2014年1月25日土曜日

kindle 角川70%セールに思う

今日現在、まだセールは継続中のようなのだが、開始早々からかなりのサイトで取り上げられていたし、倉下氏の「カドカワ70%セール雑感」といったこのセールを一つの社会現象としてとりあげるところもでてきたりしている。
 
個人的には、小説とビジネス書数点を購入させていただいたき有り難いところで、既に電子書籍を購入している層の購買意欲をそそるのは間違いないのだが、電子書籍派を増加する方向にいくか、となるとそのあたりは疑問視している。
 
というのもAmazonがKindle旋風を巻き起こし、日本でも電子書籍全盛となり紙の書籍は絶滅するのでは、ということがよく言われたのだが、現実はけしてそうはならず、かといって電子書籍が増えたといっても書籍自体の購入数はさほど激増しているとも思えず、なんとなく普段から本を読む層の内、電子系に親和性のある層を取り込んでいるだけのような気がして、そのあたり、アメリカの情勢とは違うのかもしれない(もっとも、アメリカでも紙の書籍いまだ強しという話もあるので、ことは単純でないのかもしれないが(AFP BBニュース 「紙の書籍の存在感未だ強し 米調査結果」
 
で、こんなに電子書籍派が増えていかないのは、やはり本好きというのは、「本」というものに質感と所有感が大事で、「買う」→「手にとる」→「ページをめくる」という行為そのものが、本の情報を取得するという行為と同等に好きなのでは、ということなのかも、と思っているところ。そうなると、電子書籍は、「物理的にめくることのできる電子本」が出現しない限り爆発的な普及はしないことになるのだが、電子書籍推進派としては寂しい限り。
 
ただ最近では、紙の本発売からわずかの期間で電子書籍化されるものは増えてきているようだし、旬が過ぎるのが早いビジネス本や、リアル書店に行ってもなかなか置いていない昔のベストセラーや古典本(特に田舎の本屋では注文しないと入手はかなり困難ですな)などは、電子書籍化をどんどんやって欲しいと、関係各位に切にお願いする次第なのである。
 

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