2013年8月17日土曜日

電子書籍は若者から敬遠されているのか?

Bookiliveの「電子書籍の利用に関する意識調査」によると、20代のうち69.9%が「紙の本で読む方が好き」という回答が多く、また60代〜70代で電子書籍を選んだ理由は「価格が安い」が一番で、情報機器に対する抵抗感が強い層ほど"安さ"というメリットがないと電子書籍の利用に至らない。とITmedia が「若い人ほど紙が好きー電子書籍に対する利用調査結果」で伝えているのだが、この調査母体が東京国際ブックフェアの来場者を対象としたものととなれば、まあ納得というところか。
 
というのも偏見かもしれないが、ブックフェアに行こうか、と思い立つ人は若者に限らず、いわゆる「本好き」であるには間違いなくて、「本好き」というのは大概の場合、「紙の本好き」であることが多く、電子書籍に抵抗のない層というのは、「本」をデータあるいはテキストとして読むのに抵抗のない層なのではないか、と個人的には思っていて、電子書籍の利用頻度を調査するのはこの調査母体はちょっとどうかな、と感じた次第である。
 
個人的には本の「自炊派」でもあり、新刊を買っても、どうかすると自炊してしまって電子媒体で読む、といったこともやる「電子書籍推進派」としては、「紙の本」信仰は、読書好きかどうか、若者かどうかに関係なく、「読む」という行為に集中するために「紙」の触感があったほうが集中できるかどうか、また、それが安価に手に入るかといった嗜好の問題なのでは、と考えているのである。
Kindleショックから数月経過したところ、いい加減、電子書籍の市民権を認めて、紙一辺倒に押し戻そうという動きは大概にしてほしいところなんですがね〜。
 

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