2005年11月3日木曜日

「アジアの地獄」(小学館文庫)

それ行けバックパッカーズシリーズの2作目。
2000年7月1日初刷。定価476円+税をリサイクルショップで210円で購入。

今度は、バックパッカーたちがアジアのあちこち(といっても、ペルーやイスラエルの話もあるが)で、いろんなトラブルに巻き込まれる話の集合。

トラブルといっても、金はもっていなくて、危険なところにもふらふら立ち入るし、たいていの食べ物や生水は口にするし、清潔さもそこそこ、といった、おなじみのバックパッカーたちの遭遇するトラブルだから、そのネタも種々雑多。

インドで三回も赤痢にかかったり(しかもアメーバ赤痢から細菌性赤痢まで)、東南アジアの辛い料理に舌鼓をうったは良いが、おんぼろバスにのって痔を再発させたりといった病気のトラブルから、ぼったくりのシクロの運転手を殴って退散させたら、後で集団で追いかけられ、逃走に使ったタクシーにぼられるといった暴力的なものや、オーバーブッキングで日本帰国が2日遅れ、おかげで大事な商談を逃がし、会社は辞職、恋人は逃げるといいったことになる商社マンなど。

そして、果ては、イスラエルで、アラブのスパイと間違えられたり、といったトラブルまで満載。一番笑ってしまたトラブルは、妹を無理やりバックパックに誘った姉は結局、安宿や屋台になじめないままだったが、妹は、あっという間に一人前のバックパッカーになって姉を羨ましがらせる話。

きっとバックパッカーたちは、こういった話を旅の勲章にしていくんだろうから、きっと、この手の話は後を絶たないだろう。バックパッカーの皆さん、命だけはお大事に

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