2006年1月27日金曜日

大学入試と合否電報

Japan.internet.comで大学入試に関してこんな記事を見つけた。

「インターネットコム株式会社とエクスプレスリサーチが行った入試とインターネットに関する調査によると、受験生とその家族の9割近くが、入試問題速報をインターネットで閲覧したいと思っていることがわかった。
調査対象は、大学や専門学校の受験生やその家族、345人。
調査によると、入試問題の解答・解説・分析をインターネットで閲覧したい、と回答したのは、全体の89.6%(309人)にも及んだ。また閲覧する機器としては PC が97.4%(301人)と、携帯電話の1.9%(6人)を圧倒的に抑えた。
一方、入試合否の通知を受ける手段は、トップが「手紙やはがき」で34.2%(118人)、ついで「PC メール」27.0%(93人)、「電報」14.2%(49人)、「携帯メール」12.8%(44人)だった。]

というもの。
入試問題の閲覧をインターネットで、というのはネットで見る容易性と、紙とかでもらうのであれば、きっと、大学まで出向いたりとか、何か別の小難しい申請をしたりとかが省けるのではないか、という心理が反映しているのかもしれないが、おっ、と思ったのは、入試合否の連絡の最上位が「手紙やはがき」というところ。PCメールと携帯メールを合算すれば、39.8%になるので、「メール」という選択肢であれば最上位は変わったかもしれないが、いずれにせよ、手紙派は多い。
やはり人生の重要イベントは、「紙」ということなのかーーと思いをはせたところで、「電報」という選択肢があるのに気づく。

私が大学受験した頃、遠隔地からの受験生に合否を知らせる「合否電報」の商売を大学のサークルなんかがやってものだが、今はどうかいな、と思って検索してみると、大学などの受験案内には、「こうした合否電報を大学近くで商っている者がいるが、本学とは関係ない」ってなことが入っている。
しかも、合否の確認もせずに不合格の電報打つ学生が捕まったとかいう記事もあって、どうやら、この商売まだ健在らしい。
大学が合格発表を学内への掲示とかだけでなく、インターネットで公開すれば、雲散霧消してしまう学生の商売かと思っていたが、どうやら、学校側のサービス不足に助けられているというわけか。
まあ、大学の入試の時にしかできない、なにか初鰹や桜もちのような季節物商売なのだが、きっと数十年すれば、紙芝居屋とかロバのパン屋とかと一緒で、昔をなつかしむアイテムになるんだろうなー、と思うのである。

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