2019年2月9日土曜日

我が家で「長崎ちゃんぽん」を食す

明日の夜の仕事の飲み会があって、連休のど真ん中を射抜かれる形になっているので、本日のお昼はおとなしく我が家で。
こんな時に面倒でないのが麺類ということで、久々に「長崎ちゃんぽん」のレトルトものに野菜をたっぷり足して食す。



子供の頃はこういう「白湯」系スープの麺類というのは、こちらの山陰地方にはなくて、大学時代に東京で過ごした時に初めて食して、カルチャーショックを感じた記憶がある。もっとも、マックのハンバーガーやシェーキーズのPIZZAの時に感じた「都会人になったぞー」という感じではなくて、「日本には。こんなのあるんだ」といった感じではありますがね。

で、こういう食文化の多様さ、レパートリーの豊富さというのが、昔の地方部と都市部の違いの顕著なところで、こうした「食」の多様さというのは、自分が馴染みのないもの、あるいは自分が苦手な食べ物を好む人がいることを容認することにも繋がり、それは価値観の多様さの容認にも繋がっているような気がする。

高度経済成長時代からバブル時代を経て、都市部も地方部も、チェーン店文化が「食」の世界を席巻することになって、それは、「味」の統一化をすすめるとともに、「思考」の形態の統一も進めたことになったような気がする。

そして、その「統一」が、価値観の多様化を認める方向へ進んだかどうかは、少し疑問が残るな、と思う、三連休初日の昼下がりでありました。

ちなみに、長崎ちゃんぽんは、そもそも「長崎県」のしっぽくに由来する「郷土食」の部類で以前はここまで流布していなかった気がする。ここまで全国区になったのは、リンガーハットの功績であるのだろうが、地方の郷土食がメジャーになるってのは、かつては「地方の力」はまだまだ健在であっのだな、と味覚の面でも一極支配が進んでいる現在の状況の嘆息するのである。

リンガーハットのことに興味が湧いた方には、こんな本もでていますな。




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