「ノマド論」を再び働き方の面でとらえるべきではないか

2013年6月1日土曜日

リモートワーク

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最近は下火になってきた「ノマド論」なのだが、どうもライフスタイルの面で語られることが多くなってきたためか、本来、この話がもっていたはずである、「どこでもビジネスに参画できる」「どこからでもコラボできる」という、かって佐々木俊尚氏の「仕事をするのにオフィスはいらない」で示唆されていた、地方、都会関係なく、繋がり関係性をもちながら仕事をする、という可能性や、場所が離れたままコラボする、といったビジネススタイルの可能性が欠落し始めているのは、どうも寂しい。
 
なんとなく、カフェでMacBook Airがどうたら、とかコワーキングでどうとか、といった議論が先行したせいか、物理的に離れたところにいるままで時間的に共同、コラボして仕事が出来るといった仕事環境がつくられることによって生じる、強固な組織が柔らかく変化していかざるをえない状態や、いわゆる組織への従属性の変化(この変化は、単純なフリーランスというものでもなく、組織への従属性を、従属する数とロヤリティの面で多層化すること などなど)といった面がどこか置き去りにされてきたように思う。
 
ここらで「ノマド」というものを今一度、ワークスタイル、場所に拘束されない働き方というものを行うにはどういう環境(電源とかWifiとか物理的なものではなく)が必要で、組織への関わりようをどうしていくか、再定義してみてもいいのではないか、と思っているところなのである。

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日本の人口最少県の住人。なりわいは行政書士。読書好き、ガジェット好きの昭和人です。

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