2011年10月2日日曜日

Amazon Fireは何を引き起こすか

Amazonの、いろんな意味でショッキングなタブレットやkindleの従来製品の刷新のニュースから数日たって、ネットのコメント記事も落ち着いてきた感じがするので、ここらで個人的なコメントを残しておく。
コメントでは、やはりappleのiPadへの脅威となるかどうか、といった話が多いと思いきや意外とそのあたりは少ない。
MACLALALA2では「Kindle FireはiPadキラーに非ず、むしろ・・・」としてJim Darlrypleの論評を紹介しているし、ITメディアの+D PC USERの「Amazon、切り札は199ドルの7インチタブレット「Kindle Fire」」も明言はしていないが、「Kindle FireはiPadキラーか」とちょっと懐疑的だ。
確かにスペック的には、カードリーダー、カメラもなく、内臓のメモリでユーザーが使えるのは6G程度でWifiモデルのみ、さらにはGPS機能もない、という、まあ有体にいえば貧弱なスペックなので、高機能を求めるユーザーがiPadから乗り換えるかどうか、というと疑問符がつく(私も、iPad+1としては買うかもしれないが、iPadから乗り換えとなるちょっと?)。しかも、どうやらアプリの入手は一般のアンドロイド・マーケットではなくAmazonの提供するAppストアから、ということらしく(ここらあたりは間違っているかもしれない)、そうなるとAndroidらしくない不自由さも・・。
そういったことを考えると、iPadキラーというよりは、むしろ既存のAndroid端末、とりわけ機能や使い心地より値段の面でiPad同等のレベルにある端末群キラーというべきかも(国産の端末の多くがこのレンジに入っているのでは、という連想はさておき)。今後
Amazonが、このFireを核としながら提供してくるであろう音楽や動画、さらには電子書籍(日本での提供予定が全く見えないのは、かなり悲しいことなのだが)のサービスを考えると、その多くが日本で享受できないとしても、日本での販売が始まれば、多くのPC、タブレットユーザーが旧来のAndroid端末から乗り換えるであろうことが予測されるところ。
ITメディアでは「Kindle Fore登場で値下げ圧力にさらされる競合メーカー」として、競合メーカー(ここで「競合」とされているのがSAMSUNGとSONY(SONY READERのメーカーとしてのSONY)で、他の国内や台湾メーカーのことは蚊帳の外なのは残念なのだが)端末の値づけのことを論評しているが、以前のWindows PCが普及し始めた時、国産仕様のNECのPC98シリーズに固執するあまり、NECが嘗めた辛酸の轍を、国産メーカーがタブレットが踏まないことを祈るばかりであるし、そろそろ、出版、書店業界には電子書籍などのサービスに、黒船への警戒と囲い込み路線ばかりでなく、今までの商慣行からちょっと視点をはずしたビジネスモデルの構築を望みたいものなのだが・・

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