2013年8月18日日曜日

手仕事の効用

最近、家庭菜園に凝っていてキュウリやらトマトやらをつくって悦に入っているのだが、この効用といえば、仕事の面倒くささや思うようにならなくてクサクサしている時、汗だくになって手を動かす、という作業によって何かしら浄化できるのと、考えあぐねてもやもやしてることがふいに整理がつくようなことがあることだ。
 
そんな「手を動かす」ということの効用を「シゴタノ」の倉下氏の「カードシステム・情報の整理・EVERNOTE」のエントリーの
 
これは、いくつか考えたことを、簡単にまとめて京大式サイズの情報カードに記入したもの。箱には入れず、クリップで留めて机の横に立てかけてあります。向き不向きはあるにしても、「手を動かして、情報をまとめる」のはなかなか効果的なのです。もちろん、こうした作成した情報カードは保存しておきながらも、スキャンや撮影をしてEvernoteに取り込みます。
 
(中略)
 
物理的存在に定着させることで、情報を手で操作できるようになる。これがカード式の魅力です。これは発想プロセスにおいて、大きな影響を与える可能性があります。なので、私はEvernoteに取り込んである情報カードも捨てずに保管しておき、たまにパラパラめくったり、並べてみたりして、発想を楽しみます。
 
というあたりを読んでいて、情報整理とかアイデアのまとめとでも手仕事、手作業の効用というものがあるような思いがしている。
この手作業の有用性がデジタルなツールをつかいこなしている人が手書きのメモ、手帳やノートというアナログなものを仕事や企画のツールとして根強く使っている理由でもあるのだろう。
そして、こうした手書きや手作業の部分は、今のところデジタルな部分で置き換えることがなかなか難しいような機が個人的にはしている。
例えば、タブレットの手書きアプリやスタイラスペンなど高性能なもものはいろんなところで紹介されているし(例えばPRESIDENT「考えをまとめ、アイデアを出す〜「スマホ&タブレット 便利アプリ」ではコンパクトにまとめてある)、自分でもその一部は使っているのだが、どうもこうしたタブレットで手書きアプリでプランをまとめていくときと、紙に手書きで、うまくいかないところをガシガシ斜線を引きながらまとめていくときとでは、気の入り方なりまとまり具合がひと味違うような気がするのである。もちろん、いずれの場合も最終的にはPCでオフィスソフトなりをつかって綺麗にするので、単なるまとめの一段階にすぎないのだが、できばえが違っているような気がしてならない。
 
アナログから抜けきれていないといえばそれまでなのだが、手作業というものには精神面でもなにか効用があるような気がしてならないのだがどうだろうか。
 

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