下川裕治氏との共著でも出ていたが、自称「強度の恐妻家」で、この本でも、通称「ガメラ妻」のパワーの凄さは、いたるところででてくる。
なにせ、ベンチャー会社を立ち上げたばかりの旦那さんに、その会社を畳まさせて、沖縄移住をさせてしまった御仁なのである。ただ、旦那さんも売れなかった時代は、かなり面倒をみてもらった感じもあって、どっちもどっち的な感じが漂うのであるが。
それはさておき、沖縄移住記なのだが、移住記というよりどちらかといえば生活記という感じ。それは、移住してきて10年という年月がさせているのもあるだろうし、沖縄で、ツアーコンダクターとかインストラクターやホテル経営といった職業ではなく、物書きとそれに付随する会社経営という、どちらといえば定着系の仕事であるせいもあるのだろう。「沖縄」の移住記というと、ピカピカした沖縄ばかりが語られることが多いだが、うらぶれた沖縄を含めた、「オキナワ」の暮らしが垣間見えるところが、この本の良いところだろう。
個人的な好みをいえば、沖縄のチャンプルの誕生話とか、通常の店の3〜6倍の量があって、もちかえりが通例であった超大盛り食堂「かっちゃん食堂」の伝説とか、やはり大盛り系の食べ物の話題が一番。
やはり旅本の圧巻は、「喰い物」だな。
<2014.9.14追記>
最近の著述をみると、奥さんとは離婚されたようですね。とても元気で仲の良さそうな印象を受けていましたが。
中古でしか、この本も手に入らないようですし、この件、そっとしておいたほうが良いのかもしれない・・
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