2012年9月1日土曜日

指揮官として守るべき三つの事項ー樋口将浩「キスカ島奇跡の撤退」より

太平洋戦争当時、アリューシャン列島の日本軍の最前線であるアッツ島が玉砕した後、次の標的となったキスカ島から日本軍約5200名を生還させた「キスカ撤退作戦」の指揮官 木村昌福が指揮官として守るべきとしてあげている三つの事項は
・ただ無理矢理突っ込むのは匹夫の勇。敵を知り、己を知ることによって初めて真の戦ができる
・「危険なことはおれがやる」という部下を思う至情と、指揮官先頭の気迫と責任感が大事
・部下が迷ったときには指揮官として何らかの指示を与え、自分の立場、自分の責任を明確にする
 
生命を賭した戦場とは場面は違いこそすれ、この心構えは、ビジネスやスポーツなど、様々な場面で「指揮」をとる立場に立った時には心すべきことか。(といっても、なかなかできないことではあるんですが・・・)。
 
率先して前へ行けということと同時に、無理矢理突っ込むなといっているのは、とても参考になること。とかく意気込みが先行したり、プランニングを緻密にしすぎたり、どちらかに偏りがちであるのが世の常であろうから、その中間を見極めて動くことが大事、ということだろうか。
 

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