2011年4月18日月曜日

皆神龍太郎 「iPadでつくる究極の電子書籍」(講談社+α新書)

iPadが出始めた頃にでた、自炊による電子書籍を激しく勧誘する本。

なにせ筆者はiPadが出るまえから、ドキュメントスキャナどころではなくフラットヘッドのスキャナを使って自炊をしていたということだから、筋金入りである

構成は

第1章 蔵書はすべてデジタル化しなさい
第2章 蔵書デジタル化の実践 スキャン文庫の作り方
第3章 デジタル蔵書とiPadで変わる読書スタイル
第4章 「究極の電子書斎」の活用術
第5章 同時に1000冊を読む!「ギガバイト読書術」


私個人としても、実は古くからのScansnapユーザーで、自宅の蔵書はあらかたデジタル化されている。(古くからといったのは、Scansnapは結構値が張るので、新しい機種はなかなか買い換えられないだけなのだが)
で、本書の中にもでてくる、「本を切る」という蔵書家からしたら言語道断な仕業に最近は慣れてきたとはいえ、なんとなくまだ罪悪感に駆られる段階なのだが、筆者のように思い切った自炊家(これは私の造語だ。あしからず)の話を聞くと勇気百倍になってくるのである。

そして、こうして作成したデジタルのPDFの本を、i文庫HDやGoodreaderで読むと、まさに場所をとらないし、何十冊も持ち歩けて、成毛 眞氏の言う「本は10冊同時に読め」が意欲の面は別にして、物理的な面では十分可能になるのである。

しかも、i文庫HDはメモやしおりをEvernoteに送る機能が実装されたし、最強のファイルビューワであるGoodreaderはPDFのアノテーション機能も付いた。iPadユーザーは本格的に自家本の自炊を始めて見てはどうだろうか

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