少しばかり、中身について言うと、氏が、本書の中で、「失敗で潰れない」として紹介しているのが
「逃げる」「他人のせいにする」「おいしいいものを食べる」「お酒を飲む」「眠る」「気晴らしをする」「愚痴をいう」
という7つ。
一見すると、かなりネガティブであったり、道徳の教科書だったら噴飯物といったところもあるのだが、そこは理屈や修身の世界でどうこう、というより、「失敗」からどう立ち直り、ポジションの回復を図っていくかという視点からの本なので、目くじらをたてるべきでないし、また有効な手法でもある。
「失敗」をしている状態というのは「エネルギーが漏れてしまっている状態」であるから、その漏れをどう塞ぎ、失われたエネルギーをどう充填していくか、というのが「回復力」の根幹というのが、本書の主張であると思え、そういう視点で「失敗からの回復」をとらえるのは、結構斬新で、テクニカルな視点で「失敗」をとらえることができ、クールでいい。
「失敗」は何か事を起こそうとすれば付き物であるし、普通にしていても、向こうからやってくることもある。大抵のことにはメゲずに生きたいと思っている人に勧めたい一冊。
0 件のコメント:
コメントを投稿