2005年10月11日火曜日

ジェフリー・ディーヴァー 「生まれついての悪人」(ハヤカワミステリマガジン 2005.4月号)

最近、積読状態だったSFマガジンとミステリマガジンを集中的に読んでいるので、その中から。ミステリマガジンの2005.4月号は「悪女特集」
出だしは、年老いた母親が、出て行った娘と過ごした頃を思い起こすことから始まる。小さな頃は、無邪気だった娘が、だんだん親の言うことを聞かなくなっていくこと。悪い仲間と付き合い始め、外泊も多くなってきたこと、などが追想される。どうも、この娘、母親だけでなく父親にも反発していたらしい。
母親は、裁縫が得意で、父親は親譲りの倉庫業を営んでいるらしい。
娘はティーンエージャーの頃、万引きでつかまったことも。
その後、現在へと移り、娘が母親のところへ会いにくる場面へ。
母親は、宝石店での銃撃戦にまきこまれて腕に古傷を負っているらしい。
母親が今住んでいる小さな(しかし調度品は贅沢な)家へ娘が会いにくることに。
娘の不行跡の始末をつけようと、母親は護身用の銃を手にするが、撃てない。
そして二人が庭に出たとき、警察が到着するが・・・。
といったところで、娘が実は刑事になっていて、実は母親と父親は、強盗と盗品売買を手広くやっている、筋金入りの悪党であることが娘の口から喋られる。娘の手で母親は手錠をかけられるが、母親は、ろくでもない娘だと。
万引きは、親の盗んだものを返しにいってつかまったもの、悪い友達は、盗みに手を染めない優等生たち、といったことらしい。
最後まで読めば、なんとはない落ちなのかもしれないが、娘を持ってい父親としては、だまされてしまう短編。

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