理想の「オフィス環境」はオープン型かクローズド型のどちら?

2018年7月27日金曜日

ビジネス

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 WIRED Japanで「オフィスが「オープン」な石灰だと、生産性が低下するー企業での実験の詳細と、そこから見えてきたこと」と題して、「生産性が高くなるオフィス」についてのレポートがされている。

要点は

・壁や間仕切りを取り計らったオープンプランのオフィスは、生産性やチームワークの面ではオススメでない。

・イギリスの研究では、物理的な障壁をなくすとコミュニケーションや集合知が生まれにくくなるという調査も出た

ということなのだが、実は、オープン・オフィス批判は、定期的にレポートされていて、これはGoogleに「オフィス オープン型」といったキーワードで検索するとよくわかるはず。

であるのに、こうした論評、しかも外国のレポートで出てくるということは、逆にいうと、クローズド型からオープン型へのオフィススタイルの変更はまだ進んでいる、と捉えるべきなのだろう。もっとも、オープンオフィスへの転換は、間仕切りやレイアウトの容易性やフリーアドレス制という、経費節減との二兎を追うようなアイデアがもとであるから、「生産性」の面だけでは割り切れない面ももっていることは事実であろう。

ただ、公共セクターを含めて、日本の(大企業や先端的なIT企業は別として)多くの企業が、こういうオープンオフィス型が大半であることを考えると、部分的でもクローズドな環境を導入することの是非について考えてみたほうがよいのかもしれず、さりとて日本の企業組織で特に弊害が主張される「セクト主義」「タコツボ化」の課題は、クローズド・オフィスでは大きな課題として浮上するし・・といったところで悩みはつきない。

さらに、この論文でも「誰もが望んでいるにぎやかで創造性と集団知を生み出すような場所を作り出す方法は、まだ発見されていない」ということも指摘されているようで、「クローズド型」の戻せば、すべて解決、というわけでもないらしい。

オープン型とクローズド型の折衷策を模索する。こんなところが最終解かもしれないですね。

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日本の人口最少県の住人。なりわいは行政書士。読書好き、ガジェット好きの昭和人です。

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