2011年8月27日土曜日

決断の速さを裏付けるのは「情報」

IT media エグゼクティブの「韓国企業の強さの秘密は「情報」重視の経営」によると
 
サムスン電子の決断の速さを裏付けているのは「情報」で、サムスンのCEOは、グローバルに存在している全ての拠点から上がってくるタイムリーな「情報」を把握できるようになっており、しかも、各拠点の責任者がCEOに情報を報告する歳、プレゼンテーション資料を別途作成する必要はなく、システムが出力する情報が、そのままCEOに伝わる仕組みになっている由
 
もちろん、このシステムを構築し、メンテし、しかもこのシステムを使わせるために専任のチームの存在(このチームはシステムが使いこなせない事業責任者の更迭もできるらしい)あっての運用なのだろうが、プレゼンテーション資料の作成を必要とせず、生データを判断責任者に届ける仕組み、というのは、なかなかできないし、責任者自体がついつい、部下の資料の加工を頼みにしてしまいがち。
 
 
部下が加工を施したプレゼンテーション資料は、取引の相手方への説明に利用するのはいいが、そのプレゼンテーション資料だけをたよりに判断を下すと、確かに部下の「判断」の枠内で、責任者も判断してしまうという危険性も包含してしまうことになる。
 
といって、生データというのは、時間の制約のある中では、なかなか読みこなすのに時間がかかるのが難点。
 
 
要は、責任者が判断を下すに必要な生データを、どれだけ簡便で、見やすい形で入手できるかに、仕事の成否がかかっているということなのかしら。「現場で判断しろ」とはいいながら、現場の瑣末なことに溺れていては、判断を間違ってしまうことがある、ってなことにある意味通じる話では、と思った次第。

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