ノマド論争などではいろいろと物議のあった大石哲之氏なのだが、Kindle本でかなり購入しやすいい価格で提供されていたので、おもわず購入してみた。
内容的には、コンサルタントという仕事を媒介にして、いかに短期間で、いかに効果的な提案をするためには、どういう読書法をしたらいいのか、ということに絞って書かれているのが本書。
構成は
第1章 1冊の本から多くを学ばない
第2章 読むべき本はこうして選ぶ
第3章 「ロジカルシンキング」で本を読む
第4章 読書を確実な成果につなげる
となっていて、基本的に「いい仕事」をするための読書はどうしたらいいか、に絞った本といっていい。
章ごとの要約は書評でもなんでもない、と本書の中でも厳しく注意されているので、私的に印象の残ったあたりを引用すると
本を読むときのポイントは
①本を全部読もうとしない。始めから読まない
②必要な部分はゆっくりでもいいので考えながら読む
③事実、解釈、アクションを読み分ける
④読書のPDCAサイクルを回す
⑤読むことに集中できない要素は思い切って排除する
で、「本」というものを聖物化しないためには
本に対してもウェブと同じような感覚で接する。本も情報を売るための一つのツールと割り切る
本は1500円の紙束コレクションだと考える
といったところとか
未知の分野を効率的に、しかも短時間に学ぶには
同じテーマの複数の本を同時に買う(最低でも5冊、多い場合は10冊)
買った本を集中して読む
1冊の本を丁寧に読むより、10冊をラフに読んだほうが理解のスピードは速い
10冊読んで、同じことが出てきているものは、その分野のスキル取得にあたって、肝となる部分。なので、その肝の部分だけをしっかり身につければいい
といったところか。
まあ、なににせよ知的生産を「より速く」「より効率的に」「より価値あるものを」提供するか、といったことに特化した方法論が記述されていると考えていい。
このレビューを書いた現在、かなりの低価で提供されている。特売セールといっていいだろう。Kindle本が読める端末を所有の方は、あまり悩まずに購入したほうがいいと思う。
本書にあるように「Quick & Dirty」といった具合にね。
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