2011年12月26日月曜日

『池上 彰 「<わかりやすさ>の勉強法」(講談社現代新書)』読後感

自分ではわかりやすく説明しているつもりでも、聞いている方からみると、あの人の話は、よくわからないからなー、というのはよくあること、その改善を、週刊子どもニュースの解説で定評のある、池上彰氏のノウハウを学ぼうか、と思って読んだら、ちょっと思惑が違った。

プレゼンの技術、スキルを解説というよりも、分かりやすい話をするのに心がけることや、それに至る情報の取り方と整理の仕方といったものについての、エッセイ風の読み物といった方がいい。どことなく、デジタルに冷たくて、アナログに偏っている風のあるのは、このお年頃の方にはよくあることなのだが、個人的にはちょっと不満。

ただ、例えばノートの使い方とか、分かりやすい説明を行うためには「絵を描ける説明にする」とか、「まずは『聞き上手』になること」といったところは、道しるべにすべき。

これを読めば、プレゼンの達人に、ってなわけにはいかないが、デキのいいプレゼンターになるための助走をつける軽い読み物という感じで読めばよいと思います。

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