ここ数日、うちの奥さんが入院していて、入院中の暇つぶしに、と私のKoboに軽めのミステリー(重くなくて、ホラーっぽくもないやつ。病院でこうしたホラー系はちょっと読めないものね)の自炊本やらをいれて渡していたのだが、病院内で看護士さんあたりからは、「へー、これが電子書籍ですか、薄いですねー」とか「初めて見た」といった反応らしい。
まあ、正直のところ、私の住まう辺境地では、Kindle PaperWhiteどころか、Koboの姿なんぞも見ないような状況。iPadあたりはさすがに、個人所有者を持ち歩いている人を見かけるようになり、スマホ人口は急増しているのだが、このあたり、」アーリーアダプターがうじゃうじゃいる都会地とは、事情が大変に異なっているんである。このあたり、明治時代当初、横浜や銀座では盛んに食べられ、文明開花の証のように扱われていた「牛鍋」が、地方部ではまだまだ、どころか肉食(にくじき)の文化すら疎まれていたのと、まあ似たり寄ったりか。
で、牽強付会かもしれないが、こうしたガジェットの普及の遅さというのが、実は、地方の定住人口がなかなか増えず、都会地へ若者が出てしまって帰らない、といった今の地方部での移住定住問題がなかなかはかばかしくいかない原因の一つではなかろうか。
というのも若者のかなりの部分は、様々な分野でのアーリーアダプターであるし、そのアーリーアダプターたちが、それを自慢できない社会ってのは、若い人や少し尖っていて時代をリードする人には、物足りない社会でもあるように思うからだ。
移住定住対策で「自然」を売り物にするのはいいと思うのだが、それとセットでいわゆるネット環境やWifi環境、あるいは都会地の流行情報をいかにダイレクトに流し込むか、かをセットで考えないといけないのかもしれないですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿