2011年11月23日水曜日

マガジンレビュー 日経ビジネス Associe 2011.11.01-11.15合併号「手帳術 2012」

書店に来年の手帳が平積みにされ始め、雑誌で「手帳」や「手帳術」の特集が始まると、「ああ、今年も、もう終わりなんだな」という気持ちにかられる。年度単位の仕事をしている職業なのだが、やはり年が改まって、カレンダーやら手帳やらが変わると、なにかしら良いことがありそうな気がして、気持ちが浮き立ってくる。

個人的には、PDAをCLIEの時分から使い始めていて、今ではiPhoneユーザーなので、一時代前に、システム手帳に凝っていた頃から、とんと手帳からはご無沙汰なのだが、こうした「手帳」特集が出ると思わず買ってしまうのは、やはり、仕事をうまくこなしたり、沈滞しそうになる日々のおくり方に刺激を与えてくれのでは、という淡い期待があるせいだろう。

さて、Associe 2011.11.01-11.15合併号「手帳術 2012」、72ページにたる手帳特集号である。

CONTENTSは「活用の達人たちに学ぶ」「今年の1冊を選ぶ」「もっと便利に」「デジタルを駆使」「改めて考える」となっていて、こういった特集ではおきまりの、手帳術に凝った人の使い方紹介から、手帳のカスタマイズと便利グッズの紹介、そしてほぼ日手帳でおなじみの糸井重里氏のインタビューなど、結構盛りだくさんの内容である。
で、この特集、ちょっと良いね、と思ったのが、特定の手帳に拘った作り方がされていないこと。ともすれば、いまどきの流行り物、例えば「ほぼ日」「モレスキン」(一頃はシステム手帳であり、ふらんくりん・プランナーであったよな)とに偏った構成になりがちなのだが、さすが、日経、達人たちの技も、ルーズリーフの自作から普通のマンスリーやウィークリーの手帳など、製品に拘らない、使い方そのものを紹介する形なのが好もしい。

詳細は、本誌を買ってほしいのだが、デジタル派として思うのは、アナログの手帳の良さというのは、絵とか写真とか、記載できるアイテムの豊富さと、色使いを自由にできることだろう。即時性とあらゆるデバイスとの同期が可能な点で、スケジュールやメモの管理はデジタルに一日の長があると思ってるのだが、手書きを含めた記述の自由度の面では、アナログに席を譲らねばなるまい。

デジーアナ連携の話題が少ないような気もするが、来年の手帳の品定めの参考にするもよし、今までの手帳の使い方のブラッシュアップに使うもよし、果ては、デジタル派がアナログのよさを取り入れる参考にするもよし、ビジネス雑誌の年末の風物詩として、買っておいて損はないと思う。

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