情報、読書の次は「人生」ということで、端的にいえば、ライフログをノートで残そうということ。で、筆者が「ノート」というアナログ媒体にこだわるのは、「空気か残せる」から」だとのこと。空気という言葉を使うかどうかは別にして、デジタルでライフログを残そうとすると、便利なことは間違いないが装備をそろえることが必要だから、」とりあえず手軽に始めるには「ノート」が壱番手っ取り早いのは間違いない。
ライフログの残し方は単純なのだが、ポイントを抽出すると
・とにかく「済んだこと」をライフログノートに書いていく
・資料やモノを貼ってビジュアルにする
・日記ほどまめに書かない
・ノートに記録を一本化する
・行動記録は1~2時間に一度くらいは書く
・就寝・起床時刻、飲み食いしたモノなどの生活の基本情報は必ず記録する
・時刻は「まで・「いま」「から」といった感じでアバウトでよい
・嫌なことより楽しかったことを書く
といったことか。
今回、ライフログで使われているのはA5(「情報は・・・」の時はB6だった)になっていて、理由は書くことや春物が増えたり、座業が増えたとうことが理由のようだが、」ここらは、自分のライフスタイルにあわせてサイズを合わせればいいだろう。私の場合、業務用のノートもライフログのメモも一緒くたでB5のノートを使っている。
あともうひとつ、こうしたライフログノートをつけていて大事なのは、「読み返す」ことなのだが、これはなかなか出来ないなってのが実感。本書では読み返しをする工夫として「アクセスをよくしておく(使用後のノートを並べておくスペースをつくる)」とか「わざわざ読み返す時間をつくって、マーキングをする」や「一日の終わりに必ず読み返す」といったことが提案されているのだが、ここらは試行錯誤でやるしかないような気がする。
読んでいると、なんとはなしにライフログがやりたくなったり、続けたくなるから不思議な本ではある。
最後に、目次は
序章 ライフログノートで体験を「資産」にする
ライフログとは「人生そのまま」を記録すること
「空気」を残すにはアナログ手法がいい
過去を消さずに自分をつくれる
「読み返し」を身につけることでノートの高価は数倍に
焦らず、自分のペースで、とにかく前に進もう
第1章 ただ行動を記録することの意外な効果
「一冊のノートにまとめる」三つのルール
手帳術よりずっと簡単、誰でもできる
日記より気軽に日々の雰囲気が残せる
なんでもないメモが「自分の分身」になる
厚く、太く、ノートとともに自信が育っていく
「やめたい行動」がやめられる
「続けたい行動」が続けられる
書いてみることで「しっかりやっている自分」を認める
第2章 ノートを自分の分身にする
効果発揮のための三ステップ「書く」「貼る」「読み返す」
{ステップ1]書くー「行動記録」で、ライトな自己管理を始める
{ステップ2]貼るー「資料収集」して多くを語るノートを作る
たった一枚の紙切れがすべてを語る
手を使って作業することが「自分化」につながる
{ステップ3]読むー「読み返し」で、じわじわ自分を変えていく
パラパラめくることで得られる「思わぬ発見」
体験をリサイクルし、今の自分に活かす
自分で考え、自分の言葉で語れるようになる
すべては「楽しく使って、生々しく残す」ために
「軸足」は必ずノートに置いておく
どんどん試して「自分の分身」となる一冊を選ぼう
第3章 どうやってノートに残すか
続けるためにも効果的な「記録への工夫」
ノートに向かうことで自分の「つくり直し」をする
書くことで体験を引き寄せて「自分化」する
読み返しのためにWHY・HOWの情報を盛る
「行動の切れ目」でなく「ふとしたとき」に書く
時間情報は「までログ」「いまログ」「からログ」で
「ねぎま式」っで行動&思考を対照させておく
因果関係は「→」を使って略記・追記
「一日あたりXページ方式」で使う
縦書き・横書きだけでなく、筆記具も使い分ける
貼ると10倍楽しくなる
ポラロイドでお手軽育児日記
「割り付けプリント」で一日流れを残す
とどめの一発としての「ご当地スタンプ」
表紙にもどんどん貼って「キャラづけ」する
本の帯、補充カード
パッケージ、タグ、説明書
お酒のラベル
古切手、ハガキ、手紙など
第4章 何をノートに残すか
まずは「普通の生活」をそのまま記録してみる
睡眠と飲み食いー基本的なことから自分を知る
自分の行動と状況ー生活の意外な豊かさに気づく
思ったこと、考えたことー自分の考えをつくる
旅行・行楽・イベントーライフログノートの醍醐味
自分を追うドキュメンタリー取材班
社会や世間のニュース
見たもの、聞いたこと、食べたものーすべてに「自分」が映る
ノートと連動する「書き込みシート」で定点観測
継続するための大原則は「一シート一テーマ」
○×シートーいちばんシンプル、でも効果大
グラフシートーわずかな増減を視覚的につかめる
僕のある一日ーラフログノートがある日常
「いい過去」=「自分の歴史」を持っておく安心感
第5章 どう継続し、読み返し、活用するか
ノートを書きっぱなしにせず、読み返す方法
体験の「使い捨て」をやめて、リサイクルする
定期的に自分にカウンターパンチを浴びせる
「自分だけのノート」は、かっこ悪くていい
あらかじめ「自分の要素」を薄めておく
「自分のテーマ」が見えるようになる
心理状態をなぞってテンションを高める
読み返せない最大の理由は「アクセスが悪いから」
読み返しの真髄は「マーキング&タイミング」
マーキングー読み返しを「作業」にする
タイミングー読み返しを生活に組み込
む
使用中ノートの「逆読み」と「順読み」
システムで定期的に読み返す
索引を作る課程でで読み返す
X年前の今日の記述を読み返す
付録 ライフログノートを補助するツール23
行動記録の補助ツール
読み返しの補助ツール
となっている。本を鳥瞰するには目次を見るのが一番らしいので、どうぞ。
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