問題も出てきている貸与型の奨学金制度の姿をかえ、しかも返済を全国民に広げたものじゃないの、という疑問を覚えた。
もちろん、義務教育と高等教育の境界が曖昧になってきていて、大学全入時代もすごそこに来ているのかもしれないのだが、その経費を安易に「国債」として後世の世代の負担にもっていくというのはどうかな、と思う次第。

もともと奨学金自体、就職難などの影響で返済が困難になっている個人が増えたために、給付型やあるいは、地方や故郷へのUターンや地元就職を条件にした無償化などの動きが強まっていて、その方向には異論はないのだが、それを均質にしかも「国債」という全国民負担の形で行うことで、都会(東京都)と地方のアンバランス、東京集中の問題を助長するだけのような気がするんである(ここらは東京在住の人には異論があるよな、多分)。

日本全体の人口減少が言われる中、個人的には都会への集中、いわゆるスマート・シティ化をめざすんではなく、地方、田舎への偏在というかバラけた居住をすすめるべきで、ITの整備と合わせれば、そのほうが国土全体の有効活用と地域の力ひいては国力の担保にもつながると思っているので、ここは一律な国債による対応ではなく、地方への紐付き財源の提供と進むべきでないか、と妄想するんであるがいかがか。