2016年3月3日木曜日

無印良品の戦略に地域活性化の原点を感じた

 東洋経済オンラインで、「激売れ! 無印の「海外商品」が強いワケ」を読んだ。記事の内容は無印良品の商品開発の原点や無印がなぜ国内外で売れるかという、商品開発の戦略論なのだが、その中の

無印良品には誕生した当時から、ものを「つくる」というよりは、「探す、見つけ出す」という考え方がありました。日本に昔からあるいいもの、あるいは日常生活で使われているものの中から、優れたものを見つけ、無印良品のコンセプトを入れながら、商品化していくという道をたどってきたのです。

(中略)

ところが、一時期「見いだす力」が衰えてしまった時期がありました。

世界中からいいものを見つけてくる活動は、時間もコストもかかります。そこで、商社の人たちにお願いして商品を探し出してもらう方法に切り替えたのです。商社にはさまざまな調達部門があり、大量の情報やネットワークを持っています。そこを頼みにしたのです。

しかし、商社の人の中には無印良品の哲学をきちんと理解してくれている人と、そうではない人たちがいました。その結果、玉石混交のものが集まるようになり、そこから選別しているうちに、今まで使っていなかったような色やデザインが紛れ込んでしまい、無印良品らしさが失われていってしまったのです。

 というあたりに、地域活性化の出発点を感じた次第。

地域活性化というと、どこかから新しいコンセプトをもってきたり、新しい商品を開発したり、といったことになりがちなのだが、案外、今まで身近にあるものの中から、いかに「探しだすか」といったことが大事であるような気がしてくる。もちろん、どんなものを探しだすかということが目利きの腕次第ということではあるのだが、新規なものを持ち込んでくるよりも、より地域への愛情やら地域を知るという行動が必要な分、地域に密着したものになるはずである。

なによりも「足元が大事」ということですかね

0 件のコメント:

コメントを投稿