2005年11月3日木曜日

島田洋七「がばいばあちゃんの 笑顔でいきんしゃい!」(徳間文庫)

「佐賀のがばいばあちゃん」の続編。続編だけでも楽しいが、本編を読んでからだと、なおいっそう楽しめる。

一言でいうと、この続編も元気の出る本である。筆者が幼少時に一緒に暮らした「ばあちゃん」の言行録が、さらにパワーアップされている。

けして金持ちではない、というか、むしろかなり貧乏な生活で、なんかの拍子に横道に行ってもおかしくない境遇なのだが、筆者が明るく、障害者のアラタちゃんも守りながら、元気に生活していたのも、「ばあちゃん」の人格、人徳なのだろう。

エッセイだから、筋らしい筋はないが、ネタばらしとして、「ばあちゃん」の名言を少し紹介

「死ぬまで夢を持て。叶わなくても、しょせん夢だから」
「貧乏人が一番やれることは笑顔だ」
「みんな偉い人にはなれない。頭を使う人もいれば労働力もいる。総合力で世の中は成り立っている」
「人生は好きなように生きないと駄目。みんな、お前の人生だから」
「人間、自分のことが一番わからない。ひとのことはよくわかる。
自分では、自分のいい所しか見えていないものだ。
だから、人を嫌うな。もし、自分を悪く言う人がいても、気が合わんなと思え。」
「二、三人に嫌われても、反対を向けば一億人いる。
お前が好きな人がおっても、その人も誰かに嫌われている。
お前もいい人やと言われていても、お前を嫌いな人もいっぱいいる。
世の中、それで成り立っていると」
「一億円あったって、金魚一匹つくれんばい」
「嫌われているということは、目立っているということや」

などなど、一読すれば百倍元気の出る本です。

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