「出世」に変わる職業社会の価値観は「オールラウンダー」ほど身につけるべき

2018年4月8日日曜日

仕事術

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 Business Indider Japanで「大企業から“ソーシャル出世”の時代へ。やりたいことができれば利他的になれる」という記事が掲載されている。

要点は

・一企業の中で「地位を得る」「認知される」という出世の姿が「広く人に認められる」ということに転換しつつある

・これからは「他人との差別化」ではなく「機械との差別化」が問われる時代になる

・企業内での出世が主流のときは、部下の手柄を横取りしたり、誰かに乗っかって出世するフリーライダーはこれから淘汰される。「自分が世の中にどういう価値を生み出せるのか」を基本にビジネス人生を考えるべき

といったことであろうか。

この論稿にあるように、Aiによる新・機械化が進み、SNSによる発信、インフルエンスが影響を増やしていく中で、大企業や公共セクターのもつ「インフルエンス」機能は弱体化していっている状況では、より多くの人に認められることを出世の根幹と考えれば、「大組織内での出世」ということが昔ほどの輝きを失っていきつつあるのは間違いないことであろう。ただ、気をつけないといけないのは、先端のところでは変わっていても、レイト・マジョリティのところが変わっていくには時間の経過が必要、ということ。今のところは、まだまだ過渡期のような気がするんですな。

こんな時、組織内にとどまってやっていこうという人は、個別化の流れに揉まれて巨木がゆっくりと削られていくように変わっていく企業社会・公的セクターの社会を見つつも、自分の得意とする武器を磨いて独立独歩の準備をしていく、ということが大事になる。全てのビジネスマンが起業したり、独立すると考えるのはちょっと現実的ではない中で、組織に便利使いされないためには、組織内にあっても、しっかりと交渉できるビジネス力を磨くことと、組織に寄っかからない意識を持つことが、大事だと思いますな。いわゆる「雌伏の時」を大事にするということ。

今までの職業生活を振り返ると、いくつかの大プロジェクトに関わってきて、実績も上げてきたとは思うのだが、なんとなく「便利使いされたな」という感覚が拭い切れない当方としては、「守ってよし、攻めてよし」のオールラウンダーほど、こういう気持ちで、組織に対峙しておいたほうが良いと思う。組織は、常に、あなたの才能を待っているけど、常に報奨を与えるとは限りませんからね。


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日本の人口最少県の住人。なりわいは行政書士。読書好き、ガジェット好きの昭和人です。

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