2012年1月13日金曜日

英国では電子書籍の売り上げ増がリアル書店に影響しているらしい

IT mediaの ebook userによると
 
 英BBCの報道によると、英国の書店業界における2012年度の紙書籍売上高が前年比で4.6%低下したことが、書店POSデータなどを集計している現地Nielsen Bookscanによって明らかにされたとのこと。
 
最近の電子書籍や書店に関する報道をみていると欧米と違い、リアルの書店や本は、けしてなくならないし、減少も限定的で、紙の本優勢という話が多いのだが、大方の予想より以上に販売数や書店数を減らすのではないかと思っている。
もちろん、紙の本はなくならないと思うし、いくら若い世代になっても、紙の本の購入の簡単さと取扱いに簡単さは薄れることはないと思っている(現にうちの中学生の息子も、Koboなどの端末より紙の本を好んで読んでいる)
 
ただ、書店というものはどうだろう。
地方書店の事情でよく言われるように、売れっ子本は出版社から配送される数もごく限られてしまい、もともと狭い店頭に並べられるのは、ごく限られたものになってしまっていることを考えると(今、週刊誌などのトップの売り上げを誇るのは、書店ではなくてコンビニらしいからね)、個人的には、これまで以上にAmazonをはじめとしたネット販売が買い物の主流となり、さらには電子書籍の普及を考えると、地方の書店、とりわけ中小の書店というものの先行きはうーむ、と思ってしまう。
当然、書店の中にも、本に関するアドバイスとかレファレンスを、その店のオーナーあたりがやってくれる特色ある書店はあることはあるのだが、そのレファレンス機能自体も、ネットで膨大に紹介される各種の書評で代用されてしまうようになってしまうのではなかろうか。
 
ひょっとすると、将来は出版社や作者の委託を受けて、リアルの本を目で確かめたりする、展示場的な存在に書店がなってしまうのかもしれないな、と妄想するのであった。
 
とはいっても、まだまだ頑張っている地方の書店は多いらしい。ひとまず頑張ってね、エールを送ろう。
 

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