奥野宣之 「人生は1冊のノートにまとめなさい」(ダイヤモンド社)

2011年4月26日火曜日

ノート術

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奥野宣之のノート本の3作目
情報、読書の次は「人生」ということで、端的にいえば、ライフログをノートで残そうということ。で、筆者が「ノート」というアナログ媒体にこだわるのは、「空気か残せる」から」だとのこと。空気という言葉を使うかどうかは別にして、デジタルでライフログを残そうとすると、便利なことは間違いないが装備をそろえることが必要だから、」とりあえず手軽に始めるには「ノート」が壱番手っ取り早いのは間違いない。

ライフログの残し方は単純なのだが、ポイントを抽出すると
・とにかく「済んだこと」をライフログノートに書いていく
・資料やモノを貼ってビジュアルにする
・日記ほどまめに書かない
・ノートに記録を一本化する
・行動記録は1~2時間に一度くらいは書く
・就寝・起床時刻、飲み食いしたモノなどの生活の基本情報は必ず記録する
・時刻は「まで・「いま」「から」といった感じでアバウトでよい
・嫌なことより楽しかったことを書く
といったことか。

今回、ライフログで使われているのはA5(「情報は・・・」の時はB6だった)になっていて、理由は書くことや春物が増えたり、座業が増えたとうことが理由のようだが、」ここらは、自分のライフスタイルにあわせてサイズを合わせればいいだろう。私の場合、業務用のノートもライフログのメモも一緒くたでB5のノートを使っている。


あともうひとつ、こうしたライフログノートをつけていて大事なのは、「読み返す」ことなのだが、これはなかなか出来ないなってのが実感。本書では読み返しをする工夫として「アクセスをよくしておく(使用後のノートを並べておくスペースをつくる)」とか「わざわざ読み返す時間をつくって、マーキングをする」や「一日の終わりに必ず読み返す」といったことが提案されているのだが、ここらは試行錯誤でやるしかないような気がする。

読んでいると、なんとはなしにライフログがやりたくなったり、続けたくなるから不思議な本ではある。

最後に、目次は

序章 ライフログノートで体験を「資産」にする
 ライフログとは「人生そのまま」を記録すること
 「空気」を残すにはアナログ手法がいい
 過去を消さずに自分をつくれる
 「読み返し」を身につけることでノートの高価は数倍に
 焦らず、自分のペースで、とにかく前に進もう

第1章 ただ行動を記録することの意外な効果
 「一冊のノートにまとめる」三つのルール
 手帳術よりずっと簡単、誰でもできる
 日記より気軽に日々の雰囲気が残せる
 なんでもないメモが「自分の分身」になる
 厚く、太く、ノートとともに自信が育っていく
 「やめたい行動」がやめられる
 「続けたい行動」が続けられる
 書いてみることで「しっかりやっている自分」を認める

第2章 ノートを自分の分身にする
 効果発揮のための三ステップ「書く」「貼る」「読み返す」
 {ステップ1]書くー「行動記録」で、ライトな自己管理を始める
 {ステップ2]貼るー「資料収集」して多くを語るノートを作る
 たった一枚の紙切れがすべてを語る
 手を使って作業することが「自分化」につながる
 {ステップ3]読むー「読み返し」で、じわじわ自分を変えていく
 パラパラめくることで得られる「思わぬ発見」
 体験をリサイクルし、今の自分に活かす
 自分で考え、自分の言葉で語れるようになる
 すべては「楽しく使って、生々しく残す」ために
 「軸足」は必ずノートに置いておく
 どんどん試して「自分の分身」となる一冊を選ぼう

第3章 どうやってノートに残すか
 続けるためにも効果的な「記録への工夫」
 ノートに向かうことで自分の「つくり直し」をする
 書くことで体験を引き寄せて「自分化」する
 読み返しのためにWHY・HOWの情報を盛る
 「行動の切れ目」でなく「ふとしたとき」に書く
 時間情報は「までログ」「いまログ」「からログ」で
 「ねぎま式」っで行動&思考を対照させておく
 因果関係は「→」を使って略記・追記
 「一日あたりXページ方式」で使う
 縦書き・横書きだけでなく、筆記具も使い分ける
 貼ると10倍楽しくなる
 ポラロイドでお手軽育児日記
 「割り付けプリント」で一日流れを残す
 とどめの一発としての「ご当地スタンプ」
 表紙にもどんどん貼って「キャラづけ」する
 本の帯、補充カード
 パッケージ、タグ、説明書
 お酒のラベル
 古切手、ハガキ、手紙など

第4章 何をノートに残すか
 まずは「普通の生活」をそのまま記録してみる
 睡眠と飲み食いー基本的なことから自分を知る
 自分の行動と状況ー生活の意外な豊かさに気づく
 思ったこと、考えたことー自分の考えをつくる
 旅行・行楽・イベントーライフログノートの醍醐味
 自分を追うドキュメンタリー取材班
 社会や世間のニュース
 見たもの、聞いたこと、食べたものーすべてに「自分」が映る
 ノートと連動する「書き込みシート」で定点観測
 継続するための大原則は「一シート一テーマ」
 ○×シートーいちばんシンプル、でも効果大
 グラフシートーわずかな増減を視覚的につかめる
 僕のある一日ーラフログノートがある日常
 「いい過去」=「自分の歴史」を持っておく安心感

第5章 どう継続し、読み返し、活用するか
 ノートを書きっぱなしにせず、読み返す方法
 体験の「使い捨て」をやめて、リサイクルする
 定期的に自分にカウンターパンチを浴びせる
 「自分だけのノート」は、かっこ悪くていい
 あらかじめ「自分の要素」を薄めておく
 「自分のテーマ」が見えるようになる
 心理状態をなぞってテンションを高める
 読み返せない最大の理由は「アクセスが悪いから」
 読み返しの真髄は「マーキング&タイミング」
 マーキングー読み返しを「作業」にする
 タイミングー読み返しを生活に組み込

 使用中ノートの「逆読み」と「順読み」
 システムで定期的に読み返す
 索引を作る課程でで読み返す
 X年前の今日の記述を読み返す

付録 ライフログノートを補助するツール23
 行動記録の補助ツール
 読み返しの補助ツール

となっている。本を鳥瞰するには目次を見るのが一番らしいので、どうぞ。

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