2018年5月14日月曜日

AIによる「雇用喪失時代」に何が求められるのか

 

AIによって雇用が奪われるという問題で、最近気になった記事がこれ。ひとつはPRESIBDENT ONLINEで「10年後にはドライバーの仕事は消滅するー123万人の雇用が喪失する恐れ」というもので、要点は

・AIの進化によって、タクシードライバー、トラックドライバーといった職種は、自動運転の普及によって2025年までに消滅。銀行員、弁護士も風前の灯火

・20年後には、経営者、医者などが消滅あるいは削減の対象に

・一方、指の細かな作業のいるコンビニ店員、大工などは生き残る可能性大

もうひとつはBUSINESS INSIDERの「ロボットが奪い始めた人間の雇用ーバリスタ・ロボットは1時間あたり120杯のコーヒーをつくる」では

・アメリカの人気コーヒー・ロースターはベンチャー企業と提携し、バリスタ・ロボットをつくった。

・人件費が抑えられるため、そのチェーン店のコーヒー代は安価。

・人件費の高騰により、ファスト・フード・チェーンのうち、マクドナルドなどの大きなチェーン店は小型店舗やモバイル端末による注文にシフト。より小規模なチェーン店は店舗全体の自動化に取り組んでいる

ということで、ファーストフードを始め、小売店の無人化は今後。AIの進化・浸透によって進む一方のようだ。

卑近な例で言えば、コンビニ・コーヒーの普及によって、喫茶店などが駆逐されているのもその先駆けと行っていいと思う。

で、こんなご時勢ではあるのだが、これから出てきそうなのは「空間ビジネス」のような気がしますね。もともと喫茶店が流行っていたのは、コーヒーの旨さということもあるのだが、落ち着ける空間の提供ということも大きかったように思う。そうであれば、いっそ人の役割は、居心地の良い空間提供のためのお世話、ぐらいに割り切って、旨いコーヒー提供はAIに任せて、「空間づくり」と「空間提供」に専念するというビジネスも出てきそうですね。

例えば、コーヒーはあまり上手くないけど、話上手で相談に乗ってくれる、喫茶店のマスター、あるいはスナックのママさん的なものですかね。AIの浸透は留まることはないだろうから、「人」の手でしか提供できないものは何か?といった視点でこれからの仕事は考えないといけないんでしょうね。

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