2010年2月7日日曜日

電子Bookは日本で陽の目をみるか?

アメリカの電子Bookno動きが妙に熱いですね。

 AppleのiPad発売と電子書籍配信のニュースに続いて(あるいは、このニュースにアメリカ出版業界が勢いづいたのか)、Amazonの電子書籍の販売代金で火の粉があがっているらしい。

 2010.2.5付の Engadet Japanes の記事では

米国の大手出版社マクミランがほぼ9.99ドル均一のKindle本を値上げしたいと要求、米アマゾンがしぶしぶ承諾しつつ「他の大手出版社が同じことをやるとは思っていない」と強がったのはほんの数日前のこと。早くも大手出版社HarperCollinsとHachette Book Groupが同じ道を歩んだことが明らかになりました。両社ともマクミラン同様の「エージェンシー・モデル」を採用し、出版社側で本の価格を設定することになります。

ということらしいし、

 2010/02/08 の C-net の記事では

大きな注目を集めた、電子書籍の価格設定をめぐる1週間の論争を経て、出版社Macmillanの書籍および電子書籍のタイトルが、Amazon.comのオンラインストアへ戻ってくる。
Macmillanが同社の一部の電子書籍をAmazonの標準価格である9.99ドルから値上げするよう要求したことを受けて、Amazonは「Macmillanのすべての書籍の販売を一時的に停止することにより、強い反対の意志を表明し、その意志が真剣であること」を表明した。
実際のところ、Macmillanタイトルの撤去は一時的なものだった。


といった具合である

 アメリカはKindle発売以後、電子書籍大国になったといっても間違いなく、そのあたりは非常にうらやましくて仕方がない。電子Bookは日本がトップランナーになる勢いもあったのだがな、と以前のSonyやら富士通、あるいはリナザウの試みなんかをふと思い出す。

で、日本での電子書籍はこれから、どうなりそうかなということなのだが、Kindleの日本版販売やiPadは世界標準で、3月末から販売、といった情報がある中で

瀧口範子さんの2010.2.4付けの「シリコンバレー通信」の

アマゾンに牙をむいたマクミラン、米電子書籍市場はまるで"動物園"

では

電子ブックをめぐる騒ぎを見ていると、つくづく思う。「アメリカという国は、こうなのだなあ」。おそらく、日本の電子書籍化はアメリカに2年以上遅れて動き出すのではないかと想像している。そのころには出版社も石橋をガンガンとくまなく叩き、きれいな契約を関係者すべてと結んでいる。体制も完全に整備されていることだろう。アメリカの同業者たちが起こす"動物園"並みの騒ぎも参考にしながら、そんなみっともないこと、ややこしいことが起こらないように、事前に問題を解決しようと全努力を傾けるはずだ。

といった辛らつな意見もある。

 なんとも先行き見えない感じなのだが、できればKindleやらiPadの動きにつられて、電子書籍、電子コミックの動きが加速していくとうれしいのだが、出版業界の皆さん、どうだろうか。

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