2017年6月19日月曜日

タニタの社員食堂の存続は経営者のやせ我慢にあったのかも

 先だって、とある会合で、タニタの系列の「ヘルスケアオンライン」のタニタ代表取締役の講演を聞いた。氏は、体脂肪計や社員食堂で云有名な、タニタの創業ファミリーの人であるだが、その講演の中のタニタ食堂についての話が印象に残ったので、感想も込めて記録しておこう。

タニタの社員食堂は、もともと体重のアドバイスを行う「ベストウェイト・センター」を会社全体の経営状況の悪化で閉鎖せざるをえなくなったのが発端。だが、当時の二代目社長の「(社員の)リストラはしたくない」という過去のトラウマにも根ざす強い意思で、社員食堂へと変化させたものらしい。

センターの職員のうち、転職とかが困難であったのが、管理栄養士で、その職場としての「社員食堂」であったらしい。ところが最近のタニタ食堂の高評価とは違って

・味が薄い(塩分が少ない)

・量が少ない

といったことで、社員の評判は芳しくなく、10年間、赤字であったとのこと。

それでも、アウトソーシングすることなく、内製化したままで存続させ、今の地位・評判に至っているわけなのだが、氏によると、存続させてきた理由の第一は「(社長が)とにかくリストラしたくなかった」とのこと。

まあ、真偽の程はよくわからないのだが、こうした経営者の一本気的な運営は、いろいろ評価はあろうが、大成功の一つの必須条件であるような気がする。

もちろん、一つの成功の影には死屍累々であって、タニタの場合も時流に一歩乗るのを間違えると経営圧迫の典型例として語られたのかもしれない。

しかし、こうした頑固さがないとうまくいかないことがあるのは、経営だけでなく、ビジネスをはじめとした人生のあちこちでよく聞かれることで、当方もこうした頑固さ、一途さは大事にすべきだな、と改めて感じ入る次第である。

さて、みなさんは、タニタ食堂の例にどんな啓示をうけますか?

2017年6月6日火曜日

ウォズアニック氏の「次の技術革新はアップルではなくテスラ」からに思う”「権威」になるとそこで止まり”ということ

 C-netで、スティーブ・ジョブズとともにアップルを世界的企業にしたウォズアニック氏が「次の技術革新はアップルではなくテスラから」という記事を読む。

記事の本体はこちらを読んでいただきたいのだが、最初、技術革新がテスラからのなのは、そのCEOの尖り方の違い、つまり、ジョブズのいたころのアップルは技術革新力があったが、クックにはねー。イーロン・マスクぐらい尖ってみなよ、ということかと思っていたら

「Google、Facebook、Apple、Microsoftのように世界を変えてきた企業を見てみるといい。そしてTeslaもだ。こうした企業はたいてい若い人たちが始めている。大企業から生まれたところはない」(Wozniak氏)

ということが本筋らしい。一読すると「若いものの単純礼賛かよ」とおっさん世代は思いがちなのであるが、ここは、技術革新という海のものとも山のものともわからないものの実現に賭けられるのは、失うものの少ない「若い世代」が圧倒的有利である、ということであると当方は解釈している。つまり技術革新をするには、いろんなリスクと今までの価値観を壊さないといけないが、いっぱしの権威になって失って惜しいものがふえてくると、そんな乱暴なことは無意識にセーブしてしまいがち。なので、技術革新とか新しいものを創造するのは、精神的にも物理的にも、できるだけ身軽にするっていうのが秘訣、ということであろうか。

 

そうであるなら、年齢的に年をくっていて、新規事業に取り組む時間が少ないというハンデはあるにせよ、いかに自分を徒手空拳的なところにおけるか、というのが大事になるんではないでしょうかね。

2017年6月4日日曜日

鳥取県倉吉市「想」で「鶏白湯そば」を食す

食べ物ネタは、しばらっくご無沙汰していたのだが、先日、気に入りそうなラーメンを食したのでエントリーしておこう。

場所は鳥取県倉吉市の駅前、セントパレスホテル裏のビルの1Fにある「想」という店

表にでている看板と店名との関連性は「?」。店内のメニューには「想」とあるのだが・・・。夜は居酒屋にもなるらしく、カウンターに焼酎各種並べてあるので、それとの関連もあるのかもしれない。

 

注文したのは「鶏白湯そば しょうゆ」。現物はこんな感じ。

スープは泡立ててあって、非常にクリーミー。麺は太めで、こってり感の強いスープによく絡む。最近流行の脂たっぷりのラーメンとは一線を隠すのだが、けしてあっさりとした味わいではないので、コッテリ系が好みの人も大丈夫と思う。

訪れた日は、マスターが一人でやっていたので、お客さんが多い時は、ちょっと立て込むのだが、待ってみる甲斐はあると思いますな。