石川悟司 「ノートは表だけ使いなさい」(フォレスト出版)

2011年5月31日火曜日

ノート術

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本書で紹介されているのは、どちらかというとアナログ系のノート術である。最近のEvernoteを初めとしたクラウドのアプリを使っているガジェット好きには、ちょっと不満が残るかもしれないが、一方で紙のメモやノートを中心としたノート術なので、デジタル系はちょっと抵抗感が・・という向きには、素直に取り組めるTipsが多い。

あえて乱暴に、筆者のノート術の基本を要約すると

会議や打ち合わせの際は

①とにかくなんでも書いて、情報をメモやノートに保存しておく(情報を原型のまま残し、鮮度と精度を冷凍保存する)。

その際、レスポンスを高めるため、メモの裏は言うに及ばずノートの裏も使わない。

②記録したものは整理して、(誰かの)ToDoに落とし込む。

アイデアや企画をまとめるときは、

①手のひらサイズのメモの、自分の感性にひっかかったものはなんでも書く
②書き留めたキーワードのうち、さらに気になったもの、今後の展開につながりそうなものをA5のノートに移し、それを掘り下げる
③最後にA4のノートで情報をまとめたり、つなぎあわせて企画にしていく

という流れをつくる。

これらからタスクを整理し、「ToDoリスト」や「今日やることリスト」に落とし込んでいって処理していく。

そして、究極の目標である、"出来るだけ多くのスキマ時間をつく"って、スキマ時間に自分のやりたい仕事をして、楽しむと同時にクォリティも向上させる

といった感じかな。

実際にやるとなると難しいのだが、こういったビジネス書を読んでいる間は、なんかできそうになるのが不思議。
美崎栄一郎氏や奥野宣之氏ほどのインパクトはないけれど、手堅いノート術の本としてどうぞ。

最後に目次を紹介してこのレビューは終わりとしよう。



プロローグ できるビジネスパーソンの情報活用術とは?
ー仕事を「見える化」することで公立が10倍アップするー

1 「仕事のノート」と「学生のノート:は違う
2 なぜ、ノートに「見える化」が重要なのか
3 「自分との約束」と「人との約束」を守ろう
4 今すぐ、パソコンのメモ機能を使わないようにしよう
第1章 これであなたもできるビジネスパーソン
ー誰も教えてくれなかったメモ・ノート術の基本をマスターしようー

1 なぜメモやノートが最低限のビジネススキルなのか
2 ビジネススタイルを変える方法
3 なぜ、電話のメモが超重要なのか
4 人間関係が良くなるノートの使い方
5 なぜ、あなたは「会議」が苦手なのか?

第2章 ライバルに差をつけるための3つの方法
ー発想・アイデアを生むノート術ー

1 すべてのビジネス・パーソンに必要なこと
2 イシカワ流 思考を現実化する方法

第3章 なぜ、ノートで仕事もプライベートもうまくいくのか
ーできるビジネスパーソンの時間を生む技術ー

1 なぜ「スキマ時間」の仕事が重要なのか?
2 最小の時間で最大の成果を出す方法
3 「スキマ時間」の見つけ方

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日本の人口最少県の住人。なりわいは行政書士。読書好き、ガジェット好きの昭和人です。

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