2018年10月26日金曜日

効率よく「新書」の”エッセンス”を吸収する私の方法

 多くの出版社から刊行されている「新書」の数々。新しい話題から、ちょっとコアな話題本まで多種多様で、知識やノウハウを手っ取り早く手に入れるには重宝するもの。


だが、

・じっくり精読する時間がない

・読んだ内容を忘れてしまう、覚えられない

・本代が高くて、たくさん購入できない

といった悩みを抱えている人は多いハズ。


今回はそんな方々に、効率よく、安価に、「新書」のエッセンスを吸収するコツを紹介しよう。


新書は、購入したものでもいいし、図書館の本でも可である。読書術の本では必ず自費で購入をするべし、というものあるが、たくさんの新書を読むには書籍代もバカにならないので、適宜、図書館を利用すれば良いと思う。


◯キモは2つ


さて、今回の肝は


①一回で精読して、内容をつかもうと思わない

②一度に内容を覚えようと思わない


ということ。つまりは、スピードをあげて、何回も読むことを基本に、抜書をつくって内容は、自分の頭の中に抱えない、というものである。


◯具体的なやり方


では具体的なやり方を紹介しよう。


①付箋を用意する。


百均で購入できる、小ぶりのもので十分。


②スピード重視で「新書」を読む。


 目次は、一応精読するのは、他の読書術と同じ。

 次に、新書を読むのだが、基本は、自分で気になる箇所、重要と思う箇所は、あまり深く考えずに、付箋をペタペタ貼る。どんどん貼る。

 そしてスピードを重視して、とにかく最後まで読み進んでいく。


③最後まで、読み進んだら、スキャンする


スキャンするのは

・表紙

・目次

・付箋のついているところで、抜書きをすべきところ

(自分で重要と思う所)

である。スキャナは通常の1万円弱で購入できる、A4対応のフラットヘッドで十分。


この段階で、スキャンしておくべきところかどうかをチェックするのだが、ここでも余り悩まないこと。とにかくスピード重視で、必要と少しでもおもったらスキャンしておくことがベター。


この段階でリアルの本は不要になる。付箋をとって図書館に返すなり、本棚に所蔵するなり、ブックオフに持っていくなりしてください。


④ここで、作業はひと休憩。少なくとも1〜2日、次の作業まで間をあけておく。


どんな本でも読了すると、一種の興奮状態にあるので、クールダウンするイメージですね。


なので、他の本を読むことに取り掛かってもよいですね。


⑤しばらく間をおいたら、新書をスキャンしたデータをOCRする。


当方が、一番精度が良いかなと思うのは、Adobe Acrobatなのだが、高価なのが玉に疵。以前はScanSnap i500を購入すると同梱されていたのだが、残念ながら今は同梱されていない。「読取革命」や「PDF Element」など見繕ってくださいな。


⑤最後にOCRデータの中で、抜書きしたいところをテキスト形式で抽出。


抽出データを、Evernoteなりエディターアプリにコピペし、保存して終了である。ここでは、再度、抜書きすべきかどうかセレクトするのが大事。

本を読んだ直後だと、その時の勢いで抜書きしてしまうことが多いので、冷静な目線に戻すために、1〜2日冷却期間を置くのがキモである。冷却期間後改めて見ると、なんであの時重要と思ったのかわからないところが多々出てくるものである。


ただし、必ずOCRしないといけない、というものではない。手作業で抜き出しても良いので、ここは、それぞれも持っているPC環境に応じてやってくださいな。


【まとめ】


大事なのは、本のエッセンスを頭の中に置いておこうなんていう大望は持たないこと。Evernoteやクラウドを、自分の外部脳と考えて、エッセンスはすべてそこに置く、といった感じでやったほうがいいですね。要は、必要な時にいつでも検索して読み出せればいいことですから。

2018年10月14日日曜日

「安定した低空飛行」経営に、「働き方改革」の特効薬を見つけた

 「働き方改革」の掛け声は相変わらず勇ましいのだが、努力しても労働時間はへらないし、効率化をしてはずなのに、ラクにならない、というのが多くのビジネスマンの「働き方改革」への実感ではないだろうか。

そんなあなたに参考になりそうなのはかつて”BUSINESS INSIDER”の「売上増も他店舗展開も捨てた企業ー「家族で晩御飯」の働き方をフランチャイズ展開」で取り上げられていた株式会社minittsの経営する国産ステーキ丼専門店「佰食屋(ひゃくしょくや)」のビジネスモデルである。

【「安定した低空飛行」を目指す「働き方」】

詳細は、上記の記事で確認願いたいのだが、要点は

・飲食店は、平日より土日の方が大変なわけだが、土日に余分に働いたからといって給料が高くなるわけではない。

・「頑張ったら自分に返っていくる仕組み」を飲食店に導入できないか考えたのが「1日100食売り切ったら、その日は店仕舞い」というシステム。

・休暇は、社員・アルバイト同士が話し合ってシフト変更をする

・ビジネスプランコンテストではケチョンケチョンに言われたが、今では3店舗まで増えた。

・ただ、基本は会社を拡大しようというのが目的ではなく、「自分たちが働きたい会社」をつくること。譲れない条件は「家族で晩御飯が食べられること」

ということ。

その基本理念はあくまでも「会社に貢献している人が報いられないのはおかしい。会社が儲かっても社員が報われないのはおかしい」ということにおきながら、今後は「佰食屋」から。さらにダウンサイズして「五十食屋」を増やすことを目指す。
つまりは「安定した低空飛行」ができる店を増やし「働き方のフランチャイズ」をつくりたい

といったことで、いわゆる「拡大志向」から遠いところにいようという意思が強固に示されている。

【注目ポイント】

この「佰食屋」の方法は、拡大路線がビルトインされている企業経営にとってはタブーとも言えるのだが、縮小均衡路線にもかかわらず、営業は好調である様子。
で、この方法は、「労働生産性の向上」を図っても、そこで出た余力が新たな「労働」へ振り向けられてしまい、けして「働き方改革」になっていない、多くの「働き方改革」の事例への挑戦でもある。
今回は、「佰食屋」の例から、他でも使えるエッセンスを抽出してみた。

◯リミットを決める

リミットは仕事の期限ではなく、仕事の「量」。「佰食屋」では「100食を売り切るまで」という物理的な制約を設けており、この「量のリミット」を設定することが、ヤリ過ぎや働きすぎの防止になりますね

◯売り物を絞る

「売り物」を拡大すればするほど、その品揃えと在庫の管理に労力が必要になる。「佰食屋」の例では、「ステーキ丼」一択に絞られているので、準備するものも限定的になる。要は、拡大することに伴う「準備のロス」をできるだけなくすということですね。

◯フォロワーシップを徹底する

「佰食屋」では、社員同士の休暇の管理のときにシンボライズされているのだが、最近の組織論では、強いリーダーが全ての方向性を示すよりも、構成員同士が互いにフォローしながら方向性を決めたほうが有効な場合があるとされている。
もちろん、大きな経営方針は経営者が決めないといけないのだが、些末なことまでトップが口をはじめると、ナンバー2、ナンバー3がもっと細かな管理を始め、といった具合にどんどん管理主義の度合いが進んでくる。
こうした「管理のためのコスト」をできるだけなくすのが、フォロワーシップの徹底であろう。

【まとめ】

「働き方改革」が進まないのは、無制限な拡大路線を選択しながら、働き方を改革しようというところにもある。「働き方改革」を実効あるものにするには、「佰食屋」のモデルを参考に「縮小均衡」も考慮にいれるべき時期のような気がしますね。

2018年10月3日水曜日

バレット・ジャーナル式「手帳・ノート」を続ける5つのコツ

 仕事もプライベートもごちゃまぜに管理する手帳・ノート術としては、「バレット・ジャーナル」方式が一番、当方にとって使いやすいし、効率が上がる気がしているのだが、継続して使っていくには、少々、ハードルもある。

さらには、どんなノートを使っても途中で飽きてしまって、「ほぼ日」は1月以降は真っ白、あるいはモレスキンもホコリをかぶり始めた、という人も多いはず。

そんな方に、バレット・ジャーナルの手帳・ノートを続ける5つのコツを紹介。

①フォーム(型式)をつくる

バレットジャーナルは、フォームも基本的には「自由」なのだが、「自由」であることほど厄介なものはない。
その都度、かくべきことを悩まないといけないので、面倒になってきて、続かない原因にもなる。

なので、デイリーとか、マンスリーとか、イベント・カレンダーなど、スケジュール系やタスク系は、フォーム(型)を決めておくほうがよい。

②最初は、定期的に書く習慣をつくる

さらに、最初は身構えてしまって、落ち着いたら書こうとか、ついつい後回しになってしまうのも、続かない原因の一つ。できれば、朝とかに、定期的に書き出す習慣をつけたほうがいい。

ちなみに当方は、出勤前に、デイリーのフォームを書き、その日のスケジュールやタスクを落とし込む決まりとしている。

③何でも書く

さらに、書く内容はセレクトしないほうがいい。とかく、このぐらいの小さなことは、と思って記入しないでいると、ノートの記入するハードルがどんどんあがってくる。

バレット・ジャーナルの良さは。ページ数が決まった市販の手帳とかと違って、項目によって何枚でも書いていいという柔軟さもその一つ。思いついたら「書く」、何かが起きたら「書く」というように、とにかくノートに書く、ということを習慣づけしたほうがいい。

もちろん、B6サイズ以上のノートになると、デスクで書くということがメインになるので、外出中とかには対応できないこともある。その時は、メモ帳やメモ紙(A4用紙を折りたたんだメモ紙がおすすめ)をポケットの忍ばせておいて、後で転記するか、そのメモをノートに貼り付けるといった方策で対応しよう。

④キレイに書こうと思わない

キレイに書いたほうが見やすいのでは、という批判が聞こえそうなのだが、キレイに書こうとすると、どうしても時間が余計にかかってしまう。もともと、手書きのスピードは、思考のスピードに追いつかないから、丁寧に書いていると、そのうち、嫌になってしまうことが当方の場合はちょくちょくある。

後で読めないまでに崩れた字は困るが、ある程度読めれば、それで良し、として書くスピードを優先せいたほうが良いですね。

⑤見返して、追記する

そして、珠には、昔の記事を見直して、変化した事情とか、その後の考えとかを追記しよう。もちろん、何年も前の記事に追記するのは大変であるし、役に立たないことも多いから、せいぜい1月前の記事までで良いと思う。

当方は、1月以上経過したノートは、スキャンして、原本は捨てることとしているのだが、その場合も、PDF化しておけば、PDF編集ソフトでメモの追加は可能なので、アナログ・デジタル併用派も「見返し」と「追記」はやったほうがよい(MacであればデフォルトでPDFの書き込みはできるし、Windowsの場合もCube PDFなどの無料ソフトもある)。

しばらく続けると、メモの持つ情報内容が劇的に向上しているので、まずはお試しあれ。

【まとめ】

なんにせよ、手帳・ノートは続けることが一番。とかく、自分でいろんなルールを作ってしまって、それに囚われて中断しまうのが一番良くない。気楽にやってみるのが一番、と思いますね。

2018年10月2日火曜日

バレットジャーナル的な手帳に「ダイスキンB6」が意外にオススメ

 ノート術や手帳術というのは毎年11月ぐらいになると。新しい手帳のデザインと一緒に、特集が組まれるのが常となっている。今年も10月に入り、そろそろ、そんな時期かなと思うので、一足先に、私家版「手帳術・ノート術」を綴ってみた。

【「バレットジャーナル」とは】

「バレットジャーバル」というのは「箇条書きを利用することを中心に考えられた、記録方法・メモのとり方」を言うので、「ほぼ日」や「モレスキン」といったいわゆるノートや手帳の種類ではなくて、記録する上での「テクニック」のようなもの。
そうした箇条書きを、記号(バレット記号)も使いながら短く簡潔に書いていく(「ラビットロギング」というそうですな)というのが基本ルール。例えば「明日、歯の治療のために◯◯歯医者を予約する。その後、市役所で住民票をとる」といったのを

S:歯医者アポ→市役所・住民票

といった感じで書くということ(ちなみに「S」は自分が任意に決めた略号。この場合は「スケジュール」を意味する)。

【バレットジャーナルは「手帳」界のトレンド】

この「バレットジャーナル」は、スケジュールから日記、業務記録、ToDoまで「自由な形」で、「生活におきる全て」を記録していこう、という。いわば、ライフログのアナログ型。

基本のページは
◯キー:バレットジャーナルの前か後ろに、記号の意味を書いておく
◯ノートの各ページに番号を振る
◯ノートの始めの2ページはインデックスにして重要なトピックとそれが載っているページ番号をリストにする
◯次の4ページは「フューチャーログ」という大きなイベントを記した年間カレンダー
◯そのほか、見開き2ページを使った「マンスリー」、僻毎日の「デイリー」を用意し、スケジュールとタスクを書く(これも箇条書きで)
◯時間の経過とともに追跡(記録)していきたいことを書くページを作る

となっているのだが、そのフォームも自由に自分で決めていいし、上の基本ページも使うかどうかは自分で決めればいい、ととんでもなく自由度が高い。
さらには、どんなノートを使ってもよい、もにおであるようで、この辺はお仕着せが嫌な方々にオススメのノート・手帳のシステムでありますね。

【バレットジャーナルにオススメのノート】

どんなノートを使ってもいいのが、バレットジャーナルの特徴でもあるのだが、そこは、デザインとかで、世間的にはオススメがあるようで、

①Leuchtturm1917(ロイヒトトゥルム1917)

ドット方眼、A5サイズのもの。世界で一番バレットジャーナルに使われているらしいです。INDEXページとページ番号が印刷されているので、手間が省けるのも高評価の理由のようですね。

②モレスキン

まあ、これは高級ノートの定番ですね。モレスキンもいろいろ種類があるようですが、ドット方眼・ラージがバレットジャーナルの定番らしいです。

といったところが「セレブの鉄板」のようですね。

【ダイスキンB6が「バレットジャーナル」的な3つの理由】

ただ、どんなノートを使ってもいいし、フォームも自由というバレットジャーナルの柔軟さがありながら、「鉄板」ものに固執するのもシャクなものであるし、ここは、できるだけ安価で使いやすいものを探せ、というのをポリシーにしている方もいるはず。そんな視点からいうと、当方がおすすめしたいのが「ダイスキンB6」。

オススメな理由は

①1ページ26行、60枚(120ページ)とそこそこ分量もあって、百均製品なので、当然、安価(税込み108円)

②表紙がしっかりしていて結構頑丈。中に紙をはっても大丈夫

③「モレスキン」似なので、なんとなく高級っぽい。

といったところ。

特に「手帳」や「ノート」をライフログ的に使う場合は、思いついた時に、気軽に思う存分書ける、ということが大事であるし、レシートやメモの貼り付けとか、自由度の高い使い方ができるところが重要だと思うのだが、そんなところを、安価ながらしっかりと対応してくれていますね。
もっとも紙質とか細部のところは、上記の①、②には流石に敵わないので、ダイスキンでバレットジャーナルに慣れてきたら、①や②に移行するというのもアリですね。

【辺境駐在員的なノートのデザイン】

ちなみに、当方の「デザイン」はこんな感じです。少々、チープ感がありますが、手早く書けるということを優先したデザインにしていて、筆記用具はJetstreamの4色を使ってます。

◯マンスリー

◯デイリー

◯イベント・カレンダー

【ロディアを併用する】

ただ、サイズ的には小さいながらもB6のものを使っているので、ジャケットやパンツのポケットには入れ難いので、どうしてもデスク上での利用が中心になる。
持ち歩けない時は、スマホのメモ帳で代用してもいいのだが、そうすると、情報を一つに集めるということが困難になるので、手ぶらで出かける時は「ロディア」のA7を併用している。

スケジュールを書く場合は、こんな風のフォームを手書きして、後で、ダイスキンに糊で貼り付けるという運用である。

【まとめ】

フォームが印刷された手帳やノートを使ってもいいのだが、バレットジャーナルの自由度は、一回試してみるとヤミツキになる。ただ、その使い方から言って、かなりの枚数を使うことは間違いないので、できるだけ安価に運用したいのが人情というもの。バレットジャーナル初心者は、しばらく、こうしたダイスキンを使って慣れてみるのもオススメであります。