といったところで、第1章から、下川さんが回想をはじめちゃっているのである。
自分が初めてタイに来た時は、ドーン・ムアング空港はなくてタクシードライバーが客引きにごったがえしていた風景は今はないが、タクシードライバーはそれなりにしたたか、とか微笑みが象徴だったバンコクっ子から微笑が消えていってしまってる、とかとんでもなく辛いのが当たり前だったトム・ヤム・クンの辛さが丸くなっている、とか・・・
ということで、この一冊は、バンコク旅行あるいはバンコク滞在の手練の下川さんが昔と今のバンコク紀行を綴ってくれていると思って読もう。
収録されている話題はいろいろ、ソンクラーン(水祭り)の話とか、ビーの話とか
あとがきに筆者が書いているが、旅行者としてではなく、もっとディープにタイにはまり込もうとする人に向けた意図で書かれたもののようだが、タイの今昔を知る一冊と考えてもよいのではないか。
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