2005年10月8日土曜日

ゲッツ板谷 「タイ怪人紀行」(角川文庫)

ゲッツ板谷(金髪デブ)と鴨志田 譲(兵隊ヤクザ)、はせぴょん(やたらいいかげんらしい場へ編集者)の繰り広げる、乱暴な紀行記第1弾。舞台はタイ。
1枚目の写真の女の子は無邪気で可愛いが、あとは不思議なおっさんたちの写真多。
鴨志田さんは、たしかに漫画家の西原理恵子さんの旦那さんだったことがある人だけど、この本で読む限り、ぶち切れしやすい、危険な人らしい。それにも負けず、ゲッツさんも危険なにおうがするのは私の気のせいではないだろうし、その二人が東南アジア、「タイ」となる危険とトラブルは倍加していくのは間違いない。
それにしても、こうした危険な人たちには、どうして同じような危険な人や出来事が寄ってくるのだろう。日本で金持ちのボンボンとおもわれているトゥクトゥクのドライバー、
やたら吐きまくる麻薬治療の寺院。タイで最強であったバレーボールチームのオカマのキャプテン。うそくさい(本当らしいものもないのかもそれないが)心霊治療のおばさん、
ミイラや切断された腕などが陳列されていてタイ人に人気の外科博物館。
極めつけは、ゲッツさんのレモンちゃん(ちなみにオカマ)への悲恋物語かな。

タイ料理や下川裕治さん風のとろとろとしたタイ紀行を期待すると裏切られるが、タイの奇人や得体のしれない物事を、はたから見物しようという気持ちで読むとよい。

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