2005年12月7日水曜日

岡崎大五 「意外体験!イスタンブール」(祥伝社黄金文庫)

イスタンブールへのパックツアーの添乗日記「岡崎大五 「意外体験!イスタンブール」(祥伝社黄金文庫)」を読む。普通、パッケージツアーといえば、行くところも定番、食べるものも定番・・・といったことが予想されるのだが、そこはトラブルコンダクター岡崎大五さんの添乗するトラブルツアー、何もおきないはずがない。

今回のツアーは、不倫っぽい先生のカップルからちょっとボケてるっぽい夫婦づれ、やたらナンパをしかける爺さん、といった不良中年、老年のようなツアー参加者である。

とはいっても、そこは歴史に溢れるトルコ・イスタンブールツアーである。アンカラを皮切りに、カッパドキア、ペルガモン、トロイなどなどトルコの歴史を訪ねるツアーは開始する。

途中、行方不明になりそうなツアー客がでてきたり、ボケている妻を抱えた夫婦づれは無理心中をたくらんでいるような気配がするし、不倫カップルはケンカをはじめるし、名所名所でのトラブルをこなしながら、最終地イスタンブールである。

さあ、全てのトラブルがここに結集する。最後の結末は・・・。といったところだが、タネをあかせば、最後は大団円である。それぞれ別れの予兆や再出発のものもあるのだが、皆それなりに区切りをつけ、それなりに人生の再スタートを切っている。
(切ってないのは添乗員の筆者ぐらいか。おまけにコンダクター代もねぎられたようだからお気の毒としかいいようがないが)

名前を聞けば、そういえば学校で教わったような気がするなーという都市がでてくるのがイスタンブールの旅の強みだろう。おまけに紀元前○千年とか○百年とかいった時間スケール。掲載されている写真の数やエピソードも多い。トラブルツアーの旅本というだけでなく、トルコのお気楽な紹介冊子としても楽しめる本である。

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