2011年10月30日日曜日

仁川空港のWifiはかなり快適

ウラジオスオク便へ乗る待ち時間中に、仁川空港でwifiでアクセス
 
空港のフリースポットの他に、NAVERのフリーのWifiが認証なしに使えることがわかった。
速度もかなり出て、快適に使える状況。画像をみてもらうとわかるように、アンテナが5本たっている状況。
 
このエントリーは持参のPCから書いているのだが、ひょっとすると、韓国の旅行の際はPCは必要なくて、IPhoneとIPadでいけるかもしれない、と思った次第。

2011年10月29日土曜日

本日から韓国・ロシア出張ー韓国のホテルに到着

4泊5日の日程で、韓国、ウラジオストクに行くことに。
今回のお供は、iPhoneとPCで、iPadは留守番。

で、トランジットのホテル仁川エアポートに到着したところ、なんと無線LANがオールフリー。
さすがネット大国

部屋のテーブルの右上の方にSSIDとパスワードパネルが張ってある。
iPhoneからなら、ほぼ自動でWifiを検索して繋がった。速度も結構でてるみたい。
PCで自宅のPogoplugから星野之宣の自炊コミックをダウンロードして暇つぶしに読む。
こうしWifiの環境が整備されていると、自分のいる場所なんてのは関係なくなるな、ホントに

2011年10月20日木曜日

とうとうやって来るか?電子書籍の黒船

アマゾンが、とうとう日本市場に本格参入するのでは、という話が、日本経済新聞やasahi.comで報道されている。

つい先だって、新しい端末群を発表したものの、個人輸入のような手続きを踏まず、日本で簡単に手に入りそうなのは広告無し版のKindle4ぐらいで、ちょっとがっかりしていたのだが、今回の話は、かなり嬉しいニュース。

実際の参入は早くて年末までらしいが、Kindle fireの米国発売とほぼ同じ時期に、本格参入。日本のアマゾンでKindle発売ってな感じになると嬉しい限り。
(もっとも、電子書籍参入ってのが本決まりになるだけで、アメリカのアマゾンから直接買ってしまうかもしれないが・・・)

実は、外出の際に書籍を持参する煩わしさが逃れたいなという思いが、病膏肓に入ってきてしまって、新刊をリアルの書籍で買っても、ScanSnapで自炊してiPadで読むという状態が増えている。しかも自炊本は、PogoplugのHDDに格納してしているので、ネットにつながる環境さえあれば、まあどこでもダウンロードして読めることは読めるのだが、これが自炊をせずに、電子本で手に入るようになれば、自炊の手間も省けて便利なことこのうえない。書籍の値段は、リアル本より安ければそれにこしたことはないが、同程度の値段であれば「リアル本→自炊」の時と値段は変わらない(手間が省ける分だけお得といえなくもない)。

確かに、以前と比べて電子書籍を出しているところも増えたのだが、提供しているコンテンツが結構ばらばらで、iPadはダメで、Sony Readerだけ、とかAndroidだけとかいう形で、フォーマットもバラバラな状態で、利用者のことを考えての電子書籍環境とは、とてもいえない状況なことは間違いない。これがフォーマットの問題を飛び越えて、あらゆる端末で読めるようになれば、書籍購入量は格段に増えていくのは間違いないし、自宅の書籍類の保管環境も劇的に改善されることになるのだが・・・

(もっとも、今、電子書籍の提供でかなり頑張っているe book japanさんには引き続き頑張っていただくことを切望。同社のコンテンツもかなり保有しているので、そこは是非)
何はともあれ、日本の出版界に大風が吹き荒れそうではありますな。

2011年10月18日火曜日

ドコモが、「誰とでも定額」に踏み切ったかと思いきや

日本経済新聞のWeb記事を早とちりして、ドコモがウィルコムばりの誰定を始めたか?と思ったが、どうやらドコモユーザー同士の間のサービスのようですね。

24時間OKらしいし、ドコモユーザーの裾野は広いから、ある種の囲い込みにはなるかもしれないな。ただ、私のようなドコモMNPでiPone+通話はウィルコムのようなiPhoneユーザーがこれで転向するかどうかはちょっと疑問符。
誰定は、潰れそうだったウィルコムが放った最後の矢だっただけに、ガリバー ドコモに安易にマネして欲しくないような気がする。やるなら、もっとドカンとやることを期待。

2011年10月17日月曜日

アガサ・クリスティーが電子書籍に、とは良い知らせ

J-CASTやasahi.comによると早川書房がアガサ・クリスティーの著作の電子書籍化を始めるらしく、ひさびさに良いニュース。
 
 
 
ミステリーでは、e-book japanやhontoなどで、シャーロック・ホームズシリーズをはじめ、日本の作家の作品も電子書籍かされているし、京極夏彦氏の活発な活動もあるのだが、いまいち、ミステリーの出版数が薄いなー、と思っていたのが実感。
 
今回は、早川書房がアガサ・クリスティの日本の翻訳権を独占しているのもあるのかもしれないが、ハヤカワ・ミステリといえば、創元社と並ぶ日本の海外ミステリの大出版元。
 
ぜひぜひ、クリスティ以外の電子書籍化をお願いしたいところ。併せて、SFの古典の電子書籍化もいかがなものでしょうか。
 

牧野武文 「情報は貯めるだけ貯めなさい」(マイコミ新書)


最近流行している「クラウド」を使った仕事術の本なのだが、バリバリにデジタル化を勧めてくる本ではないので、その意味で、iPhoneやandroidのスマートフォンに切り替えたんだが、さてクラウドを使って仕事を、ってのに挑戦したいのだが、さて・・・といった初心者向けの本。

構成は

第1章 情報管理は「捨てる」から「貯める」時代へ
第2章 クラウド仕事術を理解する
第3章 クラウド仕事術に必要なもの
第4章 クラウド仕事術の基本
第5章 クラウドで各種「書類」を管理する
第6章 クラウドで「情報」を管理する
第7章 クラウドで「行動」を管理する
第8章 クラウド仕事術を成功に導く9つのステップ

となっていて、基本は、紙書類は基本的に全てデジタル化してクラウドにあげてしまうのだが、仕事で使う時は「紙」でやりましょう。紙書類のデジタル化はスマートフォンのスキャナアプリでやって、その保管先としてはEvenoteが良いですよ、といったところキーワードとして本書で、使われる「貯めるデジタル、使うアナログ」は確かに言いえて妙な話で、とかくこうした書類のデジタル化の話は、どちらかに偏ったことになりがちなので、筆者のいう

P42なんでもかんでも書類をデジタル化して、iPhoneやアイパッド、パソコンで表示する必要はない。紙書類はそのまま持参して、紙のまま使えばいい紙書類というのは、軽くてどこでも持ち運べ、折りたためばどこまでも小さくできるという大変優秀なモバイルアイテム

P49「貯めるデジタル、使うアナログ」「貯めるデジタル」というのは、「整理整頓しないクラウド整理術」のこと。「使うアナログ」とは仕事をするときは紙書類を使う方法が仕事をスムーズに進められるということ

P53アナログ書類、デジタル書類の使い分けのポイントは、アナログとデジタルを使うシーンをきちんと分ける

といったことは、デジタル一辺倒になりがちな私としても自戒の言葉とせねばなるまい。

途中、Evernoteの登録や使い方のあたりは、少し退屈なところであるが、初めてクラウド型の仕事を考えている人向けと考えれば、まあしょうがないといえばしょうがないか。

ただ、実践にあたり、本書では、仕事の紙書類のスキャンに、スマートフォンのスキャナアプリを使うことをまずは推奨しているが、事務系の総務部門や企画部門のように大量に紙に取り囲まれている部署で仕事をしている人は、ちょっとスマホだけでは能力不足気味になるし、今流行の「自炊」も始めようかという人は、早晩、ドキュメントスキャナが欲しくなると思うので、そのつもりで。

クラウド型の仕事術の入門書としては、わかりやすく、さらに取り掛かりやすいあたりをコンパクトにまとめてある。最後の章の「自分向けのクラウド仕事術を追求する」を筆者からのエールと受け取って、自分の仕事にあわせていろいろチャレンジしてみようではないか。

2011年10月15日土曜日

光ポータブルをホテルのWifiルーターにする

Wimaxをはじめとした高速のPocketルーターがでてきて、影の薄くなってしまった、NTT東西あるいはBuffaloで提供している「光ポータブル」なのだが、ホテルのLANをWifiにしてしまう裏技を持っているところが、通常のPocketルーターと一味違うところ。
 
私の場合、イーモバの昼割プランのSIMを使っているのだが、夜8時以降は料金が別になってしまうのと、どうしても3Gなので、ホテルのLANの方が速度に勝る場合が多い。
 
ということで、今回久々に一泊の出張があったので、ホテルのLANのWifi化に挑戦してみた。
方法は簡単。ホテルの有線LANのモジュールと光ポータブルをクレードルに載せて、ケーブルをつなげて
 

電源をいれてしばらく待つ。


Wifiのところのランプがついているので、つながらないと思いきや(前にあるのは、光ポータブルから抜いたイーモバのSIM。3GでつながっているのかホテルのLANでつながっているのかわからないので、あえてSIMを抜いてやってみた)
 

つながりました。速度もときどき不安定になるときもあるが、3Gの時より早い気がする。(スピードチェックをしようと思ったら、IPadはFlashが使えないので断念。)
海外でできるかどうかはまだ試していないから分からないが、少なくとも国内では、光ポータブルがあればホテルのLANのWifi化もOKのようだ。これで、iPad-Wifi版とPCを併用するなどの複数利用もできそう。ホテルのLANをWifi化するルータも販売されてはいるのだが、高価なのと出張時は荷物をできるだけ減らしたいから、光ポータブル1台で済むのはありがたい。

NTTの光フレッツや光プレミアムのユーザーなら月々315円程度でリースできる(2年縛りだがね)ので、検討してみてもいいかも。
フレッツユーザー以外の方は、Buffaloからルーターとして売り出されているから、そちらを選択する手もあり。SIMフリーでないのが残念だが、「室内では無線LANルーターとしても使える」となっているので、おそらくはSIMフリー版と同じように使えるのでは(私はNTTからのレンタルなので、確認できていない。ただ、「清水理史のイニシャルB」の記事によるとSIMフリー版とかわらないようだが、ここらあたりは自己責任でお願いします)
 

2011年10月13日木曜日

iOS5にしたんだが

喜びいさんでIOS5にしたんだが、ICoudのバックアップは動かないし、PogoplugのiPad版はハングアップするし・・・
iOS4の時の不具合の連発ほどではないのだが・・・
 
安定化までは、もうちょっとかかるかもしれないな。
アップデートはちょっと早すぎたかも、と少し後悔しているところ。
 
<追記> 2011.10.16
Pogoplugはどうにか動くようになった
 
縦画面では、この状態で動かなくなっていたのだが


横画面のスタイルにすると、どういうわけかきちんとフォルダを読み込んでくれた
 
 

2011年10月12日水曜日

いよいよiOS5がリリースされますなー

日本時間で明日 10月13日 午前2時ごろがiOS5のリリースのようですね。
 
月月割が残っているIPhone4持ちとしては、ひとまずiPhone4Sはスルーしようかと思っているので、OSの久々の大規模バージョンアップとなる今回のリリースは非常に楽しみである。
 
機能面の追加はあちこちのサイトで紹介されているので詳しくはそちらを見てほしいのだが、個人的に一番期待しているのは、PC FreeのWifiでのセットアップやアップデートの機能とiCloud。
 
ようやく、iPhone/iPadもPCのケーブルから解放されるかと思うと、なにやら自分の鎖が解き放たれたような気がしてくるのが不思議だ。
 
最近は、メールはG-Mailオンリーだし、対外のファイルは自前のDebianサーバーかクラウドのファイル・サービス(DropBoxやSugerSyncだよね)、あるいはPogoplugに落とし込んでいるので、とりわけそう感じるのかもしれない。
(特にPogoplugは外付けのHDDをUSB接続すれば、大容量のクラウドのファイルサービスが出現するの、かなりのお勧め。いまのところ、Debianサーバーと同じ500G超の外付けHDDを接続しているが、これだけあると私程度の一般人であれば、個人もちのDVDデータ以外のデータはほとんどが格納できる。速度が少し遅いと感じるときはあるが、よく報告されているように、接続が切れてしまうことは私の場合、ほとんどなく安定している)
 
さて、明日のリリースを楽しみに待ちましょうか。
 

2011年10月6日木曜日

スティーブ・ジョブズ 追悼

新型iPhoneの発表から時を経ずして、突然の訃報というのもなんか劇的なのだが、ついに来るべきものがきた、ということだろう。

少なくとも21世紀の前半を象徴する企業人というよりは、電子機器を媒体とした一人の思想家が亡くなった、というべきだろう。

辺境に住まう私は、iPhoneやiPadぐらいを使っている、マカーとはいえない存在で、むしろWindowsのお世話になっていることが多い輩なのだが、それでもジョブズの思想の明快さ、彼の生み出した数々のガジェットが我々の生活様式だけでなく、思考スタイルにまで多くの影響を及ぼしていたと感じている。

彼を失って、Appleがどう変わっていくのか、あるいは数々のモバイル・コンピューティングがどう変化していくのか、東アジアの辺境の住人にはおよそ想像もできないことなのだが、すくなくとも革新的なアイデアの創出源の一つが失われたことは間違いない。
彼の冥福を祈って、合掌。

2011年10月2日日曜日

Kindle Fire より気になる Kindle

けしてKindle Fireに興味がないわけではなくて、日本発売ないしはアマゾン・アメリカから日本への輸送もしますよ、となれば、思わず買ってしまいそうなのだが、一応(新しく買った本も自炊して、iPadかiPhone、PCで読む)電子書籍急進派としては、iPad対抗の書籍リーダーとして気になっているのが、値下げされた「Kindle」。
 
FireやTouchは日本への配送はされないが、Kindle、KindleKeyboardは日本への配送もできるということと、なんとKindleの値段も109ドル(広告付きの廉価版は米国限定らしい)
 
<USAのAmazonのページはこちら>
 
なにせ、iPadは700g近くあるから、PDFビューワとして常時持ち歩いたり、長時間手に持って読むには、ちょっと重い。その意味で、200gを切るKindleは自炊の書籍を読む端末や仕事関係のちょっとしたPDFビューワとしてなんとも気になる存在なのである。
 
Kindle3と同じ仕様であれば、ビューワとしては使いづらいところが多々あるようなのだが、もう少し、レビューがでてきて様子がわかったきたら、なにせ最近の円高で1万円足らずなので、手を出してしまいそうなのである。いや、待てよ。androidタブレットの値崩れが起きるようなら、そっちを選ぶってのもありだな・・・。
 
ガジェット好きには、なんとも嬉しい季節が到来しそうな予感がする。
 
 
※すでに注文した人もいるみたいですな。
 
キンドル(Kindkle)&洋書ペーパーバックで楽しみながら多読
 
ここのサイトはkindle2から愛用している人のサイトで大抵、事足りる。Kindleに興味ある人は、ぜひどうぞ

Amazon Fireは何を引き起こすか

Amazonの、いろんな意味でショッキングなタブレットやkindleの従来製品の刷新のニュースから数日たって、ネットのコメント記事も落ち着いてきた感じがするので、ここらで個人的なコメントを残しておく。
コメントでは、やはりappleのiPadへの脅威となるかどうか、といった話が多いと思いきや意外とそのあたりは少ない。
MACLALALA2では「Kindle FireはiPadキラーに非ず、むしろ・・・」としてJim Darlrypleの論評を紹介しているし、ITメディアの+D PC USERの「Amazon、切り札は199ドルの7インチタブレット「Kindle Fire」」も明言はしていないが、「Kindle FireはiPadキラーか」とちょっと懐疑的だ。
確かにスペック的には、カードリーダー、カメラもなく、内臓のメモリでユーザーが使えるのは6G程度でWifiモデルのみ、さらにはGPS機能もない、という、まあ有体にいえば貧弱なスペックなので、高機能を求めるユーザーがiPadから乗り換えるかどうか、というと疑問符がつく(私も、iPad+1としては買うかもしれないが、iPadから乗り換えとなるちょっと?)。しかも、どうやらアプリの入手は一般のアンドロイド・マーケットではなくAmazonの提供するAppストアから、ということらしく(ここらあたりは間違っているかもしれない)、そうなるとAndroidらしくない不自由さも・・。
そういったことを考えると、iPadキラーというよりは、むしろ既存のAndroid端末、とりわけ機能や使い心地より値段の面でiPad同等のレベルにある端末群キラーというべきかも(国産の端末の多くがこのレンジに入っているのでは、という連想はさておき)。今後
Amazonが、このFireを核としながら提供してくるであろう音楽や動画、さらには電子書籍(日本での提供予定が全く見えないのは、かなり悲しいことなのだが)のサービスを考えると、その多くが日本で享受できないとしても、日本での販売が始まれば、多くのPC、タブレットユーザーが旧来のAndroid端末から乗り換えるであろうことが予測されるところ。
ITメディアでは「Kindle Fore登場で値下げ圧力にさらされる競合メーカー」として、競合メーカー(ここで「競合」とされているのがSAMSUNGとSONY(SONY READERのメーカーとしてのSONY)で、他の国内や台湾メーカーのことは蚊帳の外なのは残念なのだが)端末の値づけのことを論評しているが、以前のWindows PCが普及し始めた時、国産仕様のNECのPC98シリーズに固執するあまり、NECが嘗めた辛酸の轍を、国産メーカーがタブレットが踏まないことを祈るばかりであるし、そろそろ、出版、書店業界には電子書籍などのサービスに、黒船への警戒と囲い込み路線ばかりでなく、今までの商慣行からちょっと視点をはずしたビジネスモデルの構築を望みたいものなのだが・・

2011年10月1日土曜日

対岸の「ちょっと憂鬱な予言ー紙の出版の未来はこうなる」

kindleの新製品のリリースのため、というわけではないだろうが、TechCrunchの「ちょっと憂鬱な予言ー紙の出版の未来はこうなる」では、紙の出版の未来としてこんなマップが描かれている。
 
2013 - eブックの売上が古本を含む他の書籍の売上を超える。eマガジンが離陸する。
2014 - 出版社がeブックリーダーの試用に補助金を投じる。新聞社、雑誌社は独自ハードウェアによる読者囲い込みを図るも失敗する。
2015 - 街角の小さな書店が消える。中規模書店はスペースを生かしてコーヒーとWi-Fi接続を売る。 稀覯書専門店のみニッチで生き延びる。
2016 - Conde Nast社の雑誌を代表とするライフスタイル雑誌がタブレット版のみになる。
2018 - Barnes & Nobleの最後の書店がインターネット・カフェに転業する。
2019 - B&NとAmazonの出版事業部が他のすべての出版を圧倒する。
2019 - 出版社の大淘汰時代始まる。小規模出版社の少数は生き延びる。ペンギンやランダムハウスのような巨大出版社は傘下のマイナ-ブランドをeブック専門のベンチャーとして分離する。出版社独自のタブレットが消える。
2020 - 中学生から大学生までほぼ全員がeリーダーを持つようになる。紙の教科書はは徐々に消え去る。
2023 - eペーパーが実用化し、eリーダーは紙数枚分の薄さになる。
2025 - 多くの途上国でもeブックへの転換が完了する。紙の本は良くて骨董品、悪ければ邪魔なゴミとなる。稀覯書収集の趣味は存続する。少数の出版社が頑固な愛好者のために紙の本の出版を続けるものの、全般的には出版は完全にデジタル化する。
 
これがiPadもNookも、ましてやKindle Fireの発表もない、本当の夢物語の話ならよいのだが、おそらくはこのマップに近い形で、eブックの普及は推移するのだろう、なくとも日本を除いた各国では。日本を除いた国の書店や出版社の皆さん、ご愁傷様。
 
しかし、古き文化の残る日本においては、けして、こううまくいかないのだろう、と実は電子書籍推進派である私は、暗澹たる気持ちで予測したりしてしまうのである。
 
電子書籍を読むデバイスがあまり進化していない時(iPad以前といってもいいだろう)に電子書籍の普及云々といっても詮無いことであることは承知しているのだが、様々なデバイスがそろい始めた今の、この時に、電子書籍の「囲い込み」どころか、新しく発売されるSony Readerbに提供されるコンテンツがかなりお寒い状況であることを考えると、この国の出版業界は、書籍の電子化というものは、まるで悪魔か仏敵の仕業のごとく扱っているように思えてならない。
 
たしかに、一人の作家を教祖様のようにして編集者、出版社が一団となっている状況や、曖昧なままになっている電子書籍にした場合の著作権や、コンテンツの保護の問題はあることはあるのだが、それはそれとして、日本では電子書籍は流行らない、ということを金科玉条のようにして新しいサービスの提供は非常になおざりにされているように思えてならない(もっとも、現在の制度を維持したまま電子書籍が導入されて、紙をデジタルにしただけってなサービスが提供されるよりはましかもしれないが)
まあ、英語と違って、囲いこまれた言語である「日本語」の環境は、ちょっとやそっとじゃ侵食されないと、たかをくくっているのかもそれないが、今に地崩れ的な状況変化が起こされるのではなかろうか。これが黒船たちによって、なかば強制的におこされないことを祈らんばかりである。
 
どうやら、電子書籍推進派は、自炊をまだまだやらないといけないようですね・・・