自然保護と相性の良いのは、エコツアー、ネイチャー・ツーリズムであるのは当然なのだが、そこに焦点をあてているだけでは自然保護への理解を示す層が狭くならないか、ということが懸念としてある。特にネイチャー・ツーリズムは、「保護」という観念が強く示されることが多いので、限られた人数にしか提供できないのでは、という思いが強い。
もちろん、貴重な自然の遺されたところは、そこができるだけ荒らさないようにする、というのが最優先になることはもちろんだが、そうでないところは、できるだけ広い層に提供する仕掛けをつくって、そこの自然に触れ合ってもらう、興味をもってもらうことが、そこの自然を守らないとね、というきっかけ、動機づけになるのではないか、と思うのである。
人間誰しも、自分と遠い存在への愛着は薄くなるのが通例だから、体験面、意識面で近い存在としていくことが、天然記念物ではなく身近な自然を守っていく、育てていくことにつながるのではないか、というのが自然豊かなところでイベントをしかけるべきでは、という主張の一つの柱。
そして、なぜ、スポーツか、というと凄く高尚な理屈はなくて、会うポーツやる人ってのは、もともとアウトドア好きだから、「自然の中」っていうのにも親和性が高いから、いわゆるインドア系の読書家やゲーム好きにターゲットを絞るより、「自然派」になってくれる可能性も高いのでは、というぐらいのことである。
まあ、こうした「自然保護」といった分野、ともするとカルト的になってしまうような気がするので、できるだけ、いかに「庶民的」にやるのが肝要かな、と思う次第である。
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