2017年12月24日日曜日

Amazon Kindleを紛失してわかったANAとAmazonの神対応とデジタル製品の精神に占める領分

 先日、東京出張でANAの機内にAmaozon Kindlewo置き忘れてしまって、ANAとAmazonのカスタマーサービスにご厄介になったのだが、その際の対応が見事であったので、まずは、ここでご紹介。


ANAの機内で置き忘れたのだが、それが見つかって連絡が来たのが翌日。一番近い空港に届けていただいて手元に戻ってきたのがその次の日、ということで置き忘れから、なんと2日で問題解決となりました。しかも羽田空港から最寄り空港かでの配送は無料。


また、Amazonには、紛失した際の端末登録の解除は即座に、見つかってからの端末登録の再開はメールを送ってから翌日早く、ということで即座といっていいスピードで対応してもらいました。双方のカスタマーサービスの方々には多謝。多謝であります。


で、タブレットの紛失は、両社のおかげで無事解決したのだが、その期間の妙な喪失感は、通常の忘れ物の時と違った感じであった。その感じは、何か身体というか精神の一部がどこかにあるような感じと、さらに、タブレットの中を他人に見られることで自分の心の中を見られるのかもしれないという、ぞわぞわした感じであった。


まあ、当方は少々デバイス依存の傾向があるので割り引く必要はあるが、多かれ少なかれ、読んでいる本といったささいなことではあっても、自らの嗜好と思考をタブレットに預けているということがなせるものなんであろう。そして、今回はタブレットに記録を預けているからそう思うんであって、クラウドに多くを預けるようになれば、おそらくは自らの頭脳や体感がぼわーっと膨らんでいく感じを味わいそうな気がする。これが進めば、「人」の意識の在り様というのはどういう方向にいくんでありましょうか?

2017年9月2日土曜日

スマートブレスレット「itDEAL」を買った

 【その1ー購入編】

Pebbleが今年の初めだったか、Fitbitに買収されて、スマートフォン用のアップデートは提供されなくなってしまった。
ただ、Lineやら電話を取りこぼすことも多くなったので、この際、スマートウォッチかスマートブレスレットがほしいな〜と思うのだが、スマートウオッチは面倒くさいし、通常の時計は、お固い勤め柄上、着用しておきたい。
となると左腕に通常の時計、右腕にスマートブレスレットという選択なのだが、Fitbitは高価。ということで、血圧測定もできるというitDealをチョイス。もっともこのメーカー、Amazonで物色中に初めて名前を知ったんだけどね。
血圧の測定値の精度がどうこうというレビューももあるのだが、当方のような高血圧キャリアは医療用血圧計で毎朝測定するのが習慣になっているので、こうしたスマートブレスレットでの測定で代用しようとは思っていない。家庭内で医療用血圧計で測ってもブレが出るし、あくまでも参考値なんだよね、こういう類いは。

【パッケージ】

さて到着したのは、こういうパッケージ。あいかわらず中国製品のパッケージは半端ない。



箱を空けるとこんな風。右側に充電用のアダプタがパッケージされている。値段不相応に豪華でありますな。


本体の外観など】

充電はこういう専用のもの。スマートブレスレットの中にはベルトを引っこ抜いてUSB端子を出して充電するものも多く、これが”固い”といった批判もある。その恐れからは解放されるのだが、旅行時は充電器の持ち歩きが必要なので、自由度が低くなるのは間違いないな。



まずは充電する。この充電プラグでブレスレットを挟んで行う。USBの充電端子しかついていないので、電源へは携帯電話用のアダプタを利用する。ここは多くの安価なデバイスと同じであるな。


【スマホとペアリング】

次はiPhoneとのペアリング。FitCloudというアプリをインストールして行う。アプリを立ち上げると登録を求められるので、ここは好き嫌いがでると思う。
そしてペアリングなのだが、これが結構難物で、なかなかペアリングしなかった。偶然かもしれないが、あたりに Bluetiith機器のないところでようやく成功。ペアリングできれば時刻あわせも自動でやってくれる。
その他の難物は、Amazonのレビューでも多くの人が指摘しているベルトの留め金の留め難さ。結構押し込むようにしないとパチンとはまらないのだが、値段のことを考えれれば「了」とすべきであろうな。
さて、腕に装着するとこんな感じであります。見た目より大きくはないのでご安心を。購入後、ほぼ一日中装着しているが、日常生活でどこかに当たったりとかする不自由はないですな。ただ、普通の時計もしていないと勤め柄怪しまれるので、右腕に装着しているので、キーボードを叩くときに少々カチカチする感じはありますね。


【その他】

充電は結構持ちます。1〜2日ぐらいは24時間稼働で持ちますな。しかも、充電する時も、風呂に入る時に充電しておいて、入浴後装着といった感じで大丈夫であります。
このメーカーにかぎらず、Amazonでセールを頻繁にやっていて、3000円ちょっとで購入できる。精度とか機能とか問い詰めないで、気楽に楽しむってのがオススメですな。

【その2ー設定編】


先だって、スマートウォッチの購入記録をレポートしたわけだが、各種の設定や記録の確認画面をレポートしておく。

いずれも、FitCloudというアプリを使ってやる。FitCloudは、Appstoreで検索してインストール。添付のマニュアルにQRコードは印刷されているのだが、Amazonのレビューによると中国のサイトにジャンプしてしまうらしい。

 
アプリを立ち上げると、会員登録を促す画面が立ち上がる。メルアドとパスワードだけなので、まあ許容範囲か。登録してログインすると使えるようになる。
 
設定は画面はこういうもの。
 


まず、デバイス名称が表示されている欄の横の鎖のようなところをクリックするとこういう画面。ここでは、どちらの腕に着用するかとか、時刻表示や記録時間を設定
 


「通知配置」では、LINEとかメールとかの着信通知の選択をする。QQとかWeChatとかあるのは流石、中国製。ともかくグローバルという証拠。そして「飲水の知らせ」とか「長時間座りの知らせ」とかちょっと日本語が怪しいのも愛嬌というもの。
 


そして、各種の健康記録の確認画面をレビュー。本体には1日分しか記憶されないので、毎日、アプリを立ち上げて同期しないと取り込まれないまま記録が消えてしまうのでご注意を。

まずは万歩計



次は睡眠。Amazonのレビューで指摘されているように、どういうわけか記録されない日もある。まあこのあたりは値段を考えて笑って許すとするか。



最後は心拍とか血圧。血圧は、個人記録に平均的な血圧を登録するところがあって、それを基準に測定・表示しているらしいのだが正確かどうかは??。まあ参考値として扱ってください。

 

ちなみに、iOSの「ヘルスケア」とも同期できる。「ヘルスケア」アプリの「ソース」のところで「FitCliud」を選択すればOKですよ。

ー追記ー

血圧測定の実用度は、という質問があったので追記しておくと、スマホから操作して測定しようとするとうまくいかないことがよくあって、実用性の点ではちょっと「?」でありますね。

高血圧などで血圧を知りたいひとは、やはり血圧は安価な測定器でもいいので、専用機のほうをお勧めしますね




2017年8月30日水曜日

「食費バカ高世帯」への処方箋を仕事のオーバーフローに応用できる?

 President Onlineで「「贅沢してない」食費バカ高世帯の常套句」という記事が掲載されている。

そこそこの収入がありながら赤字家計の世帯にアドバイスをするもので、食費がやけに高い家庭へのアドバイスがされているのだが、食費の高い家庭の特徴は「みんなが食べたいメニューを食べる」「食べたいと思ったものはその日のうちに食べないと気がすまない」「食べることに対して全く無計画」といった特徴があるようだ。

これって、仕事がオーバーフローを起こしている時によく似ていて、組織の受け入れ体制を感上げずに仕事をうけてアップアップしたり、メンバーがぞれぞれの思いで仕事を勧めまとまりがつかなくなっている状態と同じ。

この記事の処方箋は「現金主義」「1週間単位で支出を管理する」というアドバイスがされているのだが、これは仕事のオーバーフローに対処する時にも共通で

今の受け入れ体制に応じて、仕事を分割する、あるいは小分けにして片付けていく

ということが有効で、なによりの基本は、自らの組織のリソースをしっかり把握しておく、ということが基本でありますね。

2017年8月29日火曜日

Seriaのタッチペン 2種を比較する

 以前はタッチペンも値がはったものだが、最近は百均で数種類店頭に並ぶ、という豪勢な時代になってきた。

今回は、Seriaで販売されている二種を比較してみた。Seriaで販売されているのは、ボールペンと併用しているの少なくて、タッチペン専用が多い。今回購入したのは、導電性繊維仕様と、ゴム先の仕様のもの二種。

導電性繊維を利用したタッチペンは、以前、Su-Penというのがあって、iOSがバージョンアップしたところで使い勝手が悪くなり、当方のiPad Pro、iOS10という環境下では反応しなくなっている。
使用できた当時はかなり使い勝手がよかったのだが、このペンは、そのSu-Penの書き味を再現しているような気がする。



双方のペン先を比較するとこんな感じだ。色の違いはあれども形状は変わらない。当時の値段を思うとこれが108円で購入できるとは驚きではある。



iOSのメモ帳にメモしたのがこんな感じ

 


ペン先がゴムのものの外観はこれ



書き味は悪くないし認識性もよい。ただ。ゴムのふにゃふにゃ感は否定できないので頼りなく感じるのと、細かな描写はちょっとやりにくい感じ



どちらも実用性はあるが、書き味は、伝導性繊維を使用したもののほうが好み。
なんにせよ、108円は安価い。

2017年8月27日日曜日

Canonドキュメントスキャナ DR-150のOCR機能が結構素晴らしい

 当方は紙の書籍も大概は裁断して自炊してタブレットで読むという所業に及んでいるのだが、読んだ本の抜き書きをつくるのが、結構面倒なのだが、 Canonドキュメントスキャナ DR-150は、MacのDR-150用のソフトで読み込むと自動で読み取り可能なPDFにしてくれるようだ。

ところがDR-150でスキャンしたものをiOSの「i文庫」の「しおり」機能で書中の文章をマーキングすると、かなりの精度でOCRがされている。i文庫の「しおり」機能は、しおりで取り込んだり、書き込んだものを、まとめてEvernoteに送信できるので、読書メモが簡単に出来上がるという次第。

マニュアルを調べると、どうやらデフォルトでOCR機能が働くようになっているらしく、Scansnapのように設定をあらためてする必要がないようだ。しかもWindows、Macとも対応している。

DR-150はすでに旧版となっているので、中古機であればかなり安価に手に入る。本格的な”自炊”には力不足だが、ちょっとした自炊作業には十分な機能を持っているし、たとえば職場のサブ機でおいておくとかにはこれで十分な気がする。

入門機としてマークしておいてはいかがか。

2017年8月24日木曜日

EnacFire Bluetoothイアホン 片耳ミニを買った。小さくて「良し」

 両耳対応のBkuetoothイアホンを持ってはいるのだが、あごのあたりにコードがプラプラするのがするのが煩くなったのと結構古びてきた。さらには、若い別嬪さんが片耳イアホンで通話しているのを目撃して、ちょっと物欲が刺激されしまった次第。

購入したのはEmacfireのBluetoothイアホン、2500円足らずのもの。

大きさは2.6cmで、Amazonのサイトによると連続通話時間は6−8時間、待機時間150時間とある。



パッケージはこんな風で、結構御大層なものである。中国製なのだが、最近は中国製のほうがこういう豪華なパッケージなのかもしれない。


製品のスペックといい、製品配送といい、日本メーカーはもう大幅に遅れをとっているのかもしれない。きっと、中国の消費者を含め多くの消費者がこういうパッケージを求めるからであろう。きっと簡素パッケージを求める時代になれば、一挙に簡易パッケージに変わるのであろうな動きの速さに敬服はしたい。


箱の中身はこんな風で、USBに充電アダプタは2個、イヤーピースの換えも2個同梱されている。日本語マニュアルも嬉しいところ。



まずは充電。充電プラグはUSB端子のところなので、ACコンセント用には携帯用の充電プラグを使う。100均で売っているもので十分対応可能である。



充電には長時間は不要で、青いランプが消えればOK。


次はiPhoneとのペアリングなのだが、スイッチボタンに少々手間取る、思ったより長押ししたほうがいい。もともとiPhoneのペアリングは気まぐれなとことがあるのだが、このイアホンとのペアリングはあまりストレスなく終了。「CF8001」という機種が出るので、これをタップすればOKである。


音質は可もなく不可もなくといったところ。もともとそんなに気張って音楽も聴くほうではないんで、あまり違いがわからないというところである。


なによりも小さくて、装着しているように見えないのが有り難いところであるが、こうしたイアホンの装着者が増えて、道端で独り言を言っているのか電話をとっているのかわからない輩が増えると一種異様な近未来の光景であるな、と妄想をしてみるのであった。


ちなみに、こんな携帯用のケースもついてくるので二重にお得でありますな。中国メーカー恐るべしでありますな





2017年8月20日日曜日

東京駅の駅弁二種「牛たん弁当」と「深川めし」を食した

出張や旅行というと、辺境の地に住む身ゆえ、飛行機での移動が主となってしまうのだが、最近、北関東の栃木県という空港のない県への出張があり、ひさびさに新幹線利用で、東京駅で昼時を迎えた。

お盆ということもあって、かなりの混雑であったのだが、二日間の出張旅行で、昼飯に確保したのが、1日目が”伊達の牛たん”の「牛タン弁当」で、2日目が「深川めし」。

いずれも東京駅の中で売っていて、いつも大混雑で有名な「駅弁屋 祭」「駅弁屋 踊」以外で購入。

「牛たん弁当」はこんなので、1380円のものをチョイス。2000円のものとの違いは明確ではないが、車内のお昼ごはんとしては、値頃で、ボリュームも十分。

内容は、白ご飯に、牛たん、辛味噌の漬物、ミソの大葉巻、牛肉の佃煮と、牛たんをしっかり味わえる。

「深川めし」はパッケージも江戸前風。

内容は、炊き込み御飯、穴子の蒲焼き、小ハゼの佃煮、アサリの煮付けに漬物各種

炊き込みごはんはしっかり味が沁みているし、穴子蒲焼きも豪華感あり。これで800円はお値打ちであろう。

先だってブックレビューした鴻上尚史氏の「クール・ジャパン」でも

日本人が知っているタイプの「駅弁」は、世界で日本だけです。主要駅で売られておる、主要駅に関係するデザインで、主要駅や地域にちなんだ食材で知られた食材で作られた駅弁、という意味です

といった記述があるのだが、深川めしはご当地としても、宮城の牛たんをはじめ各地の「特産」が一同に集まってしまうというのは東京ならではの現象で、こうした中央へ集まる性向がある限り、地方回帰、地方創生っていうのは、限られた展開にならざるをえないよね、と思わないでもない。なんといっても、日本各地、世界各地のうまいものが一つところで食えるってのは、とんでもないアドバンテージであるな。

ならば、ムリに地方への移住定住に躍起になって、地方同士が争って疲弊するよりも、税金をどいうとるかといった問題はあれども、地方滞在あるいはノマドワークやテレワーク拠点といった、時限的な来訪対策をとったほうが全体調和するのでは、などと思うがいかがか。

まあ、安価で旨いものはすべて良し。ひとまずは、各地の駅弁各種をたくさん楽しめることを喜びましょうかね。

2017年8月16日水曜日

日野町"そば道場たたらや”で「たたらんち たたら鉄板焼き蕎麦御前」を食して、「食」による地域おこしを考えた

 先だって、鳥取県日野町に仕事で出向いた際に、訪問先の人から珍しいものがあるから、といって予約してもらったのが、”そば道場たたらや”の「たたら鉄板焼き蕎麦御前」



ここ日野郡はたたら製鉄が盛んだったということで、それにちなんだ「食」による地域興しに取り組んでいるとのことで、この店も、本来は蕎麦屋であるのだが、一肌脱いで独自メニューを提供している。メニューは、夏、冬とあるのだが、本日は夏メニューの「鉄冷やし水そば」、「せいろ蒸し大山おこわ」、「そば刺し」、「じゃぶ汁」、「カシスソルベ&ケラチョコ」を食すことに。



大山おこわ、じゃぶ汁も郷土色豊かな料理なのだが、本日、「ほう」と思ったのは「鉄冷やし水そば」と「そば刺し」。


「鉄冷やし水そば」はこんな風で、冷たいそばなんであるが、出し汁にオクラが入っている。オクラのネバネバ感とそばのつるつる感のマッチングが良。さらに、「たたら」といえば製鉄なので”熱する”イメージが強いのだが、今回は”鉄で冷やす”というのはこの店のオリジナル発想らしい。


秀逸は「そば刺し」。広めにカットしてある蕎麦に、薬味としてわさびと粗塩、蕎麦だしをつけて食す。特に粗塩は人工塩ではないらしく、味に深みがある。

これを少し蕎麦にまぶして食すと蕎麦の香りが感じられて風情がありますな。季節の野菜で日南町のトマトが添えてあって、蕎麦に巻いて食べても、ということであったが、当方的にはこれ単独で食した方が美味であった。


で、これを食しながら、最近、地元の食材や料理をテーマにした地域興しが数々あるが、さてどれだけ残っていくのかな、と思った次第。このたたらんちもお値段は1200円で、この店の他のメニューに比べて、馬鹿高価い、というわけではない(ちなみに、ざるそばは820円らしい)のだが、手間が尋常ではないようだ。


「食による地域興し」で、ネックになっていくと思われるのが、地元の「食習慣に根ざしているか」ということと、並んで「将来にわたって恒常的に提供できるか」ということがあるように思う。

旨いものをつくるのは、そこはプロの料理人がかかれば何とかなるものなのだが、それを「常態」として提供していけるか、となると、食材の値段や仕入れのしやすさ、普段食として提供できる手間の少なさがキーになるような気がするんである。


さて、日野のたたらんち、このハードルを超えて、繁盛してほしいものですね。



2017年6月19日月曜日

タニタの社員食堂の存続は経営者のやせ我慢にあったのかも

 先だって、とある会合で、タニタの系列の「ヘルスケアオンライン」のタニタ代表取締役の講演を聞いた。氏は、体脂肪計や社員食堂で云有名な、タニタの創業ファミリーの人であるだが、その講演の中のタニタ食堂についての話が印象に残ったので、感想も込めて記録しておこう。

タニタの社員食堂は、もともと体重のアドバイスを行う「ベストウェイト・センター」を会社全体の経営状況の悪化で閉鎖せざるをえなくなったのが発端。だが、当時の二代目社長の「(社員の)リストラはしたくない」という過去のトラウマにも根ざす強い意思で、社員食堂へと変化させたものらしい。

センターの職員のうち、転職とかが困難であったのが、管理栄養士で、その職場としての「社員食堂」であったらしい。ところが最近のタニタ食堂の高評価とは違って

・味が薄い(塩分が少ない)

・量が少ない

といったことで、社員の評判は芳しくなく、10年間、赤字であったとのこと。

それでも、アウトソーシングすることなく、内製化したままで存続させ、今の地位・評判に至っているわけなのだが、氏によると、存続させてきた理由の第一は「(社長が)とにかくリストラしたくなかった」とのこと。

まあ、真偽の程はよくわからないのだが、こうした経営者の一本気的な運営は、いろいろ評価はあろうが、大成功の一つの必須条件であるような気がする。

もちろん、一つの成功の影には死屍累々であって、タニタの場合も時流に一歩乗るのを間違えると経営圧迫の典型例として語られたのかもしれない。

しかし、こうした頑固さがないとうまくいかないことがあるのは、経営だけでなく、ビジネスをはじめとした人生のあちこちでよく聞かれることで、当方もこうした頑固さ、一途さは大事にすべきだな、と改めて感じ入る次第である。

さて、みなさんは、タニタ食堂の例にどんな啓示をうけますか?

2017年6月6日火曜日

ウォズアニック氏の「次の技術革新はアップルではなくテスラ」からに思う”「権威」になるとそこで止まり”ということ

 C-netで、スティーブ・ジョブズとともにアップルを世界的企業にしたウォズアニック氏が「次の技術革新はアップルではなくテスラから」という記事を読む。

記事の本体はこちらを読んでいただきたいのだが、最初、技術革新がテスラからのなのは、そのCEOの尖り方の違い、つまり、ジョブズのいたころのアップルは技術革新力があったが、クックにはねー。イーロン・マスクぐらい尖ってみなよ、ということかと思っていたら

「Google、Facebook、Apple、Microsoftのように世界を変えてきた企業を見てみるといい。そしてTeslaもだ。こうした企業はたいてい若い人たちが始めている。大企業から生まれたところはない」(Wozniak氏)

ということが本筋らしい。一読すると「若いものの単純礼賛かよ」とおっさん世代は思いがちなのであるが、ここは、技術革新という海のものとも山のものともわからないものの実現に賭けられるのは、失うものの少ない「若い世代」が圧倒的有利である、ということであると当方は解釈している。つまり技術革新をするには、いろんなリスクと今までの価値観を壊さないといけないが、いっぱしの権威になって失って惜しいものがふえてくると、そんな乱暴なことは無意識にセーブしてしまいがち。なので、技術革新とか新しいものを創造するのは、精神的にも物理的にも、できるだけ身軽にするっていうのが秘訣、ということであろうか。

 

そうであるなら、年齢的に年をくっていて、新規事業に取り組む時間が少ないというハンデはあるにせよ、いかに自分を徒手空拳的なところにおけるか、というのが大事になるんではないでしょうかね。

2017年6月4日日曜日

鳥取県倉吉市「想」で「鶏白湯そば」を食す

食べ物ネタは、しばらっくご無沙汰していたのだが、先日、気に入りそうなラーメンを食したのでエントリーしておこう。

場所は鳥取県倉吉市の駅前、セントパレスホテル裏のビルの1Fにある「想」という店

表にでている看板と店名との関連性は「?」。店内のメニューには「想」とあるのだが・・・。夜は居酒屋にもなるらしく、カウンターに焼酎各種並べてあるので、それとの関連もあるのかもしれない。

 

注文したのは「鶏白湯そば しょうゆ」。現物はこんな感じ。

スープは泡立ててあって、非常にクリーミー。麺は太めで、こってり感の強いスープによく絡む。最近流行の脂たっぷりのラーメンとは一線を隠すのだが、けしてあっさりとした味わいではないので、コッテリ系が好みの人も大丈夫と思う。

訪れた日は、マスターが一人でやっていたので、お客さんが多い時は、ちょっと立て込むのだが、待ってみる甲斐はあると思いますな。

2017年4月1日土曜日

カレーライスではあるのだが、曲者なカレーライス -- 鳥取市「ベニ屋」の”カ ツカレー”

新年度初日でもあるので、本日の昼食は、メモリアルなところに行こうか、ということで、鳥取市の「ベニ屋」という喫茶店へ。

ここは「カレーライス」と「かき氷」が名物なのだが、実は、カレーライスが実は曲者。カツがのった状態がこれでルーの色が隠されていて、これでは、ここのカレーの特徴がよくわからない。

カツののらない状態がこれである。どうです、黒いルーでありましょう。

味はスパイスがかなり効いていて、辛さもコクのある辛さで、あとをひく辛さが特徴。さらに野菜や肉系はすべてルーに溶け込んでいて、具材はほとんど姿を見せないのも特徴である。御飯の量は少なめであるのだが、普通盛りであっても、ルーのコッテリ感でかなりの満腹感。

鳥取市の駅前にお越しの折はぜひ。お昼時は、人口の少ない鳥取市であるのだが行列ができる時があるので、少し時間をずらすのがよいかな。さらに、カレーの後は、チョコレート・ミルクのかかったインド氷がおススメ。

地方の老舗の味わいであります。

2017年3月30日木曜日

盛過ぎに注意すべし -- 「今を粋ろ」の”中つけ麺”を食す

世は送別会シーズンであちこちで宴会花盛り。ただ、宴も永遠には続かないもので、流石に年度末前の本日は、飲み会もなくひさびさに「独りメシ」である。こんな時は、普通の定食ものでもよいのだが、なんとなく「脂」っ気が足りてない気分のため、「「今を粋ろ」のつけ麺に決定。

当方は定年間近の中高年なのだが、大食いな方で、ラーメンやつけ麺はたいてい「大盛り」であるのだが、この店に限っては「中盛り」までで満足。

というのも、まずは、つけ麺だれが「濃厚」。にんにくはトッピング(無料である)したが、「脂」とか「とうがらし」(もちろん、これらも無料)は追加なし、という状態のスープがこんな感じ。

そして、「中盛」にもやしチョイ増しの麺がこんな状態

どうです、どんぶりにてんこ盛り状態である。個人的もは食べても食べても「減らない」というのが実感で、この店の「中つけ麺」は以前もエントリーしたことが有るのだが、その盛の多さに再び取り上げた次第である。

「大盛りラーメン・大盛りつけ麺」を残した場合は200円の罰金をいただきます、といった挑戦的な張り紙もあり、剛の者は挑んでもよいとは思うが、通常人は向こう見ずなことはやめて「中盛」え十分満足できる量であると思いますな

2017年3月27日月曜日

鳥取県北栄町”京都ラーメン”の「醤油・こってり」に生卵をトッピングしたら、 かなり美味であった

年齢がいくとあちこちがガタがきているので、本日は、昼過ぎまで休暇をとって、病院のはしご。

終了後、久々に「京都ラーメン」で昼食。ここの売りは、「野菜たっぷりラーメン」、あるいは「醤油ラーメン」に「九条ねぎ」のトッピングであるらしいのだが、今回は、店のカウンターの「お勧め」に従って「醤油・こってり」に生卵をトッピング。

ラーメンに生卵というのは、チキンラーメンのCMでも新垣結衣ちゃんがすすめてはいるのだが、あの「生」感にちょっと抵抗があるのが本音。なので、おっかなびっくりで、麺を生卵に絡めながら食すと・・・。

旨いではないですか。細麺にからみついたスープの”こってり”したところに生卵の”ねっとり”としたところが絡まって、ほどよい甘さを感じるのである。で、合間合間に、シナチク、チャーシューを摘んで味に変化を付けながら、九条ねぎで舌を洗う、という食し方がなんとも良いのであります。

次は「九条ねぎ」も大盛りにするぞ、と誓ったのでありました。

ー2018.11.18追記ー

イベント帰りにちょうど昼過ぎになったので来店。しばらくご無沙汰であったのだが、店の様子は変わりない。ただ、あいかわらずメニューは増殖をしていて、「昔ながらの中華そば」や「スタミナラーメン」といった食したことのないメニューが生まれている。

ではあるのだが、今回は、野菜カレーラーメンを注文。このメニュー、カレーラーメンの野菜トッピングとか、店員さんによっていろいろ名称が変わる存在である。

本日は店が混んでいたせいか待ち時間は少々会ったが、まあ許容範囲。さらに、今回は黙っていても「激辛粉」をセットで持ってきてくれたので、とても満足である。

野菜カレーラーメンの外観はこういう感じ。

どうです。葱もたっぷり、もやしもたっぷりである。チャーシューは一枚だけなのだが、分厚いので許します。

まずはスープを啜って、麺、野菜と交互に食べ進む。ほどほどの辛さなので、ここで満足してもよいのだが、途中で刺激がほ欲しくなったら、さきほどの激辛粉を少々かける。少量でもとても辛くなるので、かけすぎには要注意である。辛さの種類は、赤くないので、唐辛子系ではない感じがするのだが詳細は不明のまま。とにかく少しでも、汗がどんどんでてくるほど辛くなる。寒いときには、体の内部から温めるのが一番ですな。

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2017年3月13日月曜日

News Week 「イギリスで進む「脱」民営化」で思う「顧客」の変化と民営化の理念の風化

News Weekで「イギリスで進む「脱」民営化」という記事がでていて、サッチャー時代に一世を風靡し、日本でもいまだに影響力の強い「民営化」について批判的な内容。 この記事の筆者は電気サービスとか年金とか、公営から民営に移管されたサービスを比較し、最後に
どうやら公営企業は、民間企業に改善を促すような新基準を打ち立てる役割を果たしているようなのだ(たとえば公営のNESTの「脅威」に対抗するために、民間企業の年金ファンドは手数料を下げるようになってきた)。 さらに公営企業は、民間よりしっかりと顧客ニーズに対応できる(民間企業では株主と経営者の利益が最優先だ)。そして公営企業は、大量の顧客を獲得し、効率的な経営ができる。 僕は民営化に対して賛成、反対の確固たる自説があるわけではない。でも僕(自由市場でいろいろな情報を手にしている一消費者だ)の最近の行動を見てみれば、おのずと見えてくる。僕が「消費行動という投票」によって、民営化に反対票を突きつけているということが。
といったことで締めくくっている。 サッチャー首相以来のイギリスの民営化といえば、鉄道からエネルギー産業、年金システムまで、ほぼありとあらゆるものを民営化の対象とし、国営や公営は非効率の極みであるような扱いがされていたもの。

この影響は、日本にも強く及んで、いまだに行政改革といえば「民営化」「民間委託」がいの一番にでるぐらい。 その民営化の本国というところでの「批判」なのだが、記事を見て思ったのが、「民営化」のシステムがどうこうというのではなく、民間企業ではあるが、サービスの基本、「顧客は誰」というところがおろそかになっているのが原因では、と思った次第。

 もともと、国営や公営の欠点といわれるのが、いわゆる「お役所仕事」で顧客たる国民や県民をみていない、ということであったのだが、どうやら、物事が安定化すると「顧客」を見失ってしまうのは、国営だろうが、公営だろうが、民営だろうが関係なくて、要は「惰性」によるシステム疲労を来しているかどうかということであったのかもしれない。 

となると、運営主体をどうこうすれば物事は解決するんじゃなくて、いかに「顧客」をブレさせないシステムを維持するかっていうのが大事であって、それは、競合状態を常に確保しておく、つまりは「独占」をいかに排除するかっていうことにつきるのかもしれないですね。

2017年3月12日日曜日

フェイスtoフェイスなしのSNSでは孤独感は癒やされない

c-net Japanに「SNSで過ごす時間が長い人ほど孤独感を強く感じている」という記事が出ていて
Primack氏の研究チームは今回、19~32歳の1787人を対象に聞き取り調査を実施した。そのデータに対し、社会的孤立の程度を測定する一般に受け入れられた手法を適用した。
結論はこうだ。社会的要素と人口統計的要素を除外した場合でさえ、1日のソーシャルメディアの利用時間が2時間を超える人は、30分未満の人と比較すると、社会的孤立を2倍強く感じていた。
「人間は生まれつき社会的な生き物だが、現代の生活は、われわれをひとつにまとめるのではなく、区分する傾向がある。ソーシャルメディアは、そうした社会的な隙間を埋める機会を提供するように思えるかもしれない。しかしこの調査は、ソーシャルメディアが人々の望んだ解決法ではない可能性があることを示唆していると、私は考えている」(Primack氏)

ということであるのだが、SNSだのなんだの、と難しい理屈でなくて「リア充」かそうでないかということでは、という思いにかられる。

というのも孤独感を感じるかとどうかというのは、かなり原始的なもので、他者と皮膚的な接触があるかどうか、物体的に近しい状態にあるかということが重要であって、精神的な近さ、特にSNSのような「ユルイ」関係で孤独感がなくなるようには、多くの人は進化あるいは変化しきれていないように思う。

それは、テレワークやモバイルワークが、面談とか会議とかでフェイスtoフェイスという物理的なこと抜きではうまくいかない例が多い、というのと共通であろう。

生物的な衣をまとっている以上、身体的な接点をまったくもたずに「ネットワーク」するということでは「孤独感」という根源的な感情は払拭できないんでしょうな。

2017年3月8日水曜日

池上 彰さんのスケジュール管理と手帳・メモ術

 池上 彰さんの「伝える力」(PHPビジネス新書)を読んでいたら、氏の手帳の使い方についての記述を発見。

スケジュール管理が必要になったのは

スケジュールを管理する必要に迫られるようになったのは、社会部の遊軍になってからです。遊軍とは、もともと軍隊用語、特定の作戦に投入される部隊とは別にいて、戦闘で苦戦する部隊の応援に回される組織のことです。・・・

それまでのいわば「発生待ち」の仕事のスタイルから、自ら企画を立て、取材をする仕事のやり方に変わったことで、スケジュールを管理する手帳が必要になったのです。

ということで、2007年の初出なので、今とはスマホとかのデバイス事情が異なっているので今は違うかもれないが、スケジュール管理などには「紙の手帳」を利用されているようで

◯スケジュールは公私共に一冊で管理する

週間タイプの手帳で、左ページにはテレビ番組の出演日やインタビューを受ける日時、打ち合わせのの日程などを書き、右ページには、原稿の締め切りやプライベートな予定などを書きます

NHK時代は左ページにはNHK職員としての仕事に直接関係することを書き、右ページには個人で受けた本の原稿の締切やプライベートな予定を書いていました

手帳を仕事とプライベートで分けてしまうと、ダブルブッキングをしてしまう恐れがある

◯年始におおまかな一年の予定を組む

「衆議院選挙の公示日」とか行事も入れる

自分の仕事に関係しそうな行事や計画はその都度、新たに書き足す

大切な取引先やお世話になった人の誕生日や記念日を書いておく。当日は、お祝いの言葉をかけたり、メールを送ったりする。

◯思い立ったらすぐにメモ

取材用には通常の大学ノートを使います。ちょっとしたメモは、いらなくなったA4y用紙の裏に書いています。

電車の中で、ふと企画を思いついたり、得意先に提案したいことが浮かんだときは、A4の用紙を取り出し、メモを走り書きするのです

というのがスケジュール管理と手帳・メモ術の要点。

当方は「Googleカレンダー+iPhoneのジョルテで同期」という方法で、紙と離れて長いのだが、今回参考になったのは、自分に関連しそうな公の行事やトピックを自分のスケジュールにいれてしまうということ。これにより「自分の仕事に関係しそうなイベントがあるなら、それを手帳にあらかじめ書き込んでおくことで、その日までに自分がすべきことが見えてきます」とのこと。

なんとなく用意周到で、気配りの人のイメージが見えてきますよね。

2017年2月26日日曜日

「移住振興策」の重点は「住んでもらうこと」か「働きつつ住んでもらうこと」か

 縁あって、移住促進の番組収録に出ることになって、発言も求められるので、「移住振興策」が重点をおくものについて考えてみた。

東京都など一部の都道府県、市町村を除いて、今、移住定住の振興に多くのお金と人を費やしているのは周知のことなのだが、どこの対策も金太郎飴的になっているのは、重点を置くのが「住んでもらうこと」に特化しすぎているのではないか、ということ。「住んでもらうこと」に最重点をおくから、「自然」自慢の競争や、「子育て支援」の充実競争に陥ってしまって、どこもここも同じような施策競争になってしまっているのでは、と思う次第である。

施策競争は当然、財源や支援額競争に陥るから、果のないチキンレースとなっていくのは容易に想像できることで、そういう競争をやっていては、もともと人口も財政も豊かな都会に近い自治体に勝てるわけがない。さらには「住んでもらう」対象がかなり茫漠として、芸術家志望から農林水産業希望者まで多様な人の要望に答えないといけなくなるので、ますます施策の幅が茫漠としてくる。

で、ここで提案なのだが、「働きつつ住んでもらう」しかも、都会地でやっていたことをそのまま移植して住んでもらうということを重視して、「ネットワーカー」に的を絞ったことをやってみてはどうかな、ということである。企業誘致や農林業の後継者・新規参入施策はそれはそれで地元振興にとっては重要だからやるとして、ネット会議の環境を含んだコワーキングスペースの整備などなど、ネットワーカーが働きやすい環境の整備にお金を回してみてはどうかな、と思う。

「WORK SHIFT」の世界はそう簡単には実現しなさそうだが、ゆっくりとその方向で動いているのは間違いないように思うので、人口施策もその辺へすり寄っていってみるのもよいのではないかな。

2017年2月23日木曜日

「リモートワークの働きすぎ」の原因は、時間外労働が減らない原因とひょっとして同じ?

 Lifehackerで『「リモートワークのデメリット」から見える「本当の課題」』という記事が出ていて、最後のあたりは「リモートワークをすると「仕事と生活への満足度」は上がる」といったところで締めくくられているのだが、今回、当方で注目したいのは「リモートワークでも長時間働く人が出てきた」というところで「働く場所を選ぶ事ができる男性の17.3%が週に55時間以上働いている」とし、

リクルート研究所の研究員さんによると、その原因は

「早く成果を出さないとサボっていると思われる」と感じて、働きすぎる人がいるだろうなと思います

といったところのようだが、ひょっとして、根本は「周囲の人が残業しているので、帰り辛い」という、時間外勤務が減らない要因と同じ「人目があるから」といったことに帰着してしまうのかも。

もともと、欧米に比較して時間外労働が多く、しかもいろんな政府広報があっても減らないのは、もちろん「忙しいことは良いこと」という日本人特有の職人意識もあるのだろうが、人目を気にするという性向が大きく影響しているように思っていて、それが几帳面に「リモートワーク」の場合も反映されているといえるのではないだろうか。

リモートワークにおける仕事の成果を図るものさしが明確でないということもあるのだろうが、こいつは通常のデスクワークでも同じことで、成果主義の導入で評価基準の設定や明確化は以前よりかなり進んできていると思うのだが、さて働き方が欧米のように長期休暇をとったり云々となったかというと、多くの職場では、まだまだのような気がする。

それと同じことが「リモートワーク」でも起きていて、今までのデスクワーク中心の働き方とは形態が違っているが、多くのところで、「日本型の働き方」の影響を受けている状態なのであろう。

意外と日本型リモートワークの一番の利点は「通勤地獄の緩和」といったところにとどまるのかもしれないですね

2017年2月16日木曜日

米子市西福原 ”今を粋ろ” の「中辛つけ麺」を食した

大雪で突然に有名になった鳥取県の西の方、米子。本日は陽気が良くなって気温も上ったのであるが、やはり夜になるとちょっと肌寒い。こんな時は、熱いものがよいよね、と富士見町の「今を粋ろ」に入店。

この店は吹田市のオープンした店の二号店と食べログにあるのだが、なぜ吹田の次が米子という疑問を解けぬままに、券売機で「中辛つけ麺」を購入。

カウンター席に座り、カウンターに券を置くと、ジョッキに入った水がリザーブされる。けっこう豪気でありますな。今回は「にんにく」をトッピング、少し辛めにしてもらう。この店は。もやし、野菜、にんにく、背脂が無料で「増し」できるのだが、なにせもとの量がかなり多いので。不用意な「増し」は要注意なのである。

さて、やってきました。

どうでありましょうか。見るからに量もたっぷり。ここの麺は平打ち麺。実は当方がはじめて外でラーメンを食したのが、富山県など北陸のチェーン店「八番ラーメン」で、そこのラーメンが「平打ち麺」。なので、平打ち麺はソウルフード的な扱いであるのだ。

つけ麺のつけ汁は、あとからくる辛さで、じわじわと汗が出てくるのが結構気持ちが良い。

モヤシの「増し」はしなかったのでありますが、満腹になりました。

プロジェクトがうまくいってない時、必要なのは人の数なのか才能なのか、見極めないといけない

 プロジェクトの企画が行き詰まったりする時、テコ入れが当然必要なのだか、その時に必要なのは人員数なのか、あるいは、それに携わっている人の才能が足りないのかよく見極める必要がある。


よくある対応は、しゃにむに人員を増やして力任せにプロジェクトを進行させるという対応なのだが、得てして、兵力ばかりが増えて、指揮官不在のまま迷走していくというのがありがちなパターン。


特にプロジェクトが開始直後の時は、コンセプトが曖昧なままスタートし、そのコンセプトそのものが練れていないという状態が多いので、その際に必要なのかプロジェクトを進めるマンパワーではなく、コンセプトの方向性の点検と不具合なところを修正、あるいは使えそうにないものはあっさりと新しいアイデアに切り替えるという「才能」であることが多いような気がする。


もっとも「人数」はお金にまかせて集めることは可能であるが、「才能」のほうは、おいそれとは調達できないから、さてどうするか、てなことになるんだが、少なくとも、必要なのは「人数」か「才能」かを見極めることによって、ムダな資本投入を避けることができると思うのである。

2017年2月14日火曜日

IBMの「在宅勤務廃止」は地方部の崩壊をもたらすのではないか

 NewslnによるとIBMが在宅勤務の廃止を決め、社員に通告を始めたそうで(IBM:自宅勤務制度の廃止を従業員に通告)、その理由は

私たちは自宅勤務の問題に関して長時間に渡って議論を積み重ねてきました。その結果、チームは一緒になり、肩と肩を寄せ合いながら働くことがベストだという結論に達しました。IBMが西海岸のMicrosoftのような企業と競争を続けていくためには、チームが一丸となって働くことが唯一の処方箋であると考えています

ということであるらしい。

早速にイケダハヤトさんらが批判を始めているのであるが、アメリカのIT企業が在宅廃止を始めたということは、以前Yahoo Americaのメリッサ・マイヤーが在宅廃止を打ち出したように、結構な反響を生むのではないだろうか。当然、国土の広さが桁違いであるから、在宅を廃止すれば社員の居所の移動も半端ないであろうが、ひところ一世を風靡した、モバイル勤務、ノマド勤務も陰りを見せ、「WORK SHIFT」の世界は遠くなっているのか、と思わざるをえない。

で、これが地域経営にどう影響するかといえば、都市集中の加速化を招くことは間違いないであろう。社員を集中させるとすれば、交通の便、また相手先企業との連絡の便のよいところに勤務地を移していくのが企業論理であろうし、現実にIBMの場合も「従業員をテキサス州オースティン、カリフォルニア州サンフランシスコ、ニューヨーク州ニューヨーク、マサチューセッツ州ケンブリッジ、ジョージア州アトランタ、ノースカロライナ州ローリーの6カ所の戦略的な拠点に集約」するというもので、日本に置き換えると、おそらくは東京中心になるのが予測できるのである。

で、そのはては人口減少の傾向の中で、地方部から人の姿が消え、都心部にすし詰めになって暮らすという、あまりウキウキしない結論であるような気がしていて、国家的にも好ましいことではないよ言うな気がする。おまけに、地方部、辺境部の人が極度に少なくなって、一体、国土は誰が守るの?、日本はシンガポールのような都市国家に変貌させて、地方部は他国の支配に任せるということなの?と不謹慎にも思ってしまう次第である。

そろそろ企業論理だけでなく、国家論理から地方部への人口移転を真面目に考えるときではないでしょうかね。

2017年2月10日金曜日

大雪被害に思うテレワークの重要性

 山陰地区で大雪被害が相次いでいるのだが、こうした山間部を中心とした地方部で交通途絶が起きると日常生活の不便さはもとより、様々な公的サービスが機能不全に陥いるのでは、という不安にいつもかられる。

これは、こうした自然災害だけではなくて、例えば感染症の流行が起きる場合も同様。

で、ここで提案であるのだが、この際、こうした地方部においては、民間企業だけではなく、公的セクターもテレワークあるいはモバイルワークの導入を大々的にやってはどうか、ということである。

テレワークの重要性や必要性は都会地などでは通勤ラッシュの緩和を中心に言われるんであるが、地方部においても、交通途絶や外出がままならない事態に公的サービスの継続を図るには、テレワークによる公的サービス・ネットワークの構築が有効ではないかと思うんである。

特に、公的セクターの場合、首長を中心としたヒエラルキー的な組織形態が主流であるせいか、どうしても一極集中型の業務処理が中心になりがちなもの。

地方部における定住(つまり広い面積の国土に薄く住むということだよね)を進めるためにも、広い地域において効率的な行政を行うことが必須となるのだが、その基礎がテレワークになるんじゃないか、と思う次第なんである。

2017年2月4日土曜日

「大学の学費無償化」のための教育国債ってのは・・・

Yomiurli Online(http://sp.yomiuri.co.jp/politics/20170203-OYT1T50001.html)によると
自民党は、大学などの高等教育の授業料を無償化した場合の財源として、使い道を教育政策に限定する「教育国債」発行の検討に着手する方針を決めた。
 高等教育の無償化は、安倍首相が検討に前向きな姿勢を示している。1月20日の施政方針演説では「憲法が普通教育の無償化を定め、義務教育制度がスタートした。高等教育も全ての国民に真に開かれたものでなければならない」と述べた。
ということなのだそうだが、これって返済の停滞とかで問題も出てきている貸与型の奨学金制度の姿をかえ、しかも返済を全国民に広げたものじゃないの、という疑問を覚えた。
もちろん、義務教育と高等教育の境界が曖昧になってきていて、大学全入時代もすごそこに来ているのかもしれないのだが、その経費を安易に「国債」として後世の世代の負担にもっていくというのはどうかな、と思う次第。

もともと奨学金自体、就職難などの影響で返済が困難になっている個人が増えたために、給付型やあるいは、地方や故郷へのUターンや地元就職を条件にした無償化などの動きが強まっていて、その方向には異論はないのだが、それを均質にしかも「国債」という全国民負担の形で行うことで、都会(東京都)と地方のアンバランス、東京集中の問題を助長するだけのような気がするんである(ここらは東京在住の人には異論があるよな、多分)。

日本全体の人口減少が言われる中、個人的には都会への集中、いわゆるスマート・シティ化をめざすんではなく、地方、田舎への偏在というかバラけた居住をすすめるべきで、ITの整備と合わせれば、そのほうが国土全体の有効活用と地域の力ひいては国力の担保にもつながると思っているので、ここは一律な国債による対応ではなく、地方への紐付き財源の提供と進むべきでないか、と妄想するんであるがいかがか。

2017年1月25日水曜日

そろそろPebbleに別れを告げる時かな


Fitbitへの買収となり、スマートウォッチとしての存在感をすっかりなくしてしまったPebble.

こうしたガジェットは新しい機種や新しい機能がアップデートされていってこそ存在感があるもので、そこは「ウォッチ」とはいっても、通常の時計とは違って、走り続けないと転んでしまうような哀しさがある。

で、そのPebbleなのだが、同期エラーとかあれこれ出はじめて、そろそろ、こうしたガジェットとして使い続けていくことの限界を感じ始めている。やはりこうした機械は、絶え間ないシステムメンテナンスが裏打ちとなってはじめて常用できるのだな、とデジタルの裏で動いているアナログの大事さというものを感じる次第。

スタートアップの成功例として数々の話題になったPebbleなのだが、なんとも早い幕切れでは有りましたな。

2017年1月8日日曜日

プロジェクトを進めるに利のあるのは”個人の力”か、”集団の力”か

 「タレントの時代」を読みながらプロジェクトを進めていくのに、個人の能力に頼るのがよいか、集団で運営した方がどちらのほうがうまくいくのかを考えてみた。

個人の力に極度に頼るのは、少し前、グローバリズム華やかなりし時代に、ビジネスシーンを席巻したもので、当時はフリーランスであることと、ノマドであることが流行りでもあったのだが、景気がよくなっていくと下火になっていったのはどういうことであろうか。

概して言うと、新規の物事には個人の能力、タレントに頼った方がよい。組織を作るにもどういう形で作れば良いか決まっていないことが多いし、臨機応変な対応は個人の方に利があるという風に考えていい。

一方で、すでに出来上がっていることを、継続していくには集団での運営が適している。個人は継続性に限界があるし、特定の個人が失われた時には事業の遂行そのものがうまくいかないことが多い。最近は、若者の安定志向もあってか、”チーム”ってやつが妙にモテはじめているように思うのだが、行き過ぎると、また暴走する集団主義に日本の組織は陥っていくきらいがあるのでそこは、適度にブレーキが必要であろう。

考えてみるに、どちらが優れているかではなくて、どちらが、時代情勢やその組織の置かれている状況と歴史性に左右されることのような気がする。草創期と、今ある制度の破壊期には、個人の力に負うところが大きいし、安定期には集団による運営が間違いがない、ということであるのかな。

2017年1月7日土曜日

鳥取県米子市中町「来香」の ”牛骨醤油ラーメン” を食す

本日は福祉関係のイベントがあったのだが、中抜けして市役所近くまで来て昼食。

飲み会の帰り、歩いていて何が出来るのかなと思っていたら12月初めに新しくオープンしたラーメン店である。

まだ、オープンの張り紙があるところが初々しい。店の中は8席くらいのカウンターと4人がけのテーブルが3つある上がり框があるつくり。店の主と店員さん2人でまわしているようだ。注文したのは、米子では、まだ数の少ない「牛骨醤油ラーメン」。トッピングも様々あるし、汁なし担々麺などラーメンメニューも各種あるのだが、初見の店でもあり、オーソドックスにメニューの一番上にあるものを注文する。

味は真性の「牛骨」らしく甘めのスープ。ネギは白ネギのざく切りで、この辛みが少々混じるのが牛骨の良さではある。久々に牛骨らしい牛骨でありました

2017年1月3日火曜日

初売りの終了に気づかずMacbookを注文したついでに、”移動生活”を今年のテーマにする

Macbook Airもそろそろ3年間になるし、プチ単身が続く中では、記憶容量とかメモリとかWindowsの共存を図る上で、PCを新調したいなと思っていたのだが、奥さんの許しも出たのでMacbookを更新することにした(実は1月2日なら初売りのサービスもあったのだが、これは後の祭り。まあしょうがない。)

メモリは8Gあるのでしばらくは大丈夫と思ったのでこれはデフォルトで。ただSSDはWindowsのBootCampでインストールしたいので、奢って512Gに。

ここまで使うとは思わないのだが、Windowsに100Gぐらいは割り当てたいと思ってのこと。

ところが、車の買い替え注文をすると乗っている車の調子が悪くなる、という原則に従うように、今使っているWindowsデスクトップの調子が悪くなってきた。特にエクスプローラーでファイルコピーをやるとファイルの数が大量になるとフリーズしてしまうのである。

SSDも結構年数が経過するのでそのせいかと思うのではあるが、やはり新車がくると旧車はへそを曲げるの原則が適当な気がする。

ということで、今年はPCも本格的にモバイル・クラウドへの移行を図るかもしれません。

なにせ、週の半分は実家、半分は単身赴任先、途中で県外といった生活なので、どうも本拠がひとつにあることを前提にした生活にしないほうがよいのでは、今更ながら思った次第。かといって単身先を本拠にするのはちよっとな〜ということで、”移動すること” "移動を前提とした生活を構築すること" を今年の生活のテーマにしようかと思います。

2017年1月2日月曜日

複合機のスキャナドライバーを入れ直して、焦げ付き案件を「最初からやり直すこと」の大事さを思った

 デスクトップPCの調子が悪くなって、OSの修正とかをやっていたら、CANONの複合機のスキャナが使えなくなった。

昨日までは普通にスキャニングできていたので、これはどういうことかと、CANONのHPからドライバーをダウンロードしてインストールするのだが、一向に改善しない。

「このソフトに適合するドライバーがインストールされちません」という無情な警告メッセージが出るばかりである。

あれこれ試した後、CANONのプリンター・スキャナ系のアプリ・ドライバーを一旦クリーン・アンインストールして、再度インストールしてみた。と、なんと復旧しました。

と、ここまではPCの話。

で、拡張して考えてみると、物事がうまくいかない時に、一旦、綺麗にアンイストールと言うか、今までのアイデアとか成果物を一旦、放り投げて最初から構築してみるってのが、行き詰まってどうしようもない時の処方箋であったりする。

というのも、今まで頑張って練り上げてきたことがユーザーやスポンサーの意図に合っていない(間違っているとは言いません。マッチしていない時です)に、マッチしていないレガシーを残していくと知らず知らずそれに影響されて、全体的に仕上がっていかないことがよくあるもの。そうしたときに、例えばAppleがどうしようもない時に、スティーブ・ジョブズがやったように「一旦、チャラ」としたほうがかえって物事がうまくいくことがよくあるように思う。

「そんな特殊な例を出されても」と言われる向きには、物事がうまく進まない時に組織体がよくやる、体制一新、門外漢の登用、大規模人事異動で急激に好転した例は身近によくあるはず。もちろん、失敗が続くプロジェクトの火消しに持ってこられる人材は前任者より能力が高い場合が多いだろうが、それに加えて、今までの失敗を踏まえていかに新しい視点で再構築するかを最重要視しているからではないでしょうか。

さて、焦げ付き案件を抱えているあなた、「最初からやり直す」勇気はありますかな。もっともOSの再インストールレベルまでいくと、おそらくは会社をひっくり返さないと無理だろうから、ドライバーの再クリーンインストールぐらいまでではありますがね。

2017年1月1日日曜日

今年の「目標」というか「方向性」を書いておくことにする

あけましておめでとうございます。

年初の投稿ということで、おせちをつまみながら、今年の"目標"ないしは"方向性"をメモしておこうかと。



昨年はじめに家族の不幸があって、その後、100Kmほど離れたところではあるが異動し、交通不便な辺境に住まうがゆえに、プチ単身赴任が始まったのが昨年4月から。今年は、年齢のこともあり本社に復帰するかどうかの岐路となる年でもあるのだが、個人的には復帰する場合、しない場合双方にチップを一所懸命はっていく年にしたいな、と思っているところ。

というのも年末に「Life Shift」を読んだところ(またブックレビューはしますね)で、一社だけで全うするというのは、生涯働くにはリスクが大きいな、と感じた次第で、とにかくいろんな選択肢を太くしないといけないな、と改めて思ったところである。

本業の方は大化けしないでも、ともかく大ゴケせずにいっているところであるので、引き続きいろんな布石を張り巡らすとともに、サブの方は、PVの伸びないすっかり「寂れブログ」と化しているこの「辺境駐在員の備忘録」のエントリーを頑張ってみようか、ということと、その基礎となるインプットを飛躍的に増やすアクションを起こすつもりである。

そのためにも、できるだけ荷物を身軽にして、移動性を高めるとともに、ガジェットもそろそろブラッシュアップしたい。まだ勤め人ゆえ具体性にはなはだ欠ける宣言であるのだが、引き続きよろしくお願いします。