ただ、地方の海産物の常として、有名になればなるほど、都会の市場に出荷されて地元ではなかなかお目にかかれなくなるのが、昨今の若者流出と同じ。中央と辺境の関係性は同じパターンをたどるのが不思議ではあるが、抗いようのない原則めいたものを感じて寂しくはなる。
その点、地方・辺境に独自の文化や風物を残させた「江戸時代」のシステムは地方の連携の面でどうか、というところはあるが地方活性化の点ではなかなかのものと改めて思う。地方創生は、江戸期に帰れ、がスローガンかな、と傍観者が呟いてみる。
とはいえ、とにかくマグロである。
家族全員分を一皿に盛って、ドンと出す。
マグロには豪快さが必須である。
近海物ものゆえ身は柔らかい方なので、あれこれ考えず、たまり醤油につけ、ワサビを載せてまず一切れ食す。マグロの甘さがよし。
次は鉄火丼風。たまり醤油にワサビをガシガシと溶いてマグロを一切れ、二切れ、三切れと軽く「漬け」にして白ご飯に乗っけてワシワシと食し、ひとまず休憩。
がっつりいきたいところではあるが、家族全員分というところで自然と抑制が入るのが、家庭の刺身料理の特徴ではあるな〜。
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