「縄文ー1万年の美の鼓動」に刺激されて、『星野之宣「ヤマタイカ」』を読み返した

2018年8月11日土曜日

日々のあれこれ

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 ちょっと古いTweetなんであるが、佐々木俊尚さんが、東京国立博物館で開催されている「縄文ー1万年の美の鼓動」について


縄文の人々って、世界をどのような目で見ていたんだろう。「縄文の造形は何にも似ていない。後世の日本はもちろん、世界の他の地域のどの時代にも、類似のものはまったく見出せない」/縄文時代の造形は、類似のものがないオリジナリティの極みだった https://t.co/MD5sMBAVPH pic.twitter.com/02wksrEjo7

— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao)

2018年7月31日


といった投稿をされている。


引用されている記事は、文春オンラインの「縄文時代の造形は、類似のものがないオリジナリティの極みだった」で、


日本史の授業では最初のほうでさらりと触れられておしまい。記憶に残りづらいので、改めて縄文時代とはいつごろかと問えば、およそ1万3千年前から1万年ほど続く期間のことだ。太平の世と謳われた江戸時代だって約250年であることを考えれば、時代区分としてはやたらボリュームがある。


 縄文時代の日本列島は温暖な気候に包まれていたようで、現在の環境とかなり近しいそう。豊かな自然に囲まれて、人は狩猟や漁、植物採集をしながら暮らしていた。


 彼らが造形を暮らしの一部にしていたことは、各地で発掘される遺物から知れる。驚くべきはその独創性。力強いかたち、大胆なデザイン、発想の豊かさをあわせ持った表現がゴロゴロと存在する。今展には、そうした縄文造形の最良の例が、日本各地から集められている。


と縄文時代の造形について結構熱く語られているのだが、当方が、この記事に触発されて取り出してきたのは、星野之宣氏の「ヤマタイカ」で、この中の「東遷編」。


ストーリー的には、沖縄の小さな島・久高島の「巫女」の家系に生まれた女性・伊耶輪神子(いざわ・みわこ)が、「卑弥呼」に導かれて、邪馬台国滅亡の歴史をたどりながら、自らの神性、霊性を獲得・拡大していく。しかし、古の「卑弥呼」を滅亡に導いた、侵略王である「邪馬台国」の「男王」(ヤマト)の意思を引き継ぐ、奈良の寺社勢力が妨害をする。卑弥呼の道筋をたどるうち、「戦艦大和」を蘇らせ・・、といったところなんであるが、「縄文」には、こうした「古来」から引き継いだ力、とか、原初の力によって、隠されていたものhが復活する、といったイメージがありますな。


そして、その復活は、外の文明に汚されない「原初の日本」の復活といったイメージに結びつく感じがしていて、時代風潮によっては、「縄文」の高評価はちょっと怖いところもありますな。


この「ヤマタイカ」自体も「東遷編」あたりは古の「邪馬台国」の滅亡の秘密を明らかにすることと、主人公が霊性を増幅することによって、かって邪馬台国に象徴される「縄文人」の文化を滅ぼした弥生人の象徴である「大和」と対決していく、といった感じで、古代の失われた「すばらしき文化」の復活といったベクトルで語られるのだが、「東遷編」に続く「東征編」にいたると「縄文」による「日本」支配への道筋という感じで、にわかにきな臭くなる。


「ヤマタイカ」の出稿は1990年ごろなので、平成2年という平成の始まりのときである。いま「平成」が終わり、新しい年号に移ろうとする時、「縄文」が評判になるってのは、時代がまたうねる前兆なのですかね。

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