自己啓発本、とりわけ女性の書く本は、結構煽られるものが多いのだが、今回取り上げる早起き本2冊もそんな類。
早起きのきっかけは池田千恵さんの方がワタミでの勤務や外資系コンサルに入ったのをきっかけに「食」の勉強を始めたことであったり、枝広淳子さんの場合は子育てをしながら同時通訳などの仕事を満足のいく形で続けるため、とかそれぞれであるのだが、双方とも、人生をめいっぱい使おうとどん欲なあたりが共通点か。
で比べてみると、さすがに枝広さんの2時起きっていうのはハードルが高そうで、池田さんの4時起きあたりからスタートするのがいい。特に池田さんの場合は
「朝4時起きをラクにする仕組み化のアイデア」として
①早起きしない家族と、あえて一緒の部屋で寝る
(しかも目覚ましは振動型ではなく音が鳴るタイプで。なりっぱなしにしておくと家族の目も覚ましてしまうので、2度寝がなくなる)
②熱いシャワーを浴びる
③不特定多数に早起き宣言をする
④あえて「やり残し」を作り、自分を追い込む
⑤前日に「朝やることリスト」」を作り、自分を追い込む(やらないといけないことをリストアップして、やっていない状態をつくって、自分を気持ち悪い状態にしておくということらしい)
⑥休日の朝はマル秘の予定をいれる
(サロンの予約とか、打ち合わせのアポイントをいれる)
⑦早起きできた自分にごほうびを出す
といった早起きのためのノウハウも掲載されているので、最初に読むとしたらこちらが良いかも。
構成は
池田千恵さんの「『朝4時起き』ですべてがうまく回りだす」が
1 少しでも楽に朝4時起きをするには?
①朝4時起きを楽勝にするための「割り切り」
②朝4時起きを楽勝にするための「仕組み化」
③自分の睡眠パターンを把握する
④失敗した!というときはどうする?
2 そもそも私が早起きを始めた理由
①早起きのきっかけー挫折からの脱却
②メリットがあるから朝4時起きを続けられる
3 朝4時起きで得した時間を仕事に活かす
①ワタミで学んだこと、実践したこと
②外資系コンサル会社で学んだこと、実践したこと
4 朝4時起きで最適なワーク・ライフ・バランスを
①「24時間仕事バカ」より「遊びが仕事、仕事が遊び」を目指そう
②仕事を遊びに変えるためのちょっとしたコツ
5 ワークとライフを上手に融合させる方法
①手帳によるスケジュール管理
②PC上のカレンダーも活用
③その他のグッズ活用法
④朝の準備も効率的に活用する
枝広淳子「朝2時起きでなんでもできる」が
第1章 はじまりは夢と思いつき
1 フツーの主婦が「同時通訳」を目指す
2 私のバックキャスティング人生
3 自分をマネジメントするシステム
第2章 走り出したら、とまらない
1 プロへの道が見えてきた
2 駆け出し通訳者、ただいまスタート
3 「環境」のめくるめく世界へ
第3章 ストレスゼロ、やりたいことは全部やる!
という構成。
まあ、早起き本に興味がありそうな人は、早起きすれば、こんなことできそう、とか、こんな余裕も、といった早起きした時間の使い道は、すでにあれこれ妄想しているだろうから、むしろ早起きするための自分に適したテクニックあたりを、こうした早起き本からすくい上げるつもりで読んだ方がいいかもしれない。そういう意味では枝広さんの本は、自己学習のためのテクニックという側面が強いかな。
いずれにせよ、早起きのメリットは誰でもわかるが、問題は実際に継続して起きられるかだよなーと、悩んでいる人は、こうした本を大量に読んで、自分を煽るのが一番かもしれないですね。
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