渡辺千賀さんが自身のブログ「ON OFF AND BEYOND」で「ブルーオーシャン症候群」と題して、
話題にはなるが、知り合いは誰もまともに「ブルーオーシャン戦略」について読んだことがなかったので読んでみた、というふりで、読んだ結果の話を要約すると
・ブルーオーシャンというのはアメリカのまともなビジネススクールの学者が言ったことだが、流行っているのは日本
・ブルーオーシャンの発見方法は「代替市場を狙う」「同じ業界内の異なる戦略グループを狙う」とか6つほどあって、方法論はあるが実際にブルーオーシャンを見つけるのは大変
・「競争が少なくて儲かる事業領域」はあるかもしれないが、「落書で参入できる領域」はない
ブルーーオーシャンは「今の事業領域」の延長線上にあるもので、「今の事業に関係のない濡れ手で粟の楽勝市場はない」
っていったところである。
言われてみれば確かにそうなのだが、こうした冷静な言葉を座右の銘として行動できていれば、騙されたり、夢を追い続けて転げてしまったり、一発逆転の夢を追い求めていたり、ってなことはないはずなのだが、自分も含め、そうした人々が近くにたくさんいるのは事実であるし、どうかすると社をあげて「ブルーオーシャンを探せ」といった活動をやっていなくもないのは事実。
それはさておき、興味を引いたのは、「ブルーオーシャン」という言葉は、日本ではよく言われるのに、アメリカではあまり口の端にのぼらないというところで、日本人のメンタリティーに「ブルーオーシャン」が訴えかけるものがあるに違いない。
そのあたりを勝手に推論するに、日本人の
・「桃源郷(ユートピア)」好き
・ここにはないどこかに自分が活躍できる場所がきっとある(いわゆる都会志向にも通じるよね)
・競争は基本的にはキライ。「和」をもって貴しとなす、なのでブルーオーシャン
で、みんなハッピーになるとよい、というような性向が根底にあるのではと思った次第で、以前レビューした「ラーメン屋VSマクドナルドーエコノミストが読み解く日米の深層」で言われていたように、アメリカ人の性向が「希望駆動型」で”できるじゃないか””ステップアップできるぞ”と励まされると強く反応すると動くタイプが多いとしたら、先天的に「夢」へ向かって走り出す傾向が強いため、あえて「ブルーオーシャン」などと言って自身を鼓舞する必要がないに対し、「危機感駆動型」の日本人は、危機に反応して動き先に。意識的に「ブルーオーシャン」を作り出さないと心理的に保たないのかもしれない。
こうした経済理論の国ごとの好みでも、お国柄がわかるかもしれませんね
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