2012年2月10日金曜日

勝間和代「高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人」

勝間和代さんによる「アカデミック・スマート」から「ストリート・スマート」への転換のすすめ


 本書の中から引用すると「アカデミック・スマート」っていうのは「学歴が高い」とか「与えられた勉強に対してよい成績が取れる」人で、」まあ、いわゆる優等生的な「出来る人」。一方。「ストリート・スマート」というのは、人の動きや感情の機微に敏感で、自立心が旺盛。しかも、状況判断が的確な、いわゆる「デキル人」ってな感じか。

 構成は
 序章 頭がいい生き方のすすめ
 1章 頭がいい人の7つの習慣
 2章 頭がいい人の7つのスキル
 3章 新しい考え方をもたらす7つの視点
 4章 頭をよくする7つの方法
 となっていて、この人の本らしく、ステップ・バイ・ステップでストリート・スマートになろうっていう構成。

 で、具体的に「ストリート・スマート」とは何か、というと
1 ものを概念化する癖がある
 2 切れ味のいい「オッカムのカミソリ」を持っている
 3 頭の中に充実したデータベースがある
 4 頭の中から引き出すきっかけを豊富に持っている
 5 新しい方法を常に模索している
 6 数字、特にベクトル数字に強い
 7 リスクテイカーである
 ということらしいのだが、興味を引かれたのは「オッカムのカミソリ」と「リスクテイカー」のところ


「オッカムのカミソリ」とは、必要なもの以外は全部そぎ落として、本当に必要なものだけを判断の材料にするために、本当に必要な要素だけを残す、という考え方。この考え方が「ストリート・スマート」の基本と言うことは投資効果の最大のところに投資を絞ろうという考え方かと推察。

もう一つの「リスク・テイカー」は偉そうなことをいったり、良いことをしようと思ったら、隠れていてはできないよ、失敗したときの痛みはきちんと負う覚悟をして事に臨まないといけない、ということか。

後半の3章、4章のところは、じゃあ具体的にストリートスマートになるためのスキルの磨き方はどうか、とったところなので、ここは、本書を読んで個人個人で確かめていただきたい。

ただ、全体を通じて言えるのは、いわゆる「勝間本」が好きな人、エネルギッシュになろうと思っているのだが、いまいち乗り切れない人は読んでおいて損はない。

小難しい理論が振りかざされているわけではないので、サクサクと読めて、なおかつ彼女流の力が吹き込まれるのは間違いないと思う。

好き嫌いはあろうが、ちょっとパワーが落ちてるな、と思うときに読んでおくといいかも。

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