スマートスピーカーの進化は、「火星年代記」の「優しく雨ぞ降りしきる」の世界を思い起こさせた

2018年6月15日金曜日

デジモノ

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 GizmodeでIKEAのスマートスピーカー「SYMFONISK」のプロトタイプの記事が掲載されていた。


IKEA☓Sonos初のプロダクトは、家具に溶け込むスマートスピーカーでした。


プロトタイプということで、まだ完成されたデザインではないものの、いずれもIKEAらしい、インテリアとしての洗練を目指す方向であるようだ。


当方も、Amazon EhoやEufy Genieを使っているのだが、デザイン的には部屋の中に溶け込むという感じではないので、こういう方向性は大歓迎。中でも注目すべきなのは、キッチンのキャビネットに取り付ける形式も提案されていることであろう。


この方向へと進んでいくと、今は単体で機能している、冷蔵庫やエアコンなどのスマートホーム的な機能が、スマートスピーカーを中心に結ばれ、「声」で家中の家電を始めとした機能が操作できる上に、そうした機能を持っていることを全く意識させない「家」が誕生するのだろうが、この家の中には「ヒト」の気配がなんとも希薄で、レイ・ブラッドベリの「火星年代記」の「優しく雨ぞ降りしきる」に出てくる家を思い起こさせた。


「優しく雨ぞ振りしきる」の話自体は、火星から人類が引き上げた後、火星に残された「スマートハウス」の話で、住人がいなくなっても、時間が来ると、朝食をつくろうとし、家の掃除をし、葉巻に火をつけて用意し、といった行動を続けるというものである。最後は、キッチンからでた家事で家は焼け落ちるが、応答する機能は生き残っていて、朝になると住人を起床させようと朝のアナウンスを始め・・・、といった筋立てである。


「声」を軸にしたスマートハウスは、スマートスピーカーの登場と進化によって、このブラッドベリが描く「家」よりももっと手軽な感じで実用化するのであろうが、その時、「人」と「物」の関係ではなく、服をきているかのようなウェアラブルな方向に進化してほしいな、と思う次第。


今、スマホなどの普及は凄まじいが、未だに「モノ」を操作しているという感覚から抜けきることができない。これがスマートスピーカーを通じた「スマートハウス」化によって、家電の操作だけでなく、ネットからの様々な情報の入手やあるいは本を読むと言った行為も、「声」「音」によって身にまとうことができるようになる。生活感の滲む「スマートハウス」が実現できると嬉しいですな。

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日本の人口最少県の住人。なりわいは行政書士。読書好き、ガジェット好きの昭和人です。

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