こうした農作業の効用は、もちろん新鮮な野菜が手に入ることでもあるのだが、肥料から何から込めた費用から言うと大もうけできるわけでもなく、効用の一番は日頃のあくせくした仕事から離れて頭の中を空白にできることではないか、と最近は思っている。
作業を始めたときは、あれこれとうまくいっていないプロジェクトとか、これからかからないといけないのだが、どうも難物そうな仕事とかが頭に浮かんで、あれこれと考えることは多いのだが、菜園の草を取っていたり、野菜の棚をこしらえたりしているうちに、そうしたことはどこかにいってしまって、頭の中からそうした難しいことが出て行って、空っぽのままで作業に没頭している、といった状態が舞い降りてくるのがなんとも心地よい。
ま、こうした状態が舞い降りたといっても、難物であった仕事がうまくいくかどうかはわからないのだが、ひととき解放されるというのが効用なのでありましょうね。
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