2006年9月17日日曜日

梨とオレンジ

今年の梨は、夏に雨がほとんど降らなかったせいで大ぶりのものがほとんどなかったらしい。そんなことで、うちの食卓にのぼる梨もこぶりのもの。
甘味は、それなりに強く、梨のしゃくしゃく感も良好で、うちの息子などは、どうかすると一個まるごとたべてしまうこともあるのだが、なんとなく大玉がないのは寂しいものだ。


並んで出ているオレンジは、アメリカ産で、こちらはコンスタントに同じ大きさでほぼ同じ味のものを出してきて、おまけにかなりバーゲンセールも多いから、梨農家も、こうしたのと競争する、競り合うのも大変だろうなと思う。



昔は、こうした果物が何種類も食卓にのぼることは滅多になくて、梨なら梨、スイカならスイカ、柿なら柿、ミカンならミカン(ちょっと、しつこいな)・・・と一種類だけのことがほとんどであったように思う。

例外はバナナで、これだけはシーズンを問わず店先にはあったが、病気や遠足の時とかなにか特別なことがないと食べさせてもらえない時代だったので、これも純粋な意味での例外ではない。
それが最近は店先にも季節をとわず何種もの果物が売ってあるし、名前を初めて聞くようなものも増えてきた。
食べるほうの身としては、嬉しいかぎりなのだが、こうしてワールドワイドに競争させられている農家っていうのも結構大変だろうな、と思う。
「土」っていうのは昔から、そんなに変わらないわけで、「土」があちらこちらの「土」と競争させられる時代っていうのも、なにか気ぜわしいような気がするのであった。

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