ライブドア騒動の余波・・・人の働くスタイル

2006年1月23日月曜日

リモートワーク

t f B! P L
日常のごく細かなことを中心としたブログなので、世間で騒ぎになっていることは余りとりあげないつもりなのだが、このたびのライブドアの騒動で、私のまわりで一番話題になったのは、以前、ジェイコム株の売買で2億円余りの利益をあげていた27歳の個人投資家の青年が、今度は3億円ぐらい損してしまった、と日本TVにでていた話。
家人たちの話題の中心は、株で儲けた損した、というのではなく会社にも勤めず、自宅でのネット取引で160万円の元手を数年間で数億円の財産にしたということ。おまけに2億円の豪邸を建てたが、そのほかは金の使い道がない、といったあたり。
ネタのほとんどは週刊誌から得ている話なので、どこまで真実がどうかを確かめるすべはないのだが、私が興味をもったのは、「働き方のスタイル」の点。
実は、精神状態がすぐれないこともあって、時折仕事に出かけるのが、すごく億劫になる。できれば、PCなどを整備した自宅でネットで仕事ができないか、と思うことしきり(要は人に合うのが極度に面倒になっているのだ)なので、この青年投資家の、ネオニートな働き方には、かなり惹かれるものがある。

もちろん、面倒でありながら出勤して仕事はする。しかし、実際に仕事場に来て何をやっているかというと、PCで資料の修正や作成をしたり、部下の報告を受けて資料の点検、そして上司への説明といったことで、仕事場でないとダメな点は、対面での説明の部分だけ。
なんとかならないかなー、と思うが、大勢は仕事場に集中する方向が健在で、いくらネットや電子技術が進んでも、働き方のスタイルは、容易に変わろうとしていない。
e-JAPANなどでは、オフィスではなくネットワークを使って自宅で働くスタイル(テレワークというのかな)を今後の就労の目玉にしたいらしい。
電子政府・電子情報チャネルのCyberGovernment Onlineでは、2005年5月のちょっと古い記事だが、こんな風にとりあげている。
「(テレワークとは)オフィスに通勤するのではなく、自宅や外出先などからインターネットや携帯電話などの情報通信技術を活用することで、場所や時間にとらわれずに仕事をする働き方のこと。「遠く」を表す「tele」と「働く」を表す「work」をつなげた造語である。
個人でもブロードバンド環境が手に入り、インターネットへ接続可能なホテルや喫茶店が増えるなど、いつでも、どこでも利用できる「ユビキタスネットワーク」の環境が整うにつれ、このような働き方が可能になってきた。
テレワークでは、毎日の通勤から解放されることによって時間的、精神的ゆとりを持てる上、育児や介護をしながら働いたり、自然豊かな地方で暮らしながら働いたりと、個人のライフスタイルに柔軟性を持たせられる。
また、テレワークが普及すれば、個人や企業は地方へ分散していくと考えられるため、地方の活性化、および都市部の通勤ラッシュや交通渋滞の解消、ひいては大気汚染やエネルギー問題の改善にもつながるものとして期待されている。
このような点から、e-Japan戦略IIでは2010年までにテレワーカーが就業者の2割を占めることを目標として掲げており、国土交通省もテレワークの普及を推進している。また、総務省では、国全体のテレワーク推進の手本となるべく、2005年に国家公務員初のテレワークを試行。他にも、テレワークにおけるセキュリティに関する検討とその結果報告などに取り組んでいる。」
こうしたサイトなどの情報を鵜呑みにすると、諸外国では、いわゆるホームオフィス的な働き方をする層がかなり増えてきているようだから、日本も、あと数年すれば劇的に増える可能性がないとはいえないのだが、面と向かって阿吽の呼吸を読み取ることが必要とされる日本のビジネス環境で、理屈だけでは増えていかないような予感も一方ではする。
翻って、昔、といっても私の子供の頃はどうだったかな、と思い起こすと、ここまでの仕事場への集中は進んでいなかったように思うのだが、どうだろうか。
今よりサラリーマンの層も薄かったこともあるだろうし、自営業でも、職住近接どころか一緒だったケースが今より多かったように思える。
農家は言うに及ばず、家業が八百屋や魚屋などの個人商店であった同級生も、今より多かったように思うし、建設業などを営んでいる家も、自宅がそのままオフィスであったケースが大方であったように思う。
うちの父親はサラリーマンで、しかも母親も働いていたから、当時の高度成長の中で残業も多く休日も接待ゴルフなどで不在のことが多かった。
こうした環境の中で、親がいつも近くにいる同級生たちを羨む一方で、当時の言葉で言えば「カギっ子」という形で、一人っきりで何かをしなければいけない、ということに慣れていったのかもしれない。
こういった幼少期の原体験が、今、仕事場で仕事をすることが鬱陶しいことの根底にあるのかもしれない。
と書き進んだところで、最初の「働き方のスタイルを考えてみよう」ということから、外れ始めたことに気が付いた。
この稿は次へ続く、ということにしよう・・・

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